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TDD 概要 anchor.png

遅発性ジスキネジアとは、抗精神病薬(メジャートランキライザー)などのドパミン遮断作用を有する薬剤の長期投与の副作用によって現れる不随意運動のことである。
抗精神病薬を長期服用している患者に起きる可能性が高く、原因と考えられる薬剤を減薬もしくは断薬しても症状が継続するものを特に遅発性ジスキネジアといい、減薬および断薬により症状が消失するものは急性ジスキネジアと呼ばれる。

 

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症状 anchor.png


  • 舌の捻転、舌のこわばり、舌づつみ、舌なめずり、舌を突き出す、片側へ伸ばす(単独もしくは複合して発現)
  • 唇とその周辺
    唇をすぼめる・尖らせる、きつく閉じるなどの症状(比較的初期に発現)
  • 舌顎
    口をモグモグさせる、歯を食いしばる、噛む、顎を側方にずらす(最も多い症状)
  • 顔面筋
    瞬きを繰り返す、額にしわを寄せる、眉をひそめる、しかめ面をする、目を閉じたまま開眼し難い(顔面上半分の発現頻度は少ない)
  • 四肢
    手指を繰り返し屈伸する、腕を振り回す・ねじる、足踏み、タップするなどの症状
  • 身体
    体をゆする、くねらす、ねじる(頸部・肩・背部に出現)
  • 呼吸筋
    呼吸困難、不規則呼吸(きわめてまれ、生命に直接影響するので注意を要する)
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原因 anchor.png

抗精神病薬の長期投与によって発症する場合が多い。

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発症原因と考えられている薬 anchor.png

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定型抗精神病薬 anchor.png
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非定型抗精神病薬 anchor.png
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診療科 anchor.png

精神科

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診断 anchor.png

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合併症 anchor.png

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  • ダントリウムカプセル(一般名:ダントロレンナトリウム水和物)
    筋肉に直接働いて、体の“こわばり”や“つっぱり”をやわらげる。痙性麻痺など筋肉がこわばる病気の治療に用いる。
  • セルシン錠ホリゾン錠(一般名:ジアゼパム)
    主に抗不安薬、抗けいれん薬、鎮静薬として用いられる。抗けいれん作用があることから、遅発性ジスキネジアのにも用いられることが多い薬剤。詳細はリンク先を参照。
  • マイスリー錠(一般名:ゾルピデム)
    睡眠導入剤
  • デパス錠(一般名:エチゾラム)
    気分をリラックスさせる。不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくする。抗うつとしても処方される薬剤だが、肩こりなどといった緊張を和らげる効果があるため、遅発性ジスキネジアにおいても処方される場合がある。ただし長期連用により効果が薄くなることが多く、継続した効果は望めないことが多い。
  • リボトリール錠(一般名:クロナゼパム)
    てんかん発作を予防する。そのほか、体のふるえやパニック障害などの治療に応用されることがある。今のところそれなりに効果がある薬剤。元々はてんかん発作やPDに処方される薬剤だが、どういうわけか遅発性ジスキネジアにおいても効果があるらしい。デパスと同系列の薬で効果が長いのが特徴ではあるが、処方量が増えると依存しやすくなるため注意が必要。
  • ユベラ錠(一般名:トコフェロール酢酸エステル)
    血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす。血行をよくする作用もある。遅発性ジスキネジアにおいては、ビタミンEを1600IU服用すると当症状に効果があるとされているが、医学的根拠は今のところ存在しない。
  • メチコバール錠(一般名:メコバラミン)
    ビタミンB12製剤。主に末梢神経に作用する。遅発性ジスキネジア自体の症状を緩和させるというよりも、神経から来る痛みの緩和を目的に処方されることが多い。
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治療法 anchor.png

現在、効果的な治療法は確立されていません。一旦発症すると完治させることは不可能といわれていますが、寛解する可能性は少なからずあります。

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薬物療法 anchor.png

この病気には特に効果のある薬が存在しないため、色々な薬を用いて何らかの効果があった薬を継続して服用するという対症療法しかありません。

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外科治療 anchor.png

  • ボトックス(ボツリヌス)注射
    食中毒を引き起こす極めて毒性の強いボツリヌス菌から抽出した毒素(タンパク質)を患部に直接注入するもの。ボツリヌス自体の毒性は強いが、それを医薬品として比較的安全に使用できるようにしたものがボトックスである。
    主に眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸の症状の治療に行われる。
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深部脳刺激療法(DBS) anchor.png

脳の深部に留置した電極からの電気刺激により、その部位の活動を抑えることで脳深部の破壊術と同様な効果を得るという治療法。主に以下のような症状を対象に行われる。

  • 薬のみで十分な効果が得られないパーキンソン病
  • 本態性・症候性振戦、ジストニアなどの不随意運動症
  • 十分な薬物治療を行ってもなお著明な日内変動やジスキネジアがうまくコントロールできない状態の時
  • 薬物でコントロール困難な強い振戦(ふるえ)がある場合
  • 薬の副作用(精神症状、消化器症状など)が強く、薬物治療が困難な場合

この治療を行っても根本的な病気であるジスキネジアを治すことはできないため、あくまで対症療法となる。ドーパミン作動性薬剤を半分程度に減らすことができるため、ジスキネジアの軽減を期待ができ、特にL-ドーパに対する反応が良好である若年者層において劇的な手術効果が期待できるとされる。

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修正型電気けいれん療法(mECT:Electro Convulsive Therapy) anchor.png

頭部に通電することで人為的にてんかんと同様の電気活動を誘発する治療法。約70年の歴史のある治療で、さまざまな研究を経て修正型が開発された。また、短パルス矩形波治療器が2002年に認可され、副作用のリスクも減少した。 主に以下のような症状を対象に行われる。

  • 精神的あるいは身体的な観点から迅速な治療が必要な場合
  • 薬剤による治療ではなかなか効果が無い場合
  • 薬の副作用が強く出る場合
  • 以前に電気けいれん療法を行ったことがあり、効果があった場合
  • 高齢者や妊娠中など他の治療方法よりも高い安全性が必要な場合
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さわだけんじ   投稿日時 2013/7/28 8:57

遅発性ジスキネジアで約10間苦しんでいます。8月に国立精神・神経医療研究センターにmECT専門外来に受診しますが、どれくらいの確率で治る又は改善されるものでしょうか?

まりこ   投稿日時 2013/10/15 13:38

さわだけんじさま、国立精神・神経医療研究センターにmECT専門外来へは行かれましたか?実は私の妹も遅発性ジスキネジアで、国立精神・神経医療研究センターに予約を取っています。結果を教えていただければと思います。

ひまわり   投稿日時 2016/8/7 3:03

人間関係で鬱歴13年で遅発性ジスキネジアになりました下肢がピクピク動きます‼もう絶望的ですーこのまま死ぬ迄耐えて苦しむのですかね?毎日苦しいですーでもがんばら無くてわー皆様も頑張って下さいませ。



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