レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム
β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤
- レカルブリオ配合点滴静注用 (製薬会社:製造販売元 MSD株式会社/販売元 )
作用と効果
レレバクタム水和物はカルバペネム耐性機序に関わるβ-ラクタマーゼのうち、AmblerクラスA及びクラスCのβ-ラクタマーゼを阻害します。
- 適応菌種
本剤に感性の大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、緑膿菌、アシネトバクター属
ただし、カルバペネム系抗菌薬に耐性を示す菌株に限る
- 適応症
各種感染症
用法・用量
通常、成人には1回1.25g(レレバクタムとして250mg/イミペネムとして500mg/シラスタチンとして500mg)を1日4回30分かけて点滴静注する。
副作用
重大な副作用
- 中枢神経症状
痙攣、呼吸停止、意識障害、意識喪失、呼吸抑制、錯乱、不穏等の中枢神経症状があらわれることがある。 - ショック、アナフィラキシー
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗又は呼吸困難、全身潮紅、浮腫等があらわれることがある。 - 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
- 重篤な肝障害
劇症肝炎、肝炎、肝不全、黄疸等の重篤な肝障害があらわれることがある。 - 気管支痙攣、間質性肺炎、PIE症候群
喘息発作及び誘発等の気管支痙攣、また発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群等があらわれることがある。 - 重篤な血液障害
汎血球減少症、骨髄抑制、無顆粒球症、溶血性貧血等の重篤な血液障害があらわれることがある。 - 急性腎障害、尿崩症等の重篤な腎障害があらわれることがある。
- 偽膜性大腸炎
血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢ががみられることがある。 - 血栓性静脈炎
- 配合成分である注射用イミペネム水和物・シラスタチンナトリウムで報告されている副作用
その他の副作用
副作用 | 3%以上 | - | 3%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | - | - | 好酸球増多 |
腎臓 | - | - | - | 乏尿、血尿、頻尿 |
精神系 | - | - | - | 幻覚、譫妄、激越 |
神経系 | - | - | 全身性強直性間代性発作 | ジスキネジア、しびれ感、振戦、頭痛、味覚異常 |
血管 | - | - | - | 潮紅 |
消化器 | - | - | - | 舌変色、口内炎、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐 |
皮膚・皮下組織系 | - | - | - | 発疹、そう痒、蕁麻疹、紅斑 |
代謝及び栄養 | - | - | 高血糖 | 食欲不振、ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
全身 | - | - | 発熱、注入部位紅斑 | 倦怠感、浮腫、胸痛、注射部位の疼痛及び硬結 |
感染症 | - | - | - | カンジダ症 |
臨床検査 | 腎クレアチニン・クリアランス減少 | - | - | 顆粒球減少、好塩基球増多、リンパ球増多、血小板減少・増多、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、尿ウロビリノーゲン上昇、BUN上昇、血清クレアチニン上昇、血中アミラーゼ上昇、血清ナトリウム低下、血清カリウム上昇・低下 |
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初版日時: 2021-06-30 (水) 16:50:56
最終更新: 2021-06-30 (水) 16:53:29 (JST) (1031d) by kondo
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