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FMS 概要 anchor.png

線維筋痛症は、全身に激しい痛みが起こる慢性疼痛疾患です。
痛みが強いと日常生活に支障をきたすこともあります。

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原因 anchor.png

原因は不明であり、血液検査、CT、MRIを検査しても異常が現れません。

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症状 anchor.png

全身または部分的な痛みが起こります。痛みの部位が移動したり、天候により痛みの強さが変わることがあります。
また、こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、自律神経失調、頭痛、過敏性腸炎、微熱、ドライアイ、記憶障害、集中力欠如、レストレスレッグス症候群*1などを伴う事があります。

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診療科 anchor.png

整形外科、リウマチ科、心療内科、精神神経科、小児科、ペインクリニック

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診断基準 anchor.png

アメリカリウマチ学会1990年線維筋痛症分類基準

1.広範囲の疼痛が続いていること
定義:次にあげるもの全てが生じている場合には、広範囲の疼痛と考えられる。

  • 左半身の痛み
  • 右半身の痛み
  • 腰より上の痛み
  • 腰より下の痛み
  • 骨格系の痛み(頸部脊椎、前部脊椎、胸部脊椎、背中の下部)

この定義においては、左右の肩部と臀部の痛みはそれぞれ左右半身の痛みに含まれ、背中の下部の痛みは下半身の痛みと考える。

2.18箇所の圧痛点のうち11箇所以上に痛みがあること
定義:指圧による痛みが、次の18箇所のうち11箇所以上存在すること。

  • 後頭部:後頭骨下部筋付着部(左右)
  • 下頸部:C5-C7における横突間帯の前部(左右)
  • 僧帽筋:上側縁の中間点(左右)
  • 棘上筋:内側縁付近の肩甲棘の上(左右)
  • 第二肋骨:第二肋骨軟骨接合部、接合部上面のすぐ脇(左右)
  • 外側上顆:上顆から2cm(左右)
  • 臀部:外側に張り出した片側臀部を四分割した上外側(左右)
  • 大転子:転子窩突起の後部(左右)
  • 膝:関節線近傍の内側脂肪体(左右)
    • 指圧は約4kgの力で行うこと。
      指圧により患者が痛いと感じた場合に、その指圧点を陽性であるとする。普段の生活では感じないが押すといたい場合は、痛いとしない。

上記の2つの基準を満たす場合には、線維筋痛症と診断されますが、これは分類を目的とした基準です。また、広範囲の疼痛は3ヶ月以上続いていなければなりません。二次的臨床疾患の存在により、線維筋痛症は除外されません。

その他の圧痛点

  • 頭蓋骨と首の筋肉の付け根部分
  • 首と肩の中間部
  • 上部肩甲骨の直上にある筋肉
  • 肘の脇の骨の2cm下
  • 臀部外側下部
  • 腰骨
  • 首前面の根元部分
  • 上部胸骨の根元
  • 膝のすぐ上の内側
    • 指圧の重要な点
      あくまでも線維筋痛症と診断する際の基準として用いられているだけです。
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病期 ステージ anchor.png

線維筋痛症の重症度分類 線維筋痛症友の会
  • I期
    米国リウマチ学会診断基準の圧痛点のうち11箇所以上で痛みがあるが、日常生活には重大な影響を及ばさない。
  • II期
    手足の指など末端部に痛みが広がり、不眠、不安感、うつ状態が続く。日常生活は困難。
  • III期
    激しい痛みが持続し、爪や髪への刺激、温度、湿度変化など軽微な刺激で激しい痛みが全身に広がる。自力での日常生活は困難。
  • IV期
    痛みのため自分で体を動かせず、ほとんど寝たきり状態になる。自分の体重による痛みで、長時間、同じ姿勢で寝たり座ったり出来ない。
  • V期
    激しい全身の痛みとともに、朦朧(もうろう)となり、膀胱や直腸の障害、口の渇き、目の乾燥、尿路感染など全身症状が出る。日常生活は全く困難。
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合併症 anchor.png

顎関節症、過敏性大腸症候群、間質性膀胱炎

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消炎鎮痛剤(NSAIDS) anchor.png

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SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) anchor.png

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SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬) anchor.png

  • トレドミン錠(一般名:塩酸ミルナシプラン)
    脳内のノルアドレナリンとセロトニンの量を増やし、神経の働きをよくする薬です。疼痛を緩和させる作用があります。
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抗鬱薬 anchor.png

抗鬱薬には疼痛をコントロールするメカニズムがあるとされています。

  • 薬名(一般名:)
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三環系抗鬱薬 anchor.png

脳内神経末端へのノルアドレナリン、セロトニンの取り込みを阻害する作用、ドーパミン2受容体阻害作用があります。

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四環系抗鬱剤 anchor.png

  • テトラミド錠(一般名:塩酸ミアンセリン)
    ノルアドレナリンの分泌量を感知するαノルアドレナリン受容体というセンサーを塞ぐことにより、脳内にノルアドレナリンが不足していると誤認させ、更にノルアドレナリンを放出させるという作用があります。
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抗不安剤 anchor.png

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てんかんanchor.png

  • テグレトール錠(一般名:カルバマゼピン)
    脳神経の興奮を鎮めて、てんかん発作を予防します。特に、側頭葉てんかん*2など部分発作に有効です。
  • リボトリール錠(一般名:クロナゼパム)
    脳の神経を鎮めて、てんかん発作が起こりにくい状態にします。特に顔や手足がぴくつくミオクロニー発作に効果があります。他の抗てんかん薬が十分効かないときに処方され、併用することもあります。
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罹患した著名人 anchor.png

  • レディー・ガガ(Lady Gaga) アメリカ合衆国の音楽家、歌手、ソングライター、ミュージシャン、音楽プロデューサー、ダンサー
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治療法 anchor.png


*1 レストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome)とは、むずむず脚症候群と呼ばれる神経疾患です。むずむずとした不快感や痛みが下肢や腰、背中、腕などに起こるため、これを抑えるため常に脚を動かしたり身体をさすらなければならない状態になります。
*2 側頭葉てんかんは大人に多く、精神的な変調や意識障害、もうろう状態、ふるえなどが現れるタイプのてんてかんです。
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