チオトロピウム臭化物水和物 (Tiotropium bromide hydrate)
長時間作用型吸入気管支拡張剤
- スピリーバ吸入用カプセル (製薬会社:ファイザー株式会社)
- スピリーバ レスピマット吸入 (製薬会社:ファイザー株式会社)
作用と効果
ムスカリン受容体拮抗薬で、気管支収縮を抑え、気管支を広げて、呼吸を楽にし、息切れなどを起こりにくくします。通常、慢性気管支炎、肺気腫などに基づく気道閉塞性障害の症状を和らげることに用いられます。
用法・用量
- スピリーバ吸入用カプセル18μg
通常、成人は1回1カプセル(チオトロピウムとして18μg)を1日1回、本剤専用の吸入器具(ハンディヘラー)を用いて吸入します。必ず指示された吸入方法に従ってください。吸入の直前に1カプセルだけブリスター(アルミシート)から取り出すようにしてください。ブリスター(アルミシート)はミシン目以外の場所で切り離さないでください。吸入用のカプセルなので、カプセルのままで服用しないでください。 - スピリーバ2.5μgレスピマット60吸入
通常、成人は1回2吸入(チオトロピウムとして5μg)を1日1回吸入投与します。必ず指示された吸入方法に従ってください。
眼に入らないように注意してください。眼に入った場合、水で十分洗眼してください。万一、結膜の充血や角膜の浮腫に伴う赤眼、眼痛などが現れた場合には、できるだけ早く眼科医に受診してください。
吸入を忘れた場合は、気がついた時点で吸入できるようでしたら、できるだけ早く吸入してください。しかし、吸入用器具や吸入薬を持ち合わせていない場合や、次に吸入する時間が近い場合には、1回分を飛ばして、次の分から通常の吸入のしかたに戻してください。ただし、吸入を忘れている間に症状が変化した場合は医師または薬剤師に相談してください。絶対に2回分を一度に使用しないでください。誤って多く吸入した場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で吸入を止めないでください。
副作用
主な副作用として、口渇、のど刺激感、咳、発疹、めまい、便秘、消化不良などが報告されています。
稀な副作用
- 心不全
息切れ、全身のむくみ、横になるより座っている時に呼吸が楽になる - 期外収縮腹
動悸、めまい、失神(気を失う)心房細動胸部の違和感、動悸、胸の痛み - イレウス
部膨満感、吐き気、嘔吐、難治性の便秘 - 閉塞隅角緑内障
視力低下、眼痛、頭痛、眼の充血
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初版日時: 2012-02-01 (水) 16:17:09
最終更新: 2019-04-01 (月) 21:18:56 (JST) (1844d) by kondo
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