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リーマス錠 :: 医療 Wiki

illness:リーマス錠

ページ内コンテンツ
  • 炭酸リチウム(Lithium carbonate)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 副作用
      • 重大な副作用
      • その他の副作用
    • ジェネリック医薬品

炭酸リチウム(Lithium carbonate) anchor.png[1]

躁病・躁状態治療剤

  • リーマス錠 (製薬会社:製造販売 大正製薬株式会社)
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作用と効果 anchor.png[2]

中枢神経に作用し、抑えることのできない感情の高まりや行動を抑えます。
通常、躁病や躁うつ病[3]の躁状態に用いられます。

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用法・用量 anchor.png[4]

通常、成人は1日4〜6錠(主成分として400〜600mg)を2〜3回に分けて服用し始め、3日ないし1週間ごとに1日12錠(1,200mg)まで徐々に増量されます。その後、1日2〜8錠(200〜800mg)を1〜3回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状などによって適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

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副作用 anchor.png[5]

主な副作用として、手足の震え、のどが渇く、下痢、尿量の減少などが報告されています。

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重大な副作用 anchor.png[6]

  • リチウム中毒
    リチウム中毒の初期症状として消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢等)、中枢神経症状(振戦、傾眠、錯乱等)、運動失調等の運動機能症状(運動障害)、全身症状(発熱、発汗等)があらわれることがある。
    なお、中毒が進行すると、急性腎障害により電解質[7]異常が起こり、全身けいれん、ミオクローヌス等があらわれることがある。
    手足の震え、嘔吐、意識がぼんやりして睡眠に近い状態
  • 悪性症候群
    向精神薬[8](抗精神病薬等)との併用により、悪性症候群があらわれることがある。
    無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等がみられ、引き続き発熱が起こることがある。
    また、筋肉障害[CK(CPK)上昇]や横紋筋融解症[9]が起こることがある。この際、急性腎障害に至る場合もある。
  • 洞不全症候群、高度徐脈
    息切れ、めまい、疲れやすい
  • 腎性尿崩症
    多飲・多尿、全身倦怠感、のどの渇き
  • 甲状腺機能低下症[10]、甲状腺炎
  • 甲状腺機能亢進症[11]
  • 痴呆様症状、意識障害
    意識がうすれる、考えがまとまらない、判断力が低下する
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その他の副作用 anchor.png[12]

副作用5%以上0.5~5%未満0.5%未満頻度不明
血液及びリンパ系障害-白血球増多--
肝臓-肝機能異常--
泌尿器-多尿排尿困難、乏尿、頻尿、腎機能異常蛋白尿
精神神経系-めまい、ねむけ、言語障害頭痛、発熱、不眠、脳波異常(基礎波の徐波化等)、知覚異常、記憶障害、焦躁感、失禁、悪寒、耳鳴一過性暗点、ブラックアウト発作、情動不安、せん妄
中枢神経系-振戦運動障害、緊張亢進・低下、腱反射亢進、筋攣縮運動過少、舞踏病様アテトーシス、頭蓋内圧亢進
循環器・心臓--心電図異常、血圧低下、頻脈、不整脈[13]末梢循環障害
消化器-口渇、嘔気・嘔吐、下痢、食欲不振、胃部不快感腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害-
皮膚・皮下組織系--皮疹そう痒感、毛嚢炎、下肢潰瘍、毛髪の乾燥及び粗毛化、脱毛、乾癬又はその悪化
内分泌--甲状腺機能異常(血中TSH、血中遊離T3、血中遊離T4の上昇・低下、甲状腺131I摂取率の増加及びTRH負荷後のTSH分泌反応の増大)非中毒性甲状腺腫、粘液水腫、甲状腺中毒症
その他-脱力・けん怠感浮腫、体重増加・減少、性欲減退血糖[14]上昇、脱水、味覚異常(苦味等)

Last-modified: 2021-06-04 (金) 11:45:27 (JST) (1064d) by kondo