チオプロニン(Tiopronin)
代謝改善解毒・シスチン尿症治療剤
作用と効果
シスチン尿症
シスチンと化学反応し、尿中のシスチン濃度を低下させます。 通常、シスチン尿症の治療に用いられます。
慢性肝疾患
代謝に関する酵素の活性を高めて肝臓の働きを改善します。 通常、慢性肝疾患における肝機能の改善に用いられます。
水銀中毒
体内で重金属と結合して重金属解毒作用をあらわし、特に水銀の排泄促進効果を示します。 通常、水銀中毒時の水銀排泄増加に用いられます。
初期老人性白内障
水晶体蛋白の凝集を抑制し、水晶体混濁を防止します。 通常、初期老人性皮質白内障の治療に用いられます。
用法・用量
シスチン尿症
通常、成人は主成分として1回100mgから開始し、1日4回(食後および就寝前)服用します。最大量は1回500mg(1日2,000mg)です。小児は1日量として100mgから開始し、最大量として1日40mg/kgとします。ただし、成人最大量(1日2,000mg)を越えることはありません。本剤は1錠中に主成分を100mg含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
慢性肝疾患
通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日3回服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
水銀中毒
通常、成人は1回1~2錠(主成分として100~200mg)を1日3回服用しますが、症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
初期老人性白内障
通常、成人は1回1~2錠(主成分として100~200mg)を1日1~2回服用しますが、症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、食後30分以内であればすぐに服用し、30分以上過ぎていれば、次回に服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で服用するのを止めないでください。
副作用
主な副作用として、肝障害、発疹、そう痒感などが報告されています。
稀な副作用
- 中毒性表皮壊死症、天疱瘡様症状
発熱、広範囲の紅斑、水疱、全身の激しいかゆみ
- 黄疸
皮膚や結膜などの黄染
- 無顆粒球症、間質性肺炎
のどの痛み、発熱、から咳
- ネフローゼ症候群
全身のむくみ、尿量減少
- 重症筋無力症、多発性筋炎
運動時の筋肉の疲労感、手足の脱力、呼吸困難
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初版日時: 2012-10-10 (水) 18:50:26
最終更新: 2012-10-10 (水) 18:54:47 (JST) (4215d) by seriza
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