BC 概要
乳がん(乳癌、Breast Cancer)とは乳汁を分泌する乳腺小葉上皮、あるいは乳管までの通り道である乳管の上皮が悪性化したものであり、近年の日本人女性の悪性腫瘍のなかでは最も頻度の高いものとなっています。
主な症状は、乳房にできる硬いしこりで、普通は左右どちらかに生じますが、手で触れてはっきりわかるほどになっても痛みはなく、その為発見が遅れることもあります。乳頭から分泌物が出たり、乳頭のただれや変形、乳房の皮膚のへこみなど見られることもあります。
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)
エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体・HER2の3つ(トリプル)が腫瘍細胞に発現していない(ネガティブ)乳がんのことを呼んでいます。
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは、それぞれの受容体が発現している乳がんの発生と増殖に関する因子であり、これらの受容体が発現している場合はホルモン療法が有効となります。
HER2はがん遺伝子で、HER2が発現している場合は抗HER2療法の効果が期待できます。
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、これらの因子とは全く関係ない発がんメカニズムを持つ乳がんのため、ホルモン療法も、HER2を攻撃する分子標的薬も効かないので、一般的に予後が悪いと言われています。しかし、実際には個々の患者さんで発症の要因が異なり、化学療法の効果が高い病気です。
症状
乳房のしこり
乳がんは5mmぐらいから1cmぐらいの大きさになると、自分で見つけることができるようになります。
痛みは、まずありません。
- 乳房の皮膚の変化
乳がんが乳房の皮膚の近くに生じると、皮膚が赤く腫れたり、えくぼが出来たりします。
乳頭の分泌物
がん細胞が乳頭にまで達すると乳頭から血の混じった分泌物が出てきます。
非浸潤がんは、しこりなどの自覚症状がなく検診で発見される率が増えていますが、乳頭から血性の分泌物が出ることで異常に気づくこともあります。
原因
女性ホルモンであるエストロゲンとの関わりが有力視されていて、出産経験のない人や初産が35歳過ぎとうい人が比較的多くみられ、同じ家系に多発する例が少なくありません。
乳がんの主なリスク要因
- 初経年齢が若い
- 初経から閉経までの期間が長い
- 高齢初産(または出産歴・授乳歴がない)
- 閉経後の肥満
- 良性の乳腺疾患になったことがある
- 家族(特に母姉妹)が乳がんになったことがある
- 出生時の体重が重い
- ホルモン補充療法(プロゲステロン併用療法)の長期施行
- 放射線の被曝
- 喫煙
- 夜間勤務
- アルコールの摂取量が多い
診断 検査
レントゲン撮影(マンモグラフィー)
マンモグラフィーは乳房を装置に挟んで圧迫しX線撮影する検査です。
触診では見つからないような小さながんが見つかることがあります。 透明な板で乳房を挟み、平に拡げて撮影することで乳管と呼ばれる乳腺の実質を詳しくみていきます。
このとき癌が疑われる場合は周囲と異なる塊状のしこりや、乳管に沈着したカルシウムが砂をまいたようにみえる石灰化した状態が見られたりします。
こうした症状があっても、すべて悪性とは限りません。
- 撮影方法
上半身裸で装置の前に立ち、乳房を装置の撮影台に載せます。 装置には圧迫板とよばれるプラスチックの板があり、これにより乳房を強く撮影台に押さえつけて厚さ4~5cm程度まで圧迫します。乳房が所定の厚みになった状態で撮影します。 通常、左右それぞれ撮影方向を縦と横と変えて2枚ずつ、合計4枚撮影します。- 乳房組織の脂肪が少なく腺が多い場合(乳房密度が高い場合)に感度が低下するといわれています。
3Dマンモグラフィー
マンモグラフィ(2D-MMG)は、乳房を圧迫してX線で写真を撮りますが、これでは乳腺組織の厚みのために撮りたい部位が重なって分かりにくい場合があります。
閉経後の患者さんでは、乳腺が減って脂肪組織が増えるためわかりやすいのですが、若年者や乳腺の多い方ではどうしても判定が困難になってしまいます。
