レニン・アンジオテンシン系降圧剤
アンジオテンシン変換酵素を阻害して、アンジオテンシンIIの生成を抑えることにより、末梢血管を拡張し、血管の抵抗を下げて降圧作用を示すとともに、アルドステロンの分泌を抑えて、ナトリウムの排泄作用をあらわします。
通常、本態性高血圧症、腎性高血圧症、腎血管性高血圧症、悪性高血圧の治療に用いられます。
通常、成人は1回1~2錠(主成分として12.5~25mg)を1日3回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、重症の場合でも、1日最大12錠(150mg)までとされています。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
主な副作用として、発疹、かゆみ、貧血、味覚の異常などが報告されています。
副作用 | 1%以上 | 0.1~1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | 白血球減少 | 貧血、好酸球増多、血小板減少 | - |
肝臓 | - | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇 | γ-GTP上昇、ALP上昇、LDH上昇、肝障害 | 黄疸 |
腎臓 | - | BUN上昇、血清クレアチニン上昇 | 蛋白尿 | - |
精神神経系 | - | 頭痛、めまい | 頭重感、眠気 | - |
感覚器 | - | 味覚の異常 | - | - |
循環器・心臓 | - | - | 起立性低血圧、動悸、胸痛、胸部不快感、レイノー様症状 | 息切れ |
消化器 | - | 食欲不振、悪心・嘔吐、下痢 | 胃部不快感、腹痛 | - |
皮膚・皮下組織系 | - | 発疹、そう痒 | 蕁麻疹、光線過敏症 | - |
その他 | - | 血清カリウム値の上昇 | 咳嗽、脱力感、発熱、筋肉痛、口渇、口内炎、歯痛の増強、知覚異常、嗄声、四肢のしびれ感、顔面潮紅、クームス試験の陽性例、抗核抗体の陽性例 | 低血糖 |