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テセントリク点滴静注 :: 医療 Wiki

illness:テセントリク点滴静注

ページ内コンテンツ
  • アテゾリズマブ(遺伝子組換え)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 生活上の注意
    • 副作用
      • 重大な副作用
      • その他の副作用

アテゾリズマブ(遺伝子組換え) anchor.png[1]

抗悪性腫瘍剤 抗PD-L1(Programmed Death-Ligand1)ヒト化モノクローナル抗体

  • テセントリク点滴静注 (製薬会社:製造販売元 中外製薬株式会社)
    腫瘍細胞または腫瘍浸潤免疫細胞に発現するPD-L1と呼ばれるタンパク質を標的とするモノクローナル抗体です。
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作用と効果 anchor.png[2]

PD-L1は、T細胞の表面上に見られるPD-1、B7.1の双方と結合しT細胞の働きを阻害します。
テセントリクは、この結合を阻害しT細胞の抑制状態を解除することで、T細胞による腫瘍細胞への攻撃を促進します。

  • テセントリク点滴静注1200mg
    • 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[3]
    • PD-L1陽性の非小細胞肺癌[3]における術後補助療法
    • 進展型小細胞肺癌[3]
    • 切除不能な肝細胞癌
  • テセントリク点滴静注840mg
    • PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌[4]
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用法・用量 anchor.png[5]

  • 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[3]
    • 化学療法未治療の扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[3]
      他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
    • 化学療法未治療のPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[3]
      通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
    • 化学療法既治療の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[3]
      通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
  • PD-L1陽性の非小細胞肺癌[3]における術後補助療法
    通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。投与期間は12カ月間までとする。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
  • 進展型小細胞肺癌[3]
    カルボプラチン及びエトポシドとの併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
  • 切除不能な肝細胞癌
    ベバシズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
  • PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌[4]
    パクリタキセル(アルブミン懸濁型)との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回840mgを60分かけて2週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
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生活上の注意 anchor.png[6]

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副作用 anchor.png[7]

主な副作用は、疲労、悪心、食欲減退、無力症、発熱、下痢、発疹、そう痒症 等

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重大な副作用 anchor.png[8]

  • 間質性肺疾患
  • 肝機能障害、肝炎
    AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、Al-P増加、γ-GTP[9]増加、ビリルビン増加 等を伴う肝機能障害、肝炎があらわれることがある。
  • 大腸炎、重度の下痢
    大腸炎、重度の下痢があらわれることがある。
  • 膵炎
  • 1型糖尿病[10]
    口渇、悪心、嘔吐 等
    1型糖尿病[10]があらわれ、糖尿病[10]性ケトアシドーシスに至るおそれがある。
  • 甲状腺機能障害
    甲状腺機能低下症[11]甲状腺機能亢進症[12] 等の甲状腺機能障害があらわれることがある。
  • 副腎機能障害
    副腎機能不全 等の副腎機能障害があらわれることがある。
  • 下垂体[13]機能障害
    下垂体[13]炎 等の下垂体[13]機能障害があらわれることがある。
  • 脳炎、髄膜炎[14]
  • 神経障害
    末梢性ニューロパチー、ギラン・バレー症候群[15] 等の神経障害があらわれることがある。
  • 重症筋無力症[16]
    筋力低下、眼瞼下垂、呼吸困難、嚥下障害 等
    重症筋無力症[16]によるクリーゼのため急速に呼吸不全が進行することがある。
  • 重度の皮膚障害
    中毒性表皮壊死融解症(TEN:Toxic Epidermal Necrolysis)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑 等の重度の皮膚障害があらわれることがある。
  • 腎機能障害
    急性腎障害、腎不全、尿細管間質性腎炎 等の腎機能障害があらわれることがある。
  • 筋炎、横紋筋融解症[17]
    筋力低下、筋肉痛、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇 等
  • 心筋炎
    胸痛、CK(CPK)上昇、心電図異常 等
  • Infusion reaction
  • 発熱性好中球減少症
    本剤とカルボプラチン、パクリタキセル及びベバシズマブ(遺伝子組換え)との併用において、発熱性好中球減少症があらわれることがある。
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その他の副作用 anchor.png[18]

副作用5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
血液及びリンパ系障害-貧血[19]、血小板減少、リンパ球減少、好中球減少、白血球減少--
膵臓---アミラーゼ[20]増加、リパーゼ[21]増加
泌尿器--血中クレアチニン[22]増加-
精神・神経系-頭痛、不眠症、味覚異常、浮動性めまい、錯感覚--
--眼乾燥-
循環器 心臓--潮紅、低血圧-
呼吸器-咳嗽、呼吸困難、上気道感染、胸水、肺炎[23]-低酸素症、鼻閉
消化器悪心、食欲減退、下痢便秘、嘔吐、口内炎、腹痛、口内乾燥-嚥下障害
皮膚・皮下組織系発疹、そう痒症皮膚乾燥、斑状丘疹状皮疹ざ瘡様皮膚炎、そう痒性皮疹、乾癬、紅斑、寝汗、蕁麻疹-
代謝及び栄養-低ナトリウム血症、低アルブミン血症、低カリウム血症、高血糖[24]、低マグネシウム血症高カリウム血症、脱水、低リン酸血症、血中甲状腺刺激ホルモン増加、低カルシウム血症-
筋骨格系及び結合組織障害-関節痛、筋肉痛、筋骨格痛、背部痛四肢痛、筋骨格系胸痛、筋痙縮-
その他疲労、無力症、発熱体重減少、インフルエンザ様疾患、末梢性浮腫、悪寒、けん怠感、粘膜の炎症過敏症-

Last-modified: 2024-03-13 (水) 16:07:43 (JST) (56d) by kondo