副腎皮質ホルモン[2](カテコールアミン)の中のアドレナリンとノルアドレナリンは、役目を終えると代謝されて、最終的にバニリルマンデル酸(VMA)になり尿中に排泄されます。また、ドーパミンは代謝されてホモバニリン酸(HVM)になります。
褐色細胞腫[4]や神経芽細胞ではカテコールアミンが増加しますが、それが体内で代謝される際につくられるVMAとHVAも増加します。主に尿中に出るVMAとHVAを調べますが、血液や髄液を調べることもあり、特に神経疾患では髄液で測定します。
なお、乳児検診では神経芽細胞腫[5]のスクリーニングのためVMAの有無を調べる定性試験が行われます。
塩酸を入れた容器に尿を採って低温で保存し、1日分の尿中のVMAとHVAを測定します。乳児検診では、1回の尿で調べます。血液を採取したり、髄液を採取して調べることもあります。
バナナ、みかん、コーヒー、バニラなどを食べると数値が高くなりますので、検査前は、これらの食品を控えます。採血する前は、運動したり興奮したりしないように安静にします。
水分の過剰摂取、強度の水分摂取制限や点滴中の尿の提出は避けます。
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