3Dマンモグラフィ(3D-MMG)は、撮影角度を変えて複数の方向から撮影し、収集したデータを3次元的に再構成することにより、画像の重なりを排除し、病変の判定がマンモグラフィ(2D-MMG)よりも容易です。
- 下記の患者さんに有効です。
- 乳腺組織の厚い若年者の方
- マンモグラフィで要精密検査とされた方
- 乳癌術後の局所再発の心配な方
乳房超音波検査(エコー)
診察台の上に仰向けになり、皮膚にゼリーを塗って、プローブ(端子)をあて、乳房の内部を観察する検査です。痛みはなく、体への負担はほとんどありません。
検査中は、画面を見やすくするために、診察室を暗くします。数mmの小さな腫瘤(しこり)を見つけたり、しこりの性状が詳しくわかる検査です。細かい石灰化は見えません。
自動乳腺超音波検査(Automated Breast Ultrasound System:AUBS)
乳房全体をコピーのようにスキャンし、様々な方向から乳房内を検査します。
画像が立体的に構築できるためCTやMRIの様な画像を表現することが可能な装置です。
検査データーを一時保存することができ、一時保存することにより検査の見直しが可能です。
乳房MRI検査(磁気共鳴装置)
乳腺MRI検査とは、強い磁力を発生するMRI装置を用いて、乳房の病巣を画像化し、診断する検査のことです。乳房にできた腫瘍と正常な乳腺組織とを鑑別できます。原則、ガドリニウム造影剤を使用して検査を行います。
- ガドリニウム造影剤
ヨード造影剤と比較して、副作用の発現頻度は低いとされているが、嘔気、嘔吐、蕁麻疹、掻痒、発疹等の副作用があります。
MRI検査には、撮影条件を変えて画像のコントラストを調節でき、また、縦・横・斜めなど、任意の方向からの断層画像を得ることができるという利点があります。手術後の乳腺の状態を調べるのにも有効で、定期的な検査としても行われています。
- 撮影方法
身体からアクセサリー類などの金属物をはずして、乳房専用の金属コイルをあてて、ベッドの上で腹ばいの姿勢になります。胸部に強磁場超電動装置が自動的に動いてきて、撮影が行われます。- 高速スピンエコー法(FSE法)
T1強調像(脂肪は白く、腫瘍は黒く写る)とT2強調像(脂肪は黒く、腫瘍は白く写る)を撮影した後、Gd-DTPAという造影剤を多く用いたダイナミック撮影を行ない、最後に造影後のT1強調像を撮影します。 - 最初から脂肪が強く写らないように調整(脂肪抑制)しながら、造影剤を用いてT1強調像を撮影します。
- 高速スピンエコー法(FSE法)
骨シンチグラフィ
乳がんの骨への転移を調べるための検査です。放射性物質(アイソトープ)を注射し、転移のある骨にアイソトープが集まる性質を利用して、転移の有無を確認します。
骨への転移の可能性が高いと判断された場合に行うことが多く、早期の乳がんには行わないことがあります。
陽電子乳房撮影(PEM)
陽電子放射断層撮影(PET)の原理を応用したもので、放射線検出器を乳房に当てて撮像します。マンモグラフィーのような痛みがなく高精度で撮影範囲も広い画像になります。
陽電子放射断層撮影(PET)検査
がん細胞が正常細胞よりも多く取り込む放射性検査薬を体内に注入し、放射線発生部位を撮影します。PET検査は全身撮影で空間分解能が5ミリなので、乳がん細胞はぼんやりとしか撮像できません。
穿刺吸引細胞診
針を刺すので痛みは少しありますが、局所麻酔は必要とせず、注射の跡も残りません。反面、細い針を使うため、採取できる細胞の量がとても少なく、正確な診断が難しいことがあります。
細胞診は、良性か悪性かを推定するために行われることが多く、がんと確定するためには、より多くの組織を採取できる組織診が必要となります。
針生検(組織診)
病変部に太めの針を刺して病変組織を採取し、症状の原因を調べる検査です。
針生検は、組織を採取するときに用いられる機械の種類によって、コア針生検と吸引式乳房組織生検に分けられます。どちらも痛みを抑えるため、局所麻酔を用いて検査します。
病期 ステージ
乳癌という診断がついた場合、がんが乳腺の中でどの程度拡がっているか、遠隔臓器に転移しているかについての検査が行われます。
