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セルセプトカプセル :: 医療 Wiki

illness:セルセプトカプセル

ページ内コンテンツ
  • ミコフェノール酸 モフェチル(Mycophenolate mofetil)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 生活上の注意
    • 併用注意
    • 副作用
      • 重大な副作用
      • その他の副作用
    • 同じ成分の医薬品
    • ジェネリック医薬品

ミコフェノール[1]酸 モフェチル(Mycophenolate mofetil) anchor.png[2]

免疫抑制剤[3]

  • セルセプトカプセル (製薬会社:製造販売元 中外製薬株式会社)
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作用と効果 anchor.png[4]

リンパ球の増殖を抑えることにより免疫の働きを抑え、臓器移植後の拒絶反応を抑えます。
通常、腎移植後の難治性拒絶反応の治療(既存の治療薬が無効または副作用などのため投与できず、難治性拒絶反応と診断された場合)、腎移植・心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制に用いられます。

  • 腎移植後の難治性拒絶反応の治療
    既存の治療薬が無効又は副作用等のため投与できず、難治性拒絶反応と診断された場合
  • 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
    腎移植、心移植、肝移植、肺移植、膵移植
  • ループス腎炎
    造血幹細胞[5]移植における移植片対宿主病の抑制
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用法・用量 anchor.png[6]

  • 腎移植
    • 腎移植後の難治性拒絶反応の治療
      通常、成人にはミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
    • 腎移植における拒絶反応の抑制
      • 成人
        通常、ミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回1,000mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。
        なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。
      • 小児
        通常、ミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回300~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後経口投与する。
        なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。
  • 心移植、肝移植、肺移植、膵移植における拒絶反応の抑制
    通常、成人にはミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回500~1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。
    しかし、本剤の耐薬量及び有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である。
  • ループス腎炎
    • 成人
      通常、ミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回250~1,000mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。
    • 小児
      通常、ミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回150~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。
  • 造血幹細胞[5]移植における移植片対宿主病の抑制
    • 成人
      通常、ミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回250~1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とし、1日3回食後経口投与することもできる。
    • 小児
      通常、ミコフェノール[1]酸 モフェチルとして1回300~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。
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生活上の注意 anchor.png[7]

この薬の使用に際しては、以下の注意事項について、患者や家族の方は十分理解できるまで説明を受けてください。

  • 妊娠する可能性のある人は、この薬を使用する前、使用している間および使用後6週間は、避妊してください。
  • 感染症状、知らない間のうちみ、内出血、出血、貧血[8]、下痢などがあらわれたら、すぐに医師に連絡してください。
  • 日光や紫外線による皮膚癌[9]の危険性を避けるために、帽子などの衣類や日焼け止め効果の高いサンスクリーンを使用し、日光や紫外線を避けるようにしてください。
  • この薬の使用中は頻回に血液検査が行われることがあります。
  • 授乳を避けてください。
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併用注意 anchor.png[10]

  • アザチオプリン、ミゾリビン
    骨髄機能抑制が起こるおそれがある。
  • シクロスポリン
    本剤の作用が減弱するおそれがある。
  • 腸肝循環に影響を与える薬剤、コレスチラミン、コレスチミド
    本剤の作用が減弱するおそれがある。
  • マグネシウム及びアルミニウム含有制酸剤
    本剤の作用が減弱するおそれがある。
  • ランソプラゾール
    本剤の作用が減弱するおそれがある。
  • セベラマー
    本剤の作用が減弱するおそれがある。
  • シプロフロキサシン、アモキシシリン・クラブラン酸(合剤)
    本剤の作用が減弱するおそれがある。
  • リファンピシン
    本剤の作用が減弱するおそれがある。
  • アシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、バルガンシクロビル
    本剤の代謝物及びアシクロビル、ガンシクロビルの血中濃度が上昇し、副作用があらわれるおそれがある。
  • 不活化ワクチン、インフルエンザHAワクチン 等
    ワクチンの効果を減弱させるおそれがある。
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副作用 anchor.png[11]

主に、下痢、サイトメガロウイルス感染などが報告されています。

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重大な副作用 anchor.png[12]

