肝臓がんには、肝臓そのものから発症した原発性肝がんと、他の臓器の癌が肝臓に転移した続発性肝がん(転移性肝がん)があります。
原発性肝がんの大部分は肝細胞がんであることから「肝がん」という言葉は狭義に「肝細胞がん」を指す場合があります。
肝臓がんの90%はB型・C型のウイルス性肝炎が原因といわれています。
肝細胞がんは膨張性発育を示す充実性腫瘍であるため、生検のために腫瘍を穿刺*1すると、腹膜播種を起こす危険があります。
症状は腹部超音波、X線CT、MRIなどの検査で発見される直径5cm以内の肝がんであれば、通常は無症状ですが、直径が5~10cmの肝癌になると、腹部が張った感じや下痢や食欲低下による体重減少や体力の低下、腹水、また黄疸、腹痛などの症状を起こすこともあります。原因はウイルス性慢性肝炎や肝硬変の人が多いです。