ネララビン(Nelarabine)
抗悪性腫瘍剤
- アラノンジー静注用 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社)
作用と効果
体内で悪性化した増殖細胞に取り込まれ、悪性細胞を細胞死させます。
通常、T細胞急性リンパ性白血病やT細胞リンパ芽球性リンパ腫の治療に用いられます。
- 再発又は難治性の下記疾患
- T細胞急性リンパ性白血病
- T細胞リンパ芽球性リンパ腫
用法・用量
- 成人
通常、成人には、ネララビンとして1500mg/m2(体表面積)を1日1回2時間以上かけて点滴静注する。これを1、3、5日目に投与し、その後16日間休薬する。21日間を1クールとして、繰り返す。 - 小児
通常、小児には、ネララビンとして650mg/m2(体表面積)を1日1回1時間以上かけて点滴静注する。これを5日間連日投与し、その後16日間休薬する。21日間を1クールとして、繰り返す。
副作用
主な副作用として、貧血、疲労、傾眠、吐き気などが報告されています。
重大な副作用
- 神経系障害
傾眠(23%)、末梢性ニューロパシー(感覚性及び運動性)(21%)、感覚減退(17%)、錯感覚(15%)及びてんかん様発作(痙攣、大発作痙攣、てんかん重積状態を含む)があらわれることがある。また、脱髄、ギラン・バレー症候群に類似した上行性の末梢性ニューロパシー、進行性多巣性白質脳症、あるいは致死的なてんかん重積状態も報告されている。 - 血液障害
貧血(99%)、血小板減少症(86%)、好中球減少症(81%)、発熱性好中球減少症(12%)及び白血球減少症(3%)があらわれることがある。 - 錯乱状態
- 感染症
敗血症、菌血症、肺炎、真菌感染等の感染症(39%)があらわれることがある。 - 腫瘍崩壊症候群
高尿酸血症等を伴うことがある - 横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇 等 - 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等を伴う肝機能障害(9%)、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。
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初版日時: 2016-04-06 (水) 14:00:10
最終更新: 2020-04-01 (水) 15:03:15 (JST) (1448d) by kondo
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