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概要 anchor.png

心臓の筋肉に酸素と栄養を運ぶために、心臓を取り巻いているのが冠動脈です。その冠動脈の内側が動脈硬化などによって狭くなり、血液が充分に流れなくなると心筋は酸欠状態を起こします。 とくに血管が完全にふさがってしまうと、その部分の心筋の組織は壊死し激しい心臓発作を起こします。これが心筋梗塞です。 発作時の胸の痛みは、締めつけ感、圧迫感、灼熱感を伴い、これまでに経験したことのないほどの強烈な痛みのために、冷や汗、呼吸困難、嘔吐などの症状を伴い、意識を失ってしまうこともあります。
発作は狭心症と異なり30分以上も続きます。

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原因 anchor.png

冠動脈が詰まる原因として最も多いのが血栓です。冠動脈はすでにアテロームによって部分的に狭くなっていることが多く、アテロームが破裂したりちぎれたりすると、動脈はさらに狭くなって血栓が詰まりやすくなります。破裂したアテロームは血流を減少させるだけでなく、血小板の粘着性を高める物質を放出するため、血液はさらに固まりやすくなります。

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診断 anchor.png

  • 心電図検査
    心電図は心臓発作が疑われる場合に、初期診断のために最も重要な検査です。この検査は、それぞれの心拍を起こす電流をグラフ化して、つまり心電図にして示します。
    たいていはこの検査によって心臓発作を起こしているかどうかを即座に判定できます。主に損傷を受けている心筋の大きさと位置により、いくつかの心電図の異常が検出されます。
  • 血液検査
    血清マーカーと呼ばれる特定の物質の血中濃度を測定することも、心臓発作の診断に役立ちます。
    血液中にこれらの物質がみられる場合は、心筋が損傷を受けているか壊死していることを示唆します。これらの物質は正常なら心筋内に存在していますが、心筋が損傷を受けると血流中に放出されます。最も一般的に測定されるのはクレアチンキナーゼMB(CK-MB)と呼ばれる酵素で、心臓発作後6時間以内に血中濃度が上昇し、36~48時間はそのままの状態が続きます。CK-MB値は普通、入院時とその後24時間は6~8時間おきに測定します。
    しかしトロポニンTとトロポニンIという2種類のタンパク質が、心臓の損傷に対するより特異的なマーカーです。
    これらのたんぱく質は筋肉の収縮とかかわっており、細胞が損傷すると血流中に放出されます。
  • 心エコー検査
    この検査で左心室(体内に血液を送り出す心腔)の壁の一部の動きが悪くなっていることがわかります。
    これは心臓発作による損傷を示唆します。
  • 核医学画像検査
    心筋の一部への血流が持続的に減少していることが確認できれば、心臓発作による組織の瘢痕化が起きていることを意味します。
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症状 anchor.png

心臓発作(心筋梗塞)を起こした人の3人に2人は、発症する数日前に、間欠的な胸痛(狭心症)、
息切れ、疲労感がみられます。痛みはより頻繁に起きるようになり、これらの胸痛パターンの変化(不安定狭心症)に伴い心臓発作を起こします。
心臓発作の最も特徴的な症状は、胸の中央から背中、あご、左腕に広がる痛みです。心臓発作の痛みは狭心症の痛みと似ていますが、より激しく長く続き、安静にしてもニトログリセリンを使用しても軽減しません。心臓発作を起こした人の30%は、胸痛が起こりません。
このような患者は、女性、有色人種、75歳以上の人、心不全や糖尿病のある人、脳卒中を起こしたことのある人に多くみられます。
その他の症状には気が遠くなる、突然に激しく発汗する、吐き気、息切れ、大きな心拍音の自覚などがあります。

  • 不整脈
    心臓発作を起こした人の90%以上に起こります。心臓発作の直後あるいは数日以内は、心臓が適切に働いていないため、不整脈が起こります。
    心室に由来する不整脈(心室性不整脈)は、心臓のポンプ機能を大きく阻害したり、事実上拍動を停止した状態(心停止)に至ることがあり、その結果意識を失うか、死亡します。
    ときには意識消失が心臓発作の最初の症状となることもあります。 多くの場合、最も明らかな症状は息切れですが、
    胃の不調や脳卒中に似た症状がみられることもあります。
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  • アスピリン
    心臓発作後には、アスピリンは血小板による血栓形成を予防するので、死亡リスクと心臓発作の再発リスクが15~30%も減少します。
  • クロピドグレル、チクロピジン
    アスピリンアレルギーのある人  ACE阻害薬 カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル、ラミプリルなど 心臓の肥大を軽減し、生存率を向上させます。
    この薬は心臓発作後数日以内に服用しはじめ、無期限に処方されます。
    特に重度の心臓発作を起こした人や心不全のある人の死亡を防ぐ効果があり、心不全を起こしていない人に対しては、その発症を防ぐ効果があります。
  • ベータ遮断薬
    メトプロロール、プロプラノロール、チモロールなど
    これらの薬にも死亡りすくを約25%減らす効果があります。
    心臓発作が重度であればあるほどベータ遮断薬は有効になります。
    • 副作用に喘鳴(ぜんめ)、疲労、手足の冷えなどがあります。
  • 脂質低下薬
    心臓発作後の死亡りすくを減少させます。
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治療法 anchor.png

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初期治療 anchor.png

心臓発作だと思ったら即座に救急車を呼び、アスピリンの錠剤をかみ砕きます。家にアスピリンがなかったり、救急隊員が投与しなかった場合は、普通は病院到着後に即座に投与されます。

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発作その後の治療 anchor.png

精神的ストレス、興奮は心臓の負担となるため、心臓発作を起こしたばかりの人は静かな部屋で数日は安静にすべきです。
喫煙は冠動脈疾患と心臓発作の主な危険因子であり、CCUはもとより病院内では禁止されます。心臓発作を起こした人は絶対に禁煙しなければいけません。
便秘のためにいきまなくても済むよう、便の軟化薬や緩下薬を使用することもあります。患者が排尿できない場合や尿量の変化を正確に知る必要がある場合は、尿道カテーテルを使用します。 神経質な人は心臓に負担がかかるため、作用の弱い抗不安薬(ロラゼパムナドノベンゾジアゼピン)が処方されることもあります。
心臓発作後によくみられる軽いうつ病と疾病否認に対処するため一部の患者には抗うつ薬が必要になります。
ドレスラー症候群を発症している人にはアスピリンを処方します。この症候群は治療しても再発する可能性があります。
重症の場合は、コルチコステロイド薬かアスピリン以外の非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンなど)を一時的に処方します。

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リハビリテーション anchor.png

回復には心臓リハビリテーションが重要なため、入院中から開始します。合併症がなければリハビリテーションを開始し、
1日目には椅子に座る、介助されながら体を動かす、いす型の室内用便器を使用する、本を読むなどから始めます。2日目あるいは3日目には歩いてといれまで行ったり、
負担にならない程度の運動ができるようになり、その後は日ごとに活発に動けるようになります。

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罹患した著名人 anchor.png

  • 天海祐希(女優)
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