イブプロフェン(Ibuprofen)
小児用解熱坐剤
作用と効果
体温調節中枢で体温調節機能を調節している物質(主にプロスタグランジン)の産生を抑制することによって熱を下げます。 通常、小児の急性上気道炎の解熱に用いられます。しかし、病気の原因そのものを治すものではありません。
用法・用量
通常、小児は1回体重1kgあたり主成分として3.0〜6.0mgを発熱時に直腸内に挿入しますが、1日2回が限度です。年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1個に主成分50mgを含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。
- 決して飲まないでください。
- なるべく排便後に使用してください。
- 容器から坐剤を取り出した後、太い方から肛門内に深く挿入してください。
- 使い忘れた場合で、熱が下がっていない時は気が付いたらすぐに忘れた1回分を挿入してもかまいません。ただし、次の使用時間まで4時間程度の間隔をあけてください。
- 次に使用するまで2〜3時間しかない場合は次の使用時間まで待ってください。
- 絶対に2回分を一度に使用しないでください。
- 誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で使用するのを止めないでください。
副作用
主な副作用として、低体温、発疹、下痢(軟便)、肛門痛・刺激があるなどが報告されています。
稀な副作用
- ショック、アナフィラキシー様症状
冷汗、呼吸困難、蕁麻疹
- 再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少
けん怠感、めまい、鼻血・歯ぐきなどの出血
- 消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎
腹痛、吐き気・嘔吐、吐血・下血などの出血
- 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
高熱が出る、皮膚や粘膜に発疹・水疱ができる、眼が充血する
- 急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群
尿量が減少する、むくみ、けん怠感