  • 感染症
    サイトメガロウイルス感染症、非定型抗酸菌感染症、アスペルギルス感染症、カンジダ感染症、ムコール感染症、ニューモシスティス感染症、パルボウイルス感染症、ノカルジア感染症、黄色ブドウ球菌感染症、リステリア感染症、結核等があらわれることがある。
    また、肺炎[13]敗血症[14]、感染性心内膜炎、帯状疱疹[15]、単純疱疹、上気道感染、気管支炎、感冒、髄膜炎[16]、創感染、腹膜炎、食道炎、腸炎、胆管炎、膿瘍があらわれることがある。
    また、B型肝炎[17]ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎[18]の悪化があらわれることがある。
  • 進行性多巣性白質脳症(PML)
    意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等があらわれることがある。
    ぼんやりする、考えがまとまらない、物忘れ、意識がなくなる、手足のまひ、しゃべりにくい、けいれん
  • BKウイルス腎症
    からだがだるい、頭痛、発熱、むくみ、下腹部の痛み、排尿回数が増える、残尿感、血尿、尿量が減る
  • 血液障害
    • 汎血球減少
      めまい、動悸、耳鳴り、鼻血、出血しやすい、歯ぐきの出血、あおあざができる、息切れ
    • 好中球減少、無顆粒球症、白血球減少
      発熱、のどの痛み
    • 血小板減少
      歯ぐきの出血、鼻血、出血が止まりにくい、皮下出血、あおあざができる
    • 貧血[8]
      階段や坂を上る時の動悸や息切れ、頭痛、息切れ、耳鳴り、めまい、からだがだるい
    • 赤芽球癆
      からだがだるい、めまい、息切れ、動悸
  • 悪性リンパ腫[19]
    リンパ節のはれ、寝汗をかく、発熱、体重が減る、食欲不振
  • リンパ増殖性疾患
    発熱、食欲不振、リンパ節のはれ、出血しやすい、貧血[8]
  • 悪性腫瘍(特に皮膚)
    ほくろがかゆい、ほくろが痛い、ほくろから血が出る、赤茶色のかさぶた、ほくろが潰瘍になる、ほくろが大きくなる 。
  • 消化管障害
    • 消化管潰瘍
      血が混ざった便、黒色便、吐き気、嘔吐、胃の痛み
    • 消化管出血
      黒色便、血が混ざった便、吐き気、血を吐く、腹痛、嘔吐
    • 消化管穿孔
      吐き気、激しい腹痛、嘔吐
    • イレウス
      激しい腹痛、むかむかする、嘔吐、排便・排ガスの停止
  • 重度の下痢
    汗をかく、泥状の便、水のような便、激しい腹痛、吐き気
  • アシドーシス
    考えがまとまらない、手足のふるえ、深く大きい呼吸、判断力の低下、意識の低下
  • 低酸素症
    頭が重い、息苦しい、短時間呼吸が停止する、めまい、脱力感
  • 糖尿病[20]
    水を多く飲む、尿の量が増える、からだがだるい、体重が減る、のどの渇き
  • 症脱水
    意識がうすれる、深く大きい呼吸、手指のふるえ、考えがまとまらない、判断力の低下、からだがだるい、尿量が減る、のどが渇く
  • 血栓症
    脳梗塞、網膜静脈血栓症、動脈血栓症があらわれることがある。
    吐き気、血を吐く、腹がはる、嘔吐、胸の痛み、胸をしめつけられる感じ、激しい腹痛、出血、足の激しい痛み、知覚のまひ、胸を強く押さえつけた感じ
  • 重度の腎障害
    腎不全、腎尿細管壊死、水腎症、腎機能障害があらわれることがある。
    発熱、尿量が減る、頭痛、食欲不振、口の渇き、手足のむくみ、顔のむくみ
  • 心障害
    • 心不全
      横になるより座っている時に呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、全身のむくみ、からだがだるい、動く時の動悸
    • 狭心症[21]
      胸が押しつぶされるような感じ、冷や汗、胸の痛み、胸がしめつけられる感じ、胸を強く押さえつけた感じ []
    • 心停止
      意識がなくなる、呼吸停止
    • 不整脈[22](期外収縮、心房細動、心房粗動、上室性・心室性頻脈等)
      脈がとぶ、脈が乱れる、胸の違和感、意識の低下、胸・心臓がドキドキする、動悸、動く時の動悸、めまい、気を失う、胸の不快感、脈が速くなる、息切れ、胸の痛み
    • 高血圧[23]
      疲れやすい、動く時の息切れ、気を失う、胸の痛み
    • 心嚢液貯留
      からだがだるい、食欲低下、息苦しい、息切れ
  • 肝機能障害
    AST、ALT、γ-GTP[24]、Al-P、ビリルビン、LDHの上昇、黄疸があらわれることがある。
    皮膚が黄色くなる、嘔吐、白目が黄色くなる、尿の色が濃くなる、吐き気、食欲不振、かゆみ、からだがだるい
  • 肺水腫
    息切れ、息苦しい、吐き気、嘔吐、横になるより座っている時に呼吸が楽になる
  • 無呼吸
    呼吸が10秒以上とまった状態
  • 気胸[25]
    胸の痛み、息苦しい
  • 痙攣
    けいれん
  • 錯乱
    意識の混乱、意識が乱れる、考えがまとまらない
  • 幻覚
    実際にはない物が見えたり聞こえたりするように感じる
  • 精神病
    他者との関係を持つ能力がなくなる、気分が悪い、上機嫌、感情のコントロールが出来ない
  • アレルギー反応
    喘息、じんましん、鼻づまり、鼻水、眼のかゆみ、くしゃみ
  • 難聴
    声や音がきこえない、耳が聞こえにくい、耳鳴り
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その他の副作用 anchor.png[26]

ヘマトクリット[27]値減少、ヘモグロビン減少、赤血球数[28]減少、好中球数増加、白血球数[29]増加、AST、ALT 、γ-GTP[24]、LDHの上昇、高尿酸血症[30]、Mg上昇、トリグリセライド上昇、高脂血症、
下痢、腹痛、嘔吐、嘔気、食欲不振、アミラーゼ[31]上昇、腸炎、腹部膨満、尿路感染、鼻咽頭炎、
免疫グロブリン[32]減少(3.6%)、発熱、サイトメガロウイルス抗体増加注3)、CRP上昇等が報告されています。

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同じ成分の医薬品 anchor.png[33]

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ジェネリック医薬品[35] anchor.png[36]


Last-modified: 2022-03-18 (金) 13:40:18 (JST) (782d) by kondo