ラシックス錠

作用と効果

腎尿細管におけるNa、Clの再吸収抑制により利尿作用を示し、さらに利尿による循環血流量の減少などにより血圧を下げます。
通常、高血圧症（本態性、腎性など）、悪性高血圧、心性浮腫（うっ血性心不全）、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、末梢血管障害による浮腫の治療、および尿路結石排出促進に用いられます。

用法・用量

• ラシックス錠
  通常、成人は1回4～8錠（主成分として40～80mg）を1日1回連日または隔日服用します。なお、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。腎機能不全などの場合にはさらに大量に用いられることもあります。ただし、悪性高血圧に用いる場合は他の降圧剤と併用されます。
  必ず指示された服用方法に従ってください。
• ラシックス細粒
  通常、成人は1日1回1～2g（主成分として40～80mg）を1日1回連日または隔日服用します。なお、治療を受けている疾患や年齢・症状により適宜増減されます。腎機能不全などの場合にはさらに大量に用いられることもあります。ただし、悪性高血圧に用いる場合は他の降圧剤と併用されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

副作用

主な副作用として、貧血、発疹、じんましん、発赤、光線過敏症、かゆみ、水疱性皮膚炎、紫斑、食欲不振、黄疸、めまい、頭痛、脱力感、倦怠感、発熱などが報告されています。

重大な副作用

• ショック、アナフィラキシー様症状
  顔面蒼白、冷汗、呼吸困難
• 再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、赤芽球癆
  発熱、全身倦怠感、咽頭痛
• 水疱性類天疱瘡
  広範囲の水疱、そう痒
• 難聴
  聴力の低下、耳閉感
• 中毒性表皮壊死融解症（Toxic Epidermal Necrolysis：TEN）、皮膚粘膜眼症候群（Stevens‐Johnson症候群)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症
  発熱、紅斑、結膜充血
• 心室性不整脈
  低カリウム血症を伴う心室性不整脈があらわれることがある。
  動悸、胸痛、失神
• 間質性腎炎
  咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常（捻髪音）発疹、関節痛　等

その他の副作用

副作用	5％以上	1～5％未満	1％未満	頻度不明
血液及びリンパ系障害	-	-	-	貧血、白血球減少、好酸球増加、溶血性貧血
肝臓	-	-	-	黄疸、肝機能異常、胆汁うっ滞
腎臓	-	-	-	BUN上昇、クレアチニン上昇
精神神経系	-	-	-	めまい、頭痛、知覚異常、聴覚障害
消化器	-	-	-	食欲不振、下痢、悪心・嘔吐、口渇、膵炎注3)（血清アミラーゼ値上昇）
皮膚・皮下組織系	-	-	-	発疹、蕁麻疹、発赤、光線過敏症、そう痒症、水疱性皮膚炎、紫斑、苔癬様皮疹
代謝及び栄養	-	-	-	低ナトリウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、代謝性アルカローシス、高尿酸血症、高血糖症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、偽性バーター症候群
体液・電解質	-	-	-	-
その他	-	-	-	脱力感、けん怠感、起立性低血圧、筋痙攣、味覚異常、血管炎、発熱

同じ成分の医薬品

• オイテンシンカプセル
• ラシックス注
• フロセミド注射液

ジェネリック医薬品

• フロセミド錠
• フロセミド細粒
• マオリード錠