乳がんの拡がり、すなわち乳房のしこりの大きさ、乳腺の領域にあるりんぱ節転移の有無、遠隔転移の有無によって大きく5段階の臨床病期(ステージ)に分類され、この臨床病期に応じて治療法がかわってきます。
- 0期
乳がんが発生した乳腺の中にとどまっているもので、極めて早期の乳がんです。これを「非浸潤がん」といいます。 - I期
しこりの大きさが2cm(1円玉の大きさ)以下で、わきの下のリンパ節には転移していない、つまり乳房の外に拡がっていないと思われる段階です。 - II期
IIa期とIIb期に分けられます。- IIa期 しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節への転移がある場合、またはしこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がない場合。
- IIb期 しこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がある場合。
- III期
「局所進行乳がん」と呼ばれ、IIIa、IIIb、IIIc期に分けられます。- IIIa期
しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節に転移があり、しかもリンパ節がお互いがっちりと癒着していたり周辺の組織に固定している状態、またはわきの下のリンパ節転移がなく胸骨の内側のリンパ節(内胸リンパ節)がはれている場合。あるいはしこりの大きさが5cm以上でわきの下あるいは胸骨の内側のリンパ節への転移がある場合。 - IIIb期
しこりの大きさやわきの下のリンパ節への転移の有無にかかわらず、しこりが胸壁にがっちりと固定しているか、皮膚にしこりが顔を出したり皮膚が崩れたり皮膚がむくんでいるような状態です。炎症性乳がんもこの病期に含まれます。 - IIIc期
しこりの大きさにかかわらず、わきの下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合。あるいは鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある場合。
- IIIa期
- IV期
遠隔臓器に転移している場合です。乳がんの転移しやすい臓器は骨、肺、肝臓、脳などです。
再発乳がん 乳房のしこりに対する初期治療を行った後、乳がんが再び生じることを「再発」といいます。通常は他の臓器に生じることを(転移)を指し、IV期の乳がんとあわせて「転移性乳がん」といいます。手術をした乳房の領域に出てくることは「局所・領域再発」といいます。
治療法
乳癌の治療は、まず画像診断で癌の大きさを測定して、癌のの部分の組織をとって浸潤の有無を調べます。 そして、その癌は女性ホルモンの刺激に反応するのか、活発に大きくなる性質なのかなどを見極めます。 その結果、例えば抗がん剤が効くタイプの癌なら、先に抗がん剤治療を行って癌を小さくしてから小さく切除するという、乳房をより美しく残す手術が可能です。
外科療法と放射線療法は治療を行った部分にだけ効果が期待できる「局所療法」であり、薬物療法は「全身療法」として治療を行います。
外科療法
乳房に出来たた癌を切除するために行います。がん組織を含めた周りの正常組織を同時に切除します。
腫瘍核出術
乳房のしこりだけを切除する手術です。吸引細胞診や針生検では癌の診断がつかない時に行われることが多く、癌の手術としては一般的ではありません。
がんを強く疑う場合は、がんから約1cm外側を切除します。乳房円状部分切除術ともいいます。
乳房部分切除術
しこりを含めた乳房の一部分を切除する方法で、「乳房温存手術」と呼ばれます。
病変の部位や拡がりによって、乳頭を中心にした扇形に切除、あるいは癌の周囲に2cm程度の安全域をとって円形に切除します。
この中には扇状に広がるひとつの乳管系を切除する乳房扇状部分切除術も含まれます。
しこりが大きい場合、乳がんが乳腺内で拡がっている時、乳腺内にしこりが複数ある場合には、温存手術は行いません。
通常手術後に放射線照射を行い、残された乳房の中での再発を防ぎます。
胸筋温存乳房切除術
