ページへ戻る

− Links

 印刷 

潰瘍性大腸炎 :: 医療 Wiki

illness:潰瘍性大腸炎

ページ内コンテンツ
  • UC 概要
    • 症状
    • 症状の分類
    • 診断
    • 合併症
      • 副腎皮質ホルモン
      • 経口ASA製剤
      • 局所5-ASA
      • 局所ステロイド剤
      • 免疫抑制剤
      • 分子標的治療薬
      • 抗菌薬
    • 治療法
      • 外科手術
      • 白血球除去療法
      • 栄養補助療法
    • 罹患した著名人

UC 概要 anchor.png[1]

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)(UC)とは、何らかの原因により、大腸の粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる病気[2]です。
クローン病[3]とともに炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory bowel disease)に分類されており、厚生労働省より特定疾患に指定されています。

Page Top

症状 anchor.png[4]

血液や粘液が混じったケチャッブ状の血便から始まり、ひどくなると発熱を伴った頻回の下痢、下血、腹痛、貧血[5]の症状があらわれて全身の状態が悪化します。

Page Top

症状の分類 anchor.png[6]

排便回数は1日4回以下で、血便はあってもわずかであり、全身症状を伴わない場合を「軽症」とし、排便回数1日6回以上で著明な血便や発熱、頻脈、貧血[5]などの全身症状を伴う場合を「重症」とします。またその中間を「中等症」とします。

Page Top

診断 anchor.png[7]

潰瘍性大腸炎の特徴的な症状や経過を認め、さらに内視鏡検査を行うことにより診断します。
内視鏡検査のときに生検組織検査も同時に行います。
類似した症状の感染性腸炎との判別をするために便検査を行う必要もあります。

Page Top

合併症 anchor.png[8]

大腸がん[9]合併のリスクは罹患年月とともに増加します。
診断から10年で2%、20年で8%、30年で18%に大腸がん[9]合併が認められています。 リスクを軽減するために便検査などではなく、定期的な内視鏡検査が必要です。

Page Top

anchor.png[10]

Page Top

副腎皮質ホルモン[11] anchor.png[12]

ステロイド剤(プレドニゾロン)の用量は、中等度の活動性の場合には、一般に40mg/日程度の量が用いられます。
増量すれば少し効果は高まりますが、それだけ副作用も出やすいので、患者の状態により調節します。

Page Top

経口ASA製剤 anchor.png[13]

アミノサリチル酸製剤の内服薬で、大腸の炎症を抑える作用があります。

  • サラゾピリン錠[14](一般名:サラゾスルファピリジン「SASP」)
  • ペンタサ錠[15](一般名:メサラジン「5-アミノサリチル酸:5-ASA」)
    5-ASAを腸溶性のエチルセルロースの多孔性被膜でコーティングすることで、小腸から大腸までの広い範囲で放出されるように調節されています。
  • アサコール錠[16](一般名:メサラジン)
    5-ASAに、pH依存型の放出制御特性を持つコーティング(pH7以上で崩壊する高分子ポリマー)が施されています。そのため、ペンタサに比べて、より下部の消化管(回腸末端~大腸)に到達してから5-ASAが放出されます。
Page Top

局所5-ASA anchor.png[17]

ペンタサ注腸[18](一般名:メサラジン「5-ASA」)
ペンタサ注腸[18]を直接肛門から腸へ投与する薬であり、内服薬より効率よく腸に働きます。液状の注腸薬はS状結腸からもう少し奥までの炎症を抑える効果があります。

Page Top

局所ステロイド剤 anchor.png[19]

炎症を抑える作用がアルステロイド薬を直接肛門から腸へ投与する薬です。
液状の注腸薬はS状結腸からもう少し奥までの、坐薬は直腸の炎症を抑える効果があります。

Page Top

免疫抑制剤[20] anchor.png[21]

Page Top

分子標的治療薬 anchor.png[25]

Page Top

抗菌薬 anchor.png[27]

腸にできた潰瘍から腸内細菌が体に入った場合や手術前には、腸内細菌を抑える目的で使用します。

Page Top

治療法 anchor.png[28]

Page Top

外科手術 anchor.png[29]

穿孔、大出血、内科治療が効かない重症の炎症を起こしている場合、大腸がん[9]合併、薬の副作用や繰り返す入院のために社会生活ができない、重い腸管外合併症がある場合には早急に手術を行います。

  • 大腸全摘手術
    便が少し漏れることがありますがすべての病変を取り除きます。
    永久的回腸人工肛門造設術を行います。
  • 回腸嚢肛門吻合術または回腸嚢肛門管吻合術
    肛門管粘膜のみを少し残して排便機能を良好に保つ手術です。
    回腸嚢肛門吻合術では原則として一時的回腸人工肛門を作ります。
    重症の患者さんには安全のために手術を分けて行い(分割手術)、結腸(亜)全摘、S状結腸粘液瘻、またはハルトマン手術を行います。
Page Top

白血球除去療法 anchor.png[30]

炎症に関係している白血球を除去する日本で開発された治療法です。
患者の血液を採取して、フィルターを通して白血球のみを除去し再び体内に戻します。

Page Top

栄養補助療法 anchor.png[31]

あくまでも補助的な治療法と考えたほうがよい。

Page Top

罹患した著名人 anchor.png[32]

  • 安倍晋三(政治家)
  • 佐々木俊尚 ITジャーナリスト
  • 若槻千夏 タレント
  • 高橋メアリージュン 女優
  • 岸明日香 グラビアタレント、女優

Last-modified: 2020-08-29 (土) 15:31:53 (JST) (1336d) by kondo