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概要 anchor.png

子宮頸がん(Cervical cancer)は、子宮頸部と呼ばれる子宮の出口より発生する癌です。ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によって発症する性行為感染症です。

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症状 anchor.png

初期の子宮頸がんは、ほとんど自覚症状がありません。癌が進行すると不正出血が見られます。

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原因 anchor.png

子宮頸部扁平上皮癌は、ヒトパピローマウイルス (HPV) というウイルス感染が原因とされています。HPVは、皮膚感染型と粘膜感染型の2種類に大別されます。子宮頸がんは、粘膜感染型HPVの中でも性交渉によって感染する高リスク型HPVに長期間感染することによって発生します。
多くの場合は、HPVに感染しても免疫力によってHPVが体内から消失します。HPVが持続感染化すると、その一部で子宮頸部の細胞に異形成を生じ、さらに平均で10年以上経過後、ごく一部が異形成から子宮頸癌に進行します。

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診療科 anchor.png

婦人科

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検査 anchor.png

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細胞診 anchor.png

子宮頸部から採取した細胞を色素で染色し、異常細胞がないか顕微鏡で観察し、子宮頸がんを疑うような異常細胞がないか判定する検査です。検査結果は日母分類と呼ばれるクラス分類により判定されます。

日母分類
  • クラスI
    正常である。
  • クラスII
    異常細胞を認めるが良性である。
  • クラスIIIa
    軽度~中等度異形成を想定する。
  • クラスIIIb
    高度異形成を想定する。
  • クラスIV
    上皮内がんを想定する。
  • クラスV
    浸潤がん(微小浸潤がん)を想定する。
    • クラスIIIa以上の場合は精密検査を実施します。
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HPV検査 anchor.png

HPV検査は子宮頸癌の原因である高リスク型 HPV 感染の有無を判定する検査です。子宮頸部から採取した細胞を用い、HPV感染を判定する検査法です。30歳以上では10%がHPV陽性と判定されます。HPV検査による癌または前癌病変の発見率は約95%とされており、細胞診とHPV検査を併用した場合の発見率はほぼ100%とされています。

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診断 anchor.png

検診の結果が、細胞診クラスIIIa以上またはHPVに持続感染している場合、精密検査を実施し最終的な診断を確定します。

  • 精密検査
    コルポスコープと呼ばれる拡大鏡を用いて子宮頸部粘膜表面を拡大し観察するコルポ診検査を行います。その際3~5%の酢酸を子宮頸部に接触させそれによる変化をみます。コルポ診検査で異常を疑う箇所がみられた場合、その部分の組織を採取し、組織診と呼ばれる病理学的検査を行い確定診断します。
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病期 ステージ anchor.png

FIGO分類とTNM分類の2種類がある。

FIGO分類
  • 0期
    浸潤が認められない上皮内癌 (Carcinoma in situ)。
  • I期
    癌が子宮頸部に限局。
  • Ia期
    組織学的に微小浸潤癌が確認されたもの。
  • Ib期
    Ia期以外のI期癌。
  • II期
    癌が子宮頸部を超えて広がるが骨盤壁または腟壁下1/3に達しないもの。
  • IIa期
    腟壁に浸潤するが子宮傍組織へは浸潤しないもの。
  • IIb期
    子宮傍組織に浸潤したもの。
  • III期
    骨盤壁に浸潤したか腟壁下1/3に達したもの。
  • IIIa期
    腟壁下1/3に達するが骨盤壁へは浸潤しないもの。
  • IIIb期
    骨盤壁に浸潤したもの。
  • IV期
    癌が骨盤腔を超えて広がるか、膀胱、直腸の結膜に浸潤したもの。
  • IVa期
    膀胱、直腸の粘膜への浸潤があるもの。
  • IVb期
    小骨盤腔を超えて広がるもの。
  • Ch
    Ia期までの症例で子宮摘出を行ったところ、癌が子宮を超えて広がっていたことが判明したもの。
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合併症 anchor.png

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  • 薬名(一般名:)
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治療法 anchor.png

子宮頸がんには、外科療法、放射線療法、抗がん剤による化学療法の3つの治療法があります。

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外科療法 anchor.png

  • 早期がんに対する治療
    • 凍結療法
      がん細胞を凍らせて殺します。
    • 高周波療法
      高周波を用いて電磁波の熱でがん細胞を殺します。
    • レーザー治療
      レーザー光線を用いがんを殺します。
  • 手術治療
    • 円錐切除術
      がんが見つかった子宮の頸部組織を円錐状の組織として切除します。
    • 単純子宮全摘出術
      がんに侵された子宮を摘出する手術です。子宮が経膣的に摘出されれば膣式単純子宮全摘出術、腹壁を切開して行われれば腹式単純子宮全摘手術といいます。
    • 両側付属器切除術
      子宮、卵巣、卵管を切除します。
  • 広汎子宮全摘出術
    患部を子宮と膣の一部を含め、骨盤壁近くから広い範囲で切除します。子宮頸がんに関連する所属リンパ節も同時に切除します(リンパ節郭清)。
    リンパ節は小豆のような形をして全身に存在しています。通常は、感染した異物と戦う細胞を産生したり貯蔵したりする大切な役割りがありますが、がんを発症している時には転移したり、他臓器への転移経路となるのでとり除く必要があります。
  • 骨盤内臓全摘術
    がんが子宮頸部にとどまらず女性性器外に拡がっていると、子宮、膣とともに下部結腸、直腸、膀胱をもとらなければなりません。手術後、人工肛門や回腸導管*1、造膣術など形成手術が必要となります。
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放射線療法 anchor.png

放射線治療にはがん細胞を殺し、腫瘍を縮小するためにX線や高エネルギー線が用いられます。放射線は体外から放射線を照射する外照射か、がん細胞の認められる領域に薄いプラスチックチューブを通し、放射線を出すラジオアイソトープを使用したプラスチックを入れて治療する腔内照射とがあります。

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化学療法 anchor.png

化学療法はがん細胞を殺すための抗がん剤を使用します。薬剤は経口薬が投与されたり、血管または筋肉注射として投与されます。抗がん剤は、血流から全身をめぐり、子宮頸部を越えて拡がったがん細胞を殺します。

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予防法 anchor.png

子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルスの感染を予防することが挙げられます。また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)や早期のがんを発見し、経過観察や負担の少ない治療につなげることができます。

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子宮頸がん予防ワクチン anchor.png

稀に重い副作用の報告があります。

  • アナフィラキシー
    呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
  • ギラン・バレー症候群
    両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
  • 急性散在性脳脊髄炎 (ADEM)
    頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気
  • 複合性局所疼痛症候群 (CRPS)
    外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気

*1 回腸を用いて人工的に尿路を再建します。
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