乳房と腋の下のリンパ節を切除します。場合によっては、胸の筋肉の一部分を切り離すこともあります。最も一般的な乳癌の手術方法です。
大胸筋だけを残すペイティー手術と、大胸筋、小胸筋共に残すオーチンクロス手術の2つがあります。リンパ節郭清はどちらも行います。
腋窩リンパ節郭清(腋の下のリンパ節に対する手術)
腋窩リンパ節郭清は、乳がんの領域でのリンパ節再発を予防します。また、再発の可能性を予測し、手術後に薬物療法が必要かどうかを判断するためにも非常に重要です。
- 腋窩リンパ節郭清の副作用
手術をした側の腕にリンパ浮腫(むくみ)が出たり、肩の痛みや運動障害がおきることがあります。
センチネルリンパ節生検
センチネルリンパ節は、癌の近傍に放射線同位元素や色素を注射することにより見つけます。
多くの場合は、腋の下のリンパ節がセンチネルリンパ節になりますが、センチネルリンパ節に転移がない時、腋の下のリンパ節に転移がないということがわかっています。
放射線療法
放射線にはがん細胞を死滅させる効果があります。乳がんでは外科手術で癌を切除した後に乳房やその領域の再発を予防する目的で行われる場合いと、骨の痛みなど転移した病巣の症状を緩和するために行われる場合があります。
- 放射線副作用
病巣周囲の正常組織にも放射線がかかることによって起こります。
放射線がかかった臓器により特有の副作用が現れます。 主な副作用は皮膚炎です。
加速乳房部分照射法(APBI)
乳房全体に放射線を当てずに、摘出した部分に集中して強い放射線を当てます。 手術と同時、または、術後に直径2ミリのプラスチックチューブを5本~15本程度、癌を摘出した部位を中心に乳房に刺します。 そのチューブに金属線で繋がれた直径1ミリ長さ5ミリ程の放射線物質イリジウム(小線源)を通します。
装置で操作して移動しながら部分照射します。 線量は1回に6グレイ。1日2回、各10分程の治療で3日間で終わります。
治療中は入院してチューブを刺したままにしておき6回の照射が終わった後に抜き取ります。 利点 全乳房照射と比較すると、心臓や肺への放射線の影響が少ない。
- 費用
公的医療保険がきき、入院費用などを含めると、全乳房照射とほぼ同額の十数万円(3割負担の場合)自己負担になります。
ホルモン療法
乳がんの治療に用いられる薬は、ホルモン療法、化学療法、分子標的療法の3種類に大別されます。
薬物療法には、個人差はありますが大小の副作用が起こります。 ホルモン受容体 約7割の乳癌はホルモン受容体を持っており、ホルモン受容体を有する乳がんは女性ホルモン(エストロゲン)の刺激が癌の増殖に影響しているとされます。
ホルモン受容体(エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体)検査 手術でとった乳がん組織中のすることにより、女性ホルモンに影響されやすい乳がんか、そうでない乳がんかを調べます。
女性ホルモンに影響されやすい乳がんを「ホルモン感受性乳がん」、「ホルモン依存性乳がん」と呼び、ホルモン療法による治療効果が期待されます。
- 女性ホルモンについて
生理があって卵巣機能が活発な女性では卵巣が女性ホルモンの主な供給源になります。また、閉経後の女性では、卵巣からの女性ホルモンの分泌は停止し、副腎皮質から分泌される男性ホルモンが原料となって、「アロマターゼ」と呼ばれる酵素の働きによって女性ホルモンがわずかに産生されます。閉経後の女性では女性ホルモンのレベルは閉経前に比べ1/100程度に減少します。
- 女性ホルモンについて
ホルモン療法の薬剤
抗エストロゲン剤、選択的アロマターゼ阻害剤、黄体ホルモン分泌刺激ホルモン抑制剤などがあります。
ホルモン療法の副作用は、化学療法に比べて一般的に極めて軽いのが特徴です。
抗エストロゲン剤
選択的アロマターゼ阻害剤(AI)
ホルモン受容体陽性の閉経後乳がんの治療は、タモキシフェンからアロマターゼ阻害剤に代わってきています。術後の補助療法でタモキシフェンを上回る再発抑制効果、タモキシフェン治療後の投薬で無治療の場合よりも生存率を高める効果があります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)分泌刺激ホルモン抑制剤
閉経前の場合では、卵巣からの女性ホルモンの分泌を抑えます。
