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ゼルヤンツ錠 :: 医療 Wiki

illness:ゼルヤンツ錠

トファシチニブクエン酸塩 anchor.png

ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤

  • ゼルヤンツ錠 (製薬会社:ファイザー株式会社)

ゼルヤンツは、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤としてのリウマチ治療薬で、細胞外でサイトカインを標的とする生物学的製剤とは異なり、細胞内のシグナル伝達を標的とします。

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作用と効果 anchor.png

本剤は、関節リウマチに伴う炎症に重要な役割を果たす細胞内のシグナル伝達経路であるJAK Pathwayを阻害します。

  • 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
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用法・用量 anchor.png

  • 関節リウマチ
    通常、トファシチニブとして1回5mgを1日2回経口投与する。
  • 潰瘍性大腸炎
    • 導入療法では、通常、成人にトファシチニブとして1回10mgを1日2回8週間経口投与する。なお、効果不十分な場合はさらに8週間投与することができる。
    • 維持療法では、通常、成人にトファシチニブとして1回5mgを1日2回経口投与する。
      なお、維持療法中に効果が減弱した患者では、1回10mgの1日2回投与に増量することができる。
      また、過去の薬物治療において難治性の患者(TNF阻害剤無効例等)では、1回10mgを1日2回投与することができる。
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生活上の注意 anchor.png

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副作用 anchor.png

  • 潰瘍性大腸炎
    主な副作用は、鼻咽頭炎、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、頭痛、高コレステロール血症、血中コレステロール増加、帯状疱疹 等
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重大な副作用 anchor.png

  • 感染症
    帯状疱疹肺炎(ニューモシスティス肺炎等を含む)、敗血症、結核 等の重篤な感染症(日和見感染症を含む)があらわれ、致命的な経過をたどることがある。
  • 消化管穿孔
  • 好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少
  • 肝機能障害、黄疸
  • AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
  • 間質性肺炎
    発熱、咳嗽、呼吸困難 等
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その他の副作用 anchor.png

副作用5%以上1%以上5%未満0.1%以上1%未満0.1%未満
血液及びリンパ系障害-貧血白血球減少、好中球減少、リンパ球減少-
肝胆道系--脂肪肝-
精神系--不眠症
神経系-頭痛錯感覚-
血管-高血圧--
呼吸器--呼吸困難、咳嗽、副鼻腔うっ血-
消化器-下痢、悪心、消化不良腹痛、嘔吐、胃炎-
皮膚・皮下組織系--発疹、紅斑、そう痒症
代謝及び栄養-高脂血症脂質異常症脱水
筋骨格系及び結合組織障害--筋骨格痛、関節痛腱炎、関節腫脹
全身--発熱、疲労、末梢性浮腫-
感染症鼻咽頭炎帯状疱疹、気管支炎、インフルエンザ、副鼻腔炎、膀胱炎、咽頭炎肺炎、細菌性肺炎肺炎球菌性肺炎、腎盂腎炎、蜂巣炎、ウイルス性胃腸炎、ウイルス感染、単純ヘルペス脳炎(BKウイルス脳炎を含む)、壊死性筋膜炎、クリプトコッカス性髄膜炎、ニューモシスティス肺炎、ブドウ球菌性菌血症、結核、細菌性関節炎、非定型マイコバクテリア感染、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス感染、サイトメガロウイルス感染、菌血症
その他---関節捻挫、肉離れ
臨床検査-血中クレアチンホスホキナーゼ増加肝酵素上昇、低比重リポ蛋白増加、高比重リポ蛋白増加、血中コレステロール増加、体重増加、トランスアミナーゼ上昇、血中クレアチニン増加、γ-GTP増加、肝機能検査異常-

Last-modified: 2019-05-28 (火) 17:37:50 (JST) (1815d) by kondo