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うつ病 :: 医療 Wiki

illness:うつ病

ページ内コンテンツ
  • 鬱病 概要
    • 症状
      • 感情面の症状
      • 思考面の症状
      • 行動面の症状
      • 身体面の症状
    • 診療科
    • 診断
      • 鑑別疾患
    • 薬(例)
      • 抗うつ剤
        • 三環系抗うつ薬(TCA)
        • 四環系抗うつ薬
        • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)
        • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI:Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor)
        • ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ剤(NaSSA:Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)
        • セロトニン再取り込み阻害・ セロトニン受容体調節剤
        • その他の抗うつ剤
      • 抗不安薬・催眠鎮静剤
        • ベンゾジアゼピン系
        • チエノベンゾジアゼピン系
    • 治療法
      • 休養
      • 薬物療法
      • 精神療法 (心理療法)
        • 認知療法
      • 特殊療法
        • 電気けいれん療法(ECT)
        • 経頭蓋磁気刺激法 (TMS)
    • 罹患した著名人

鬱病 概要 anchor.png[1]

うつ病とは、気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを特徴とする精神疾患です。

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症状 anchor.png[2]

抑うつな気分となり、物事への興味や関心が薄れ、喜びが喪失します。精神症状と共に身体的な症状を生じます。

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感情面の症状 anchor.png[3]

寂しい、落ち込む、絶望的、何も希望が持てない、自分にとって楽しいことをする気分になれない、などの感情が起こります。
これらの感情は、一時的なものではなく少なくとも2週間以上続きます。時には将来を悲観し自殺願望が出る事があり、実行に移すことがあります。

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思考面の症状 anchor.png[4]

  • 思考抑制
    思考が頓挫し、集中出来ない、決断力が落ちた、頭が呆けたと感じるようになります。
  • 自己批判
    自分は駄目な人間だ、何をやってもうまくいかないと感じたり、後悔や取り越し苦労に苛まされるようになったりします。
  • 罪業妄想
    自分は物凄く悪いことをしたので罪を受けなければならないと信じ込んだりします。
  • 貧困妄想
    将来貧乏になるに違いないと信じ込んだりします。
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行動面の症状 anchor.png[5]

元気がない、何もやる気がしない、家事が出来ない、仕事が出来ない、趣味への関心もなくなり、日常の活動性が低下します。
話のテンポが遅くなり、声も低く小さくなります。

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身体面の症状 anchor.png[6]

睡眠が障害され早朝覚醒、中途覚醒が起こるようになり熟睡が出来なくなります。
食欲も低下し体重が減少することもあります。 これとは逆に昼間に眠気が酷く、居眠りが多くなり、食欲が旺盛になりすぎたりすることもあります。
このような症状は、日照時間が短い冬期にうつ病を繰り返す季節性うつ病で特に顕著にみられます。 体調が悪く、頭痛、肩こり、胸部や腹部の不快感なども起こります。
また少しの運動で疲れやすく、休みたくなります。一般に性欲も著しく低下します。

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診療科 anchor.png[7]

精神・神経科、心療内科

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診断 anchor.png[8]

抑うつについて最も広く用いられる診断基準
  • アメリカ精神医学会による精神障害の診断と統計の手引き改訂4版(DSM-IV-TR)
  • 世界保健機関の疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD-10)
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鑑別疾患 anchor.png[9]

本当のうつ病に該当するもの以外にうつ状態を呈するものがある。

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薬(例) anchor.png[20]

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抗うつ剤 anchor.png[21]

抗うつ薬の基本的な作用は、セロトニンやノルアドレナリンなどのセロトニントランスポーターと呼ばれる部位に結合することにより、神経伝達物質がもとの神経細胞に再び取り込まれるのを阻害して、神経伝達物質の量を正常に近い状態に戻します。

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三環系抗うつ薬(TCA) anchor.png[22]
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四環系抗うつ薬 anchor.png[32]

ノルエピネフリンの再取り込みを選択的に阻害し、セロトニンの再取り込みは阻害しません。

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選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitor) anchor.png[37]

セロトニンは、気分にかかわる神経伝達物質です。SSRIは、セロトニンを再取り込みするセロトニントランスポーターの働きを阻害します。
これにより、脳内シナプス間隙のセロトニン濃度が高まり、神経の伝達がよくなります。その結果、うつ状態が改善され、気分が楽になると考えられます。
セロトニントランスポーターにだけ結合し、その他の受容体にはほとんど作用しないので副作用も少ないです。

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セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI:Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor) anchor.png[42]

SNRIは、セロトニン系ならびにノルアドレナリン系の神経の両方に作用して、シナプスにおけるセロトニンやノルアドレナリンを正常に近い状態に調整するといわれています。

