概要
交感神経や副腎髄質に発生する悪性腫瘍です。0歳から3歳の間に発病することが多く、5歳未満の発病が90%を占めます。腫瘍は全身にできて、約3分の2が腹部にできます。
症状
初期の状態では、ほとんどが無症状です。
進行してくると様々な症状が現れます。
手足の麻痺、歩行障害、発熱、貧血、腹痛、腹部膨満、不機嫌、呼吸障害、骨の痛み、眼窩出血、膀胱直腸障害 等がおこります。
検査
- 血液検査
血液中の腫瘍マーカーである神経特異エノラーゼ(NSE)、乳酸脱水素酵素(LDH)、フェリチンなどが高値を示すことがあります。神経芽腫以外でも高値を示します。 - 尿検査
神経芽腫の腫瘍細胞は、神経伝達物質であるカテコールアミンを産生します。カテコールアミンは、体内で代謝されると、バニリルマンデル酸(VMA)とホモバニリン酸(HVA)となって尿中に排泄されるため、尿検査でこれらの値を調べます。ただし、一部の神経芽腫ではVMA、HVAの量が増えないことがあります。
- 画像検査
腫瘍の大きさや位置、転移の有無などを調べます。- 超音波検査、X線(レントゲン)写真、腹部CT検査、腹部MRI検査
- MIBGシンチグラフィー
- 骨シンチグラフィー
- 稀に母親のお腹の中にいる時に超音波検査で見つかることもあります。
薬
抗悪性腫瘍剤
- シスプラチン点滴静注(一般名:シスプラチン)
- ドキシル注(一般名:ドキソルビシン塩酸塩)
- パラプラチン注射液(一般名:カルボプラチン)
- ベプシドカプセル(一般名:エトポシド)
スポンサーリンク
ぺージ情報 | |
---|---|
ぺージ名 : | 神経芽腫 |
ページ別名 : | 神経芽細胞腫 |
ページ作成 : | kondo |
閲覧可 | |
グループ : | すべての訪問者 |
ユーザー : | すべての訪問者 |
編集可 | |
グループ : | 登録ユーザ |
ユーザー : | なし |
Counter: 1359,
today: 1,
yesterday: 1
初版日時: 2019-04-05 (金) 13:30:55
最終更新: 2019-04-05 (金) 16:40:45 (JST) (1855d) by kondo
お気軽に投稿してください。一言でもどうぞ。病気の治療、薬の副作用のことなど。