ピモジド (Pimozide)
中枢神経系用剤
- オーラップ錠 (製薬会社:製造販売 アステラス製薬株式会社)
- オーラップ細粒 (製薬会社:製造販売 アステラス製薬株式会社)
作用と効果
脳内の伝達物質(ドパミン)に作用し、強い不安感や緊張感、意欲の低下などの症状を改善します。
通常、小児の自閉性障害や精神遅滞に伴う異常行動、病的症状、精神症状などの治療や精神状態の安定化に用いられます。
- 統合失調症
- 小児の自閉性障害、精神遅滞に伴う下記の症状
- 動き、情動、意欲、対人関係等にみられる異常行動
- 睡眠、食事、排泄、言語等にみられる病的症状
- 常同症等がみられる精神症状
用法・用量
- 統合失調症
ピモジドとして通常成人には、次の量を1日1回、必要に応じ2〜3回に分割し、経口投与する。
初期量は1〜3mg、症状に応じ4〜6mgに漸増する。最高量は9mgまでとする。維持量は通常6mg以下である。
なお、症状に応じ適宜増減する。1日1回の投与の場合は朝の投与が望ましい。
- 小児の自閉性障害、精神遅滞に伴う下記の症状の場合
- 動き、情動、意欲、対人関係等にみられる異常行動
- 睡眠、食事、排泄、言語等にみられる病的症状
- 常同症等がみられる精神症状
ピモジドとして通常小児には、1日1回1日量1〜3mgを経口投与する。年齢、症状により適宜増減するが、1日量6mgまで増量することができ、場合により1日2回に分割投与することもできる。
なお、本剤投与により安定した状態が得られた場合、適当な休薬期間を設け、その後の投薬継続の可否を決めること。
副作用
- 小児の自閉性障害等
主なものは眠気、流涎(よだれ)
重大な副作用
- 心室頻拍、突然死
動悸、胸部不快感 - 悪性症候群
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗 等が現れ、それに引き続き発熱がみられる場合がある。
本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、類似化合物(ハロペリドール等)の投与中、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
急激な発熱、手足の震え、筋肉のこわばり - 痙攣発作
- 低ナトリウム血症
意識障害、痙攣等を伴う低ナトリウム血症を起こすことがある。
食欲不振、吐き気・嘔吐、けいれん - 無顆粒球症、白血球減少
のどの痛み、頭痛、発熱 - 肺塞栓症、深部静脈血栓症
息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫 等
その他の副作用
副作用 | 5%以上 | 0.1~5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
肝臓 | - | - | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇 | - |
泌尿器 | - | 排尿障害、頻尿、夜尿 | - | - |
精神神経系 | 不眠、眠気 | 不穏、興奮、多動、易刺激、幻覚・妄想の顕性化 | - | - |
眼 | - | 調節障害 | - | - |
錐体外路症状 | パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等) | アカシジア(静坐不能)、ジスキネジア(眼球回転発作、構音障害、嚥下障害等) | - | - |
循環器・心臓 | - | - | 低血圧 | - |
消化器 | - | 悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘、腹痛 | 下痢 | - |
過敏症 | - | 発疹、そう痒感 | - | - |
内分泌 | プロラクチン値の上昇 | - | - | - |
その他 | - | 口渇、発汗、頭痛、倦怠感、性欲亢進、頻脈、めまい・ふらつき、便失禁、肥満、鼻出血 | 顔面浮腫、体温調節障害 | - |
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初版日時: 2011-12-14 (水) 17:39:04
最終更新: 2021-06-02 (水) 14:02:04 (JST) (1058d) by kondo
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