化学療法(抗がん剤)
化学療法は細胞分裂のいろいろな段階に働きかけてがん細胞を死滅させる効果があり、乳がんは比較的化学療法に反応しやすい癌とされています。
化学療法はがん細胞を死滅させる一方で、がん細胞以外の骨髄細胞、消化管の粘膜細胞、毛根細胞などの正常の細胞にも作用し、白血球、血小板の減少、吐き気や食欲低下、脱毛などの副作用があらわれます。
化学療法には注射薬や内服薬があります。使用する薬剤やその投与法によって副作用の特性やその頻度などは異なります。
主な抗がん剤
乳がんに使用される代表的な抗がん剤には次のようなものがあり、頭文字で表されます。
C
- エンドキサン錠(一般名:シクロフォスファミド)アルキル化剤
M
- メソトレキセート錠(一般名:メトトレキサート)代謝拮抗物質
F
- 5-FU錠(一般名:5-フルオロウラシル)代謝拮抗物質
A
E
- ファルモルビシン注射用(一般名:エピルビシン塩酸塩)アントラサイクリン系
T
- タキソテール点滴静注用(一般名:ドセタキセル水和物)タキサン系
- タキソール注射液(一般名:パクリタキセル)
- アブラキサン点滴静注用(一般名:パクリタキセル)
抗HER2抗体トポイソメラーゼI阻害剤複合体
- エンハーツ点滴静注用(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)
その他の抗がん剤
- ユーエフティカプセル(一般名:テガフール・ウラシル)
髪の毛が抜けない抗がん剤です。2年間毎日飲み続けることが必要です。
分子標的療法
がん細胞にのみ特異的に作用する薬剤による治療法です。主にがん細胞にくっついたり、がん細胞が増殖するのに必要な酵素だけを抑えたりすることによって抗腫瘍効果を示します。
ハーセプチン治療
乳がんのうち20%~30%は、乳がん細胞の表面に受容体HER2タンパクと呼ばれるタンパク質をたくさん持っており、このHER2タンパクは乳がんの増殖に関与していると考えられています。
ハーセプチン治療は、転移性乳がんで乳房以外に拡がった状態の癌、または、受容体HER2タンパクあるいはHER2遺伝子を過剰に持っている乳がんのみに適応されます。このHER2タンパクを狙って攻撃することにより治療します。
- ハーセプチン注射用(一般名:トラスツズマブ 分子標的薬)
- 副作用
吐気や頭痛、倦怠感なども出る場合がありますが、頻度は多くありません。頻度は少ないですが、重篤なものとして心臓機能の低下や呼吸器の障害が出ることがあります。 - 重大な副作用
間質性肺炎や骨髄抑制、肝障害、肝障害、腎障害、脳血管障害などの報告があります。
- 副作用
罹患した著名人
- 麻木久仁子 女優、タレント
- 小林麻央 元フリーアナウンサー、キャスター、十一代目市川海老蔵の妻
- 田中 好子 アイドル歌手キャンディーズのメンバー、女優
- 南 果歩 女優
- 山田邦子 タレント
- 平松愛理 シンガーソングライター、作詞家、作曲家
2001年、子宮内膜症が悪化し、子宮を摘出。その半年後の2002年には乳癌が見つかる。 - だいた ひかる 女性お笑い芸人
2016年1月6日、マンモグラフィーを受け、 乳がんが発覚する。
2016年2月25日、右乳房を全摘出手術をうける。4月11日から10月まで抗がん剤治療を受ける。
2019年3月20日、更新したブログで右胸の乳がんが再発したことを明かした。 - 生稲晃子 歌手、女優 女性アイドルグループおニャン子クラブの元メンバー
2006年3月に第1子長女を出産する。
2011年4月に「浸潤性乳頭腺管がん」が早期で見つかり、がんのできた部分のみを切除する手術を受ける。その後、2012年夏に再発し同様の手術を受ける。
さらに2013年秋に再発した乳がんが乳房の表面ではなく、中で見つかったこともあり、2013年末に右乳房の全摘出手術を受ける。
2015年10月27日、乳房再建術を受ける。
- 太田裕美 歌手
2019年9月18日、自身のブログで乳がんを患っていることを明かした。 - 谷山 浩子 シンガーソングライター
2020年9月、治療を開始する。
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