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凝固因子活性検査
血管が破れて出血が起こると、血液が固まって傷口をふさぎ出血を止めますが、その時血液凝固因子が重要な働きをします。
血液凝固因子には、I~XIII(VIは欠番)があり、血管の内外で連鎖的に活性化され、最終的に第I因子であるフィブリノゲンをフィブリンという水に溶けない物質に変え、傷口をふさいで止血を完成させます。
12ある血液凝固因子のいずれかが欠乏していたり、働きが悪いと止血がうまくいかなくなります。それぞれの血液凝固因子の働き具合を調べるのがこの検査です。
なお、フィブリノゲンは第I因子の機能を、トロンボテスト・ヘパプラスチンテストは第II、VII、Xの外因系因子の機能を調べる検査です。
- 基準値
第V因子 70~135%
第VII因子 75%~140%
第VIII因子 60~150%
第IX因子 70~130%
第XIII因子 70~140%
異常な場合に疑われる病気
- 第V因子低値
先天性第V因子欠乏症、播腫性血管内凝固症候群(DIC)、肝硬変、肝臓がんなど。 - 第VII因子低値
先天性第VII因子欠乏症、播腫性血管内凝固症候群(DIC)、肝硬変、肝臓がん、ビタミンK産生障害(新生児出血症など)、ビタミンK吸収障害(腸疾患など)、ビタミンK利用障害(肝障害など)。 - 第VIII因子低値
血友病Aとその保因者、フォンウィレブランド病、肝硬変、肝臓がん。 - 第IX因子低値
血友病B、ビタミンK産生障害(新生児出血症など)、ビタミンK吸収障害(腸疾患など)、ビタミンK利用障害(肝障害など)。 - 第XIII因子低値
先天性第XIII因子欠乏症、播腫性血管内凝固症候群(DIC)、肝硬変、肝臓がん、潰瘍性大腸炎、クローン病など。
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初版日時: 2011-06-10 (金) 18:30:50
最終更新: 2011-06-10 (金) 20:05:54 (JST) (4704d) by seriza
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