躁病・躁状態治療剤
通常、成人は1日4〜6錠(主成分として400〜600mg)を2〜3回に分けて服用し始め、3日ないし1週間ごとに1日12錠(1,200mg)まで徐々に増量されます。その後、1日2〜8錠(200〜800mg)を1〜3回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状などによって適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
主な副作用として、手足の震え、のどが渇く、下痢、尿量の減少などが報告されています。
副作用 | 5%以上 | 0.5~5%未満 | 0.5%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | 白血球増多 | - | - |
肝臓 | - | 肝機能異常 | - | - |
泌尿器 | - | 多尿 | 排尿困難、乏尿、頻尿、腎機能異常 | 蛋白尿 |
精神神経系 | - | めまい、ねむけ、言語障害 | 頭痛、発熱、不眠、脳波異常(基礎波の徐波化等)、知覚異常、記憶障害、焦躁感、失禁、悪寒、耳鳴 | 一過性暗点、ブラックアウト発作、情動不安、せん妄 |
中枢神経系 | - | 振戦 | 運動障害、緊張亢進・低下、腱反射亢進、筋攣縮 | 運動過少、舞踏病様アテトーシス、頭蓋内圧亢進 |
循環器・心臓 | - | - | 心電図異常、血圧低下、頻脈、不整脈[13] | 末梢循環障害 |
消化器 | - | 口渇、嘔気・嘔吐、下痢、食欲不振、胃部不快感 | 腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害 | - |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 皮疹 | そう痒感、毛嚢炎、下肢潰瘍、毛髪の乾燥及び粗毛化、脱毛、乾癬又はその悪化 |
内分泌 | - | - | 甲状腺機能異常(血中TSH、血中遊離T3、血中遊離T4の上昇・低下、甲状腺131I摂取率の増加及びTRH負荷後のTSH分泌反応の増大) | 非中毒性甲状腺腫、粘液水腫、甲状腺中毒症 |
その他 | - | 脱力・けん怠感 | 浮腫、体重増加・減少、性欲減退 | 血糖[14]上昇、脱水、味覚異常(苦味等) |
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