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C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス (HCV) に感染することで発症するウイルス性肝炎の一つです。
日本人に多いのは1b型で約70%、2a型が約20%、2b型が約10%程度で、1a型はほとんどみられません。1a、1b型はインターフェロンが効きにくいタイプとされています。

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症状 anchor.png

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感染経路 anchor.png

ピアス、針刺し事故や刺青、覚醒剤注射の回し打ち、不衛生な状態での鍼治療などで感染します。性行為や母子感染率は、少ないです。

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診療科 anchor.png

肝臓内科

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検査 anchor.png

  • C型肝炎ウイルス抗体
    C型肝炎ウイルス感染の有無は、まずC型肝炎ウイルス抗体*1を測定して調べます。抗体陽性は過去にC型肝炎ウイルスに感染したことを意味しますが、既にウイルスが排除されている場合もあります。
  • ウイルス遺伝子(HCV RNA)定性検査
    ウイルス抗体陽性を確認後、ウイルス遺伝子(HCV RNA)定性検査を行い、感染が持続しているかどうかを確認します。
  • AST(GOT)とALT(GPT)
    肝臓の細胞に含まれる酵素で、肝炎があると肝臓の細胞が壊れて血液中に流れ出し、血液中の値が高くなります。
    2つの酵素のそれぞれの値とともに、どちらがより高いか(AST/ALT比)も大切です。
    • AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ。GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)ともいう。
      • 正常値:40IU/L以下
    • ALT:アラニンアミノトランスフェラーゼ。GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)ともいう。
      • 正常値:35IU/L以下

AST、ALT異常の疑われる疾患

  • ともに高度の高値(2,000~3,000IU)→急性肝炎
  • AST<ALT(AST/ALT比 0.6前後)→慢性肝炎
  • AST>ALT(AST/ALT比 2.0以上)→肝硬変(AST/ALT比 3.0以上)→肝がん
  • ASTのみ高値→心筋梗塞など肝臓以外の疾患

HCV RNA定性検査が陽性でAST(GOT)とALT(GPT)に異常があれば、C型慢性肝炎と診断されて治療することになります。HCV RNAが陽性でも肝機能の異常がみられない場合は、経過をみるのが一般的です。

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診断 anchor.png

各検査の数値により診断します。

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経過・合併症 anchor.png

C型慢性肝炎は軽い肝炎のまま経過するケースもありますが、約7割は徐々に病気が進行し、治療しないと10~30年でその3~4割が肝硬変、さらに肝がんに移行するといわれています。長期間の炎症で肝臓の細胞が壊れ、それを埋める形で線維成分が増加し、肝臓が硬くなってしまう状態が肝硬変です。
肝硬変になると肝がんが発生しやすくなるだけでなく、食道静脈瘤*2の破裂や肝性脳症*3など、生命に関わる重大な合併症が起こりやすくなります。

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  • レベトールカプセルコペガス錠(一般名:リバビリン)
  • グリチルリチン配合剤
    最初は毎日、その後週に2~3回注射します。肝臓の細胞膜を強化し、肝細胞の破壊を防ぐ作用があります。肝機能を正常に近い状態で保つことにより肝がんの発生を減少させる可能性があります。
    • 副作用
      まれに高血圧、浮腫(むくみ)、血清カリウム値の低下がみられることがあります。
  • ウルソデオキシコール酸
    1回1~2錠を1日3回服用します。肝臓の血液の流れをよくし、または肝臓にエネルギーを蓄積することによって肝機能を改善します。
    • 副作用
      重い副作用はほとんどみられません。
  • リンパ球活性化剤
    漢方薬の小柴胡湯(しょうさいことう)が用いられることがあります。
    • 副作用
      間質性肺炎を起こすおそれがあるのでインターフェロンと併用できません。
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治療法 anchor.png

C型慢性肝炎の治療法には、C型肝炎ウイルスを体の中から排除して感染からの治癒を目指す原因療法と、肝機能を改善して肝炎の悪化を防ぐ対症療法(肝庇護療法)があります。

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原因療法 anchor.png

インターフェロン製剤を投与して、C型肝炎ウイルスを体の中から排除して感染からの治癒を目指します。いくつかの種類がありますが、いずれも注射剤です。ペグインターフェロン製剤は、週1回の注射で優れた効果を示します。
リバビリン(内服薬)は単独で使用しても効果がありませんが、インターフェロン、ペグインターフェロンとの併用でウイルス排除効果を飛躍的に高めます。

  • インターフェロンの種類
    • IFNα
      スミフェロン®:腎癌・多発性骨髄腫・慢性骨髄性白血病・ヘアリー細胞白血病・亜急性硬化性全脳炎・HTLV-1脊髄症・B型肝炎C型肝炎
      オーアイエフ®:慢性骨髄性白血病・B型肝炎C型肝炎
    • IFNα2b
      イントロンA®:B型肝炎C型肝炎
    • PEG-IFNα2a
      ペガシス®:C型肝炎
    • PEG-IFNα2b
      ペグイントロン®:C型肝炎
    • C-IFNα
      アドバフェロン®:C型肝炎
    • IFNβ
      IFN®:膠芽腫・髄芽腫・星細胞腫・悪性黒色腫・亜急性硬化性全脳炎・B型肝炎C型肝炎
      フエロン®:膠芽腫・髄芽腫・星細胞腫・悪性黒色腫・亜急性硬化性全脳炎・B型肝炎C型肝炎
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対症療法 anchor.png

ウイルスを体内から排除する効果はありませんが、肝炎の沈静化を目的として肝機能 AST(GOT)とALT(GPT)を改善します。
グリチルリチン配合剤(注射薬)またはウルソデオキシコール酸(内服薬)が主に使用されます。


*1 抗体:細菌やウイルスに感染した際に、身体にとって異物と認識する免疫反応により作られる蛋白質です。
*2 食道静脈瘤:肝硬変になると肝臓に血液を運ぶ門脈の流れが悪くなり、血液は肝臓を迂回して食道の静脈を通るようになり、瘤を作ります。ひどくなると破裂して下血、吐血を起こします。
*3 肝性脳症:肝臓で処理されるべきアンモニアが脳にたまり、異常な行動や昏睡などの症状が起こります。
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