ネフローゼ症候群[2]は、蛋白が尿にたくさん出てしまうために、血液中の蛋白が減り(低蛋白血症)、その結果、むくみ(浮腫)が起こる疾患です。
むくみは、低蛋白血症によって血管の中の水分が減って血管の外に水分と塩分が増えるために起こります。
ネフローゼ症候群[2]のうち、糖尿病[3]などの全身性疾患が原因でネフローゼ症候群[2]をきたすものを二次性ネフローゼ症候群[2]といい、明らかな原因がないものを一次性ネフローゼ症候群といいます。
尿に蛋白がたくさん出てしまうために、血液中の蛋白が減り(低蛋白血症)、その結果、むくみ(浮腫)が起こります。
ネフローゼ症候群[2]のタイプによって異なる原因でおこると考えられています。
膜性腎症は、腎臓の濾過装置である糸球体の細胞にある膜型ホスホリパーゼA2受容体に対して、異常な抗体ができることが原因のひとつと考えられています。日本人で、その抗体がある人は半数くらいと考えられています。その他のタイプのネフローゼ症候群[2]の原因はよくわかっていません。
一次性ネフローゼ症候群は遺伝性はないとされています。
腎臓内科
一次性ネフローゼ症候群の診断基準
むくみを改善するために、塩分の制限や尿を増やす薬が使われます。また、腎臓を保護するために、血圧を下げる作用のある薬、ACE阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を使用することもあります。
コレステロールが高くなる高LDLコレステロール血症に対しては、コレステロールを低下させる薬スタチン[10]を使います。
積極的に治療する場合は、副腎皮質ステロイド[11]、免疫抑制薬などを使います。蛋白尿が多い時には、ステロイド大量療法をおこなうことがあります。
食事療法として、塩分の制限が必要です。むくみが強いときには水分の制限も必要となります。
何度も再発を繰り返すような場合は、リンパ球を減らす作用のある薬を使用します。
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