  • トレドミン錠[43](一般名:ミルナシプラン塩酸塩)
    憂うつな気分を和らげ、意欲を高めます。
  • サインバルタカプセル[44](一般名:デュロキセチン塩酸塩)
    脳内でセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、脳内の神経伝達をスムーズにし、憂うつな気分を和らげ、やる気がなくなる、不安といった症状を改善します。
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ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ剤(NaSSA:Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant) anchor.png[46]
  • レメロン(R)錠*115mg・リフレックス錠[45](一般名:ミルタザピン)
    レメロン錠[47]は、投与1週目からの早い効果があり、長期間、効果を維持するという特長を持ち合わせた薬剤です。
    脳内の2つの神経伝達物質、ノルアドレナリンとセロトニンの遊離量を増やし、神経の働きをよくします。ノルアドレナリンの増加は「意欲」を高め、セロトニンの増加は不安感をやわらげ「気分」を楽にするといわれます。
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セロトニン再取り込み阻害・ セロトニン受容体調節剤 anchor.png[48]
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その他の抗うつ剤 anchor.png[50]
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抗不安薬・催眠鎮静剤 anchor.png[58]

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ベンゾジアゼピン系 anchor.png[59]
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チエノベンゾジアゼピン系 anchor.png[64]
  • デパス錠[65](一般名:エチゾラム)
    脳のリラックス系の神経受容体「BZD受容体」に結合することで、リラックス系の神経を活性化させます。
    抗不安作用、鎮静・催眠作用、筋緊張緩和作用、抗けいれん作用などがあります。
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治療法 anchor.png[66]

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休養 anchor.png[67]

休養は、特にうつ病の初期(急性期)に重要であり、日常生活に著しい障害が生じている場合には、仕事を休んだり、主婦であれば家事を誰かに手伝ってもらうなど、社会的役割を免除してもらう必要がある。

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薬物療法 anchor.png[68]

軽症うつ病の場合、安易な薬物療法は避けるべきであり、中程度以上の大うつ病では軽症に比べてより積極的に薬物療法を行う。

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精神療法 (心理療法) anchor.png[69]

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認知療法 anchor.png[70]

落ち込みや怒りを感じた場面を、客観的に下記の7つに分類しながら思い出して書いていく。

  1. その場の状況
  2. そのとき感じた気分や感情
  3. その瞬間、浮かんでいた考え(自動思考と呼ぶ)
  4. 自動思考を裏づけ、根拠となるような事実
  5. 自動思考を覆すような事実
  6. これらの項目から考えられる、より視野を広げたバランスのよい考え方(適応思考と呼ぶ)
  7. 考えを変えた結果、気分がどのように変化したか

どんなに悲観的な気分になっていても、これらを書き出していくことにより自分の思い込みだったことに気づくことが出来る。

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特殊療法 anchor.png[71]

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電気けいれん療法(ECT) anchor.png[72]

頭皮の上から電流を通電し、人工的にけいれんを起こすことで治療を行う。薬物療法が無効な場合や自殺の危険が切迫している場合などに行う。全身麻酔を使用した苦痛のない方法がとられることがほとんどである。

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経頭蓋磁気刺激法 (TMS) anchor.png[73]

頭の外側から磁気パルスを当て、脳内に局所的な電流を生じさせることで脳機能の活性化を図るもの。6週間治療での寛解率は27%程度、続く24週間治療での寛解率は50-60%程度とされる。副作用は、刺激部位の痛みや不快感、頭痛など。

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罹患した著名人 anchor.png[74]

  • 華原朋美 歌手、タレント、ミュージカル女優
  • 岡村隆史 お笑い芸人 「ナインティンナイン」

*1 レメロン錠はN.V.オルガノン社が創製したうつ病治療薬で、1994年に製品名『REMERON(R)』としてオランダで発売されて以来、現在では世界90ヵ国以上で販売されており、日本では明治製菓株式会社と共同開発を行ない2009年7月7日に製造販売承認を取得しました。

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躁鬱4年生   投稿日時 2010/12/9 10:00

処方される薬については:例とした方が良いです。
最近はいろんな薬が出ていて医師の考え方、その人の状態応じて判断されると思いますので、
こんな薬が出ますというのは、あまり良くないのではないでしょうか?

serizawa  投稿日時 2010/12/9 12:35 | 最終変更

ご指摘ありがとうございます。
(例)として加筆しました。

Benjiro  投稿日時 2011/1/21 19:15

現在、多くの人々は多くの理由で落ち込んで、簡単に薬で治すしかないだろう。
ルミガン



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Last-modified: 2019-12-04 (水) 18:12:21 (JST) (1605d) by kondo