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SAH 概要 anchor.png

内臓としての脳は、重さの割合に対しては大変多くの血液が流れていますが、表面のくも膜下に比較的太い栄養血管があります。
このくも膜下にはり巡らされた血管が傷んで切れると、くも膜下出血が起こります。
その結果、くも膜下に流れている脳脊髄液に血液が混ざります。

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くも膜とは anchor.png

脳を保護する膜の一つです。3層あり、外側より硬膜、くも膜、軟膜と呼びます。くも膜と脳との空間であるくも膜下には脳の栄養血管が走り、保護液でもある脳脊髄液(無色透明の体液)も循環しています。

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原因 anchor.png

くも膜下にはり巡らされた脳栄養血管の一部が切れる事により起こります。くも膜下出血を発症した日本人の約8割~9割は、脳動脈瘤と呼ばれる動脈のコブからの出血と考えられています。

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症状 anchor.png

突然、バットで殴られた様な激しい頭痛が起こります。 脳の保護膜の一部が痛みを感知するするため、くも膜下に広がっていく出血の症状そのものが痛みとなります。
病気の程度によりますが、頭痛とともに、激しく嘔吐したり、意識を失ったりする事が多くあります。
大量の出血があると、脳が締め付けられて意識障害や脳の破壊が生じますが、基本的には運動麻痺は起こりません。これは、脳内出血、脳梗塞と異なる点です。
発症前に、突然の頭痛を何度か起こす人もいますが、これは動脈瘤からの微量の出血によるものです。

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診療科 anchor.png

脳神経外科 診断 検査 CT CT検査では出血があるのか、どの程度の量かがわかります。
またどこの動脈瘤が破裂したのかを推定できます。

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CTスキャンの写真説明 anchor.png

[添付]

丸い白い枠が頭蓋骨で、脳を輪切りにした下からの写真です。
頭蓋骨の灰色の部分が脳で、脳の中の白い部分は出血です。
くも膜下出血は、左右の脳の谷間、前頭葉と側頭葉の谷間など脳の表面や谷間にも出血するため白く写ります。

  • MRI
    脳動脈瘤が破れてくも膜下出血になる前に、MRI検査で脳動脈瘤が見つかることがあります。
    MRIでは血流のある部分は黒くぬけて見えるので、それを利用して診断します。
  • 脳血管撮影検査
    くも膜下出血と診断した後は、切れた血管、脳動脈瘤がどこに隠れているかを調べる必要があります。
    脳を栄養とする血管にカテーテルを経由して造影剤を注射し、造影剤によってはっきり見える血液の流れ、血管の形、を連続的に観察して、原因と部位、形状を突き止める方法です。
    病状によっては、CTスキャンを利用した3次元CT血管撮影やMRI検査を行う場合もあります。
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治療法 anchor.png

脳動脈瘤が原因であるくも膜下出血の最も危険な事は、再出血です。
再破裂によりくも膜下出血が増え、脳のダメージがより深刻になります。再出血を防止する為に手術を行います。

  • 開頭手術
    • 開頭クリッピング術
      破裂した動脈瘤を本来の脳栄養血管から遮断します。多くは合金やちたんのクリップで用いて遮断します。
  • 血管内手術
    • 脳動脈コイル塞栓術
      カテーテルを鼠径部(そけいぶ)より挿入し、治療を対象とする動脈瘤まで進めます。
      このカテーテルを通して塞栓物質である柔らかいプラチナコイルを動脈瘤内に詰めていきます。
      そして動脈瘤内に血液が流れ込まなくなるようにします。
      • カテーテル手技の詳細
        動脈にシースと言われる短いチューブを入れ、その中を通してガイドカテーテルと呼ばれる直径3mm程度のチューブを首の動脈まで誘導します。
        さらにガイドカテーテルの中にマイクロカテーテルと言われる1mm強の非常に細いチューブを通して脳の病変部に到達させます。
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急性期以後の治療 anchor.png

  • 脳室腹腔短絡術(V-Pシャント)
    脳脊髄液の吸収不良による水頭症を発生することがあります。 意識障害が続いたり、痴呆症状、尿失禁、歩行障害などが起こります。
    このような場合は、脳脊髄液を腹腔内に流す脳室腹腔短絡術を行う必要があります。
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治療の合併症 anchor.png

治療ために挿入する金属コイルや、カテーテルの表面に血液が付着して血栓ができたり、もともと血管壁に付いていた血栓がカテーテルによって剥がれたりして、血管を閉塞させてしまうことがあります。
この合併症が起きにくいように手術中はヘパリンという血液が固まらないようにする薬剤を使用します。

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罹患した著名人 anchor.png

  • 星野源(俳優・音楽家・文筆家)
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