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ADEM 概要 anchor.png

ADEM(Acute disseminated encephalomyelitis)とは、ウイルス感染後やワクチン接種後(主に接種1~4週後)などに生じる脳や脊髄、視神経の病気です。免疫力が強くなりすぎて逆に自分自身の体を攻撃する自己免疫という現象が起きていると考えられています。神経線維を覆っている髄ずい鞘しょうが破壊される脱髄という現象が起きる疾患です。

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症状 anchor.png

急性に発熱、全身倦怠感、頭痛、悪心、嘔吐などが現れます。その後、麻痺やけいれん、意識が混濁する、目が見えにくい、手足が動きにくい、歩きにくい、感覚が鈍いなどの症状が現れます。

  • 脊髄症状
    対麻痺、四肢麻痺のほか病的反射が出現して、レベルのある分節性感覚障害、膀胱直腸障害などが起こります。
  • 脳幹・小脳の症状
    小脳失調、ミオクローヌス、眼振、眼球運動障害、球麻痺などの症状が生じます。場合によっては神経根や末梢神経の障害も合併することがあります。
  • 急性出血性白質脳炎
    意識障害・痙攣・四肢麻痺などが出現して急速に進行します。
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原因 anchor.png

麻疹、風疹、水痘、インフルエンザなどのウイルス感染後に発症します。また、稀にワクチン接種後2~15日頃に発症します。脳脊髄などの中枢神経にアレルギー反応による脱髄性の炎症が起こると考えられています。

  • 原因とされるワクチン
    インフルエンザHAワクチン、組換え沈降B型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチン
    • 文献では、天然痘、黄熱病、腸チフス、結核、狂犬病、ポリオなどの感染症に対する予防接種で生じると記載されていますが、これらがすべて脱髄病変の原因として確定しているわけではありません。
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診療科 anchor.png

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検査 anchor.png

  • 血液検査
    白血球増多、赤沈亢進がみられる。
  • 髄液検査
    リンパ球優位の細胞数増多、蛋白やIgGの増加がみられます。
  • MRI検査
    脳や脊髄に病変がみられます。
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診断 anchor.png

  • 接種後、発症までの期間が1ヶ月以内であり、中枢神経系の脱髄病変を生じている場合は、急性散在性脳脊髄炎を考えます。
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治療法 anchor.png

主にステロイド大量療法(ステロイドパルス療法)が行われます。また、免疫グロブリン大量療法が行われる場合もあります。

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