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3: 2015-09-28 (月) 18:12:27 seria ソース 4: 2015-09-29 (火) 01:10:08 kondo ソース
Line 57: Line 57:
**薬 [#udfc689b] **薬 [#udfc689b]
***抗がん剤 [#z77f426e] ***抗がん剤 [#z77f426e]
--1.5-FU(ファイブエフユー)+-5-FU注(ファイブエフユー) 
 +-5-FU錠
この抗がん剤は古くから使用されているものです。 この抗がん剤は古くから使用されているものです。
5-FUの代謝産物が細胞の核内のチミジル酸合成酵素によるDNA合成経路の阻害をする。 5-FUの代謝産物が細胞の核内のチミジル酸合成酵素によるDNA合成経路の阻害をする。
Line 63: Line 64:
5-FUの作用を増強するものとして1-LV(ロイコボリン)がありこれは5-FUの抗がん作用であるチミジル酸合成酵素阻害を増強する。 5-FUの作用を増強するものとして1-LV(ロイコボリン)がありこれは5-FUの抗がん作用であるチミジル酸合成酵素阻害を増強する。
--CPT-11(塩酸イリノテカン)+-CPT-11(一般名:塩酸イリノテカン)
抗腫瘍性アルカロイドであるカンプトテシンから合成されたものであり生体内で活性物質のSN38に変換されI型トポイソメラーゼを阻害することによりDNA合成を阻害して抗がん作用を発揮する。 抗腫瘍性アルカロイドであるカンプトテシンから合成されたものであり生体内で活性物質のSN38に変換されI型トポイソメラーゼを阻害することによりDNA合成を阻害して抗がん作用を発揮する。
--オキサリプラチン+-エルプラット点滴静注液(一般名:オキサリプラチン)
新しい白金製剤で、これまで胃がんなどで使用 されていたシスプラチンも同様の白金製剤ですが、この薬に比べて腎臓の負担が少ない薬です。 新しい白金製剤で、これまで胃がんなどで使用 されていたシスプラチンも同様の白金製剤ですが、この薬に比べて腎臓の負担が少ない薬です。
海外では5FU/1-LVと併用して用いられることが多い薬剤 です。 海外では5FU/1-LVと併用して用いられることが多い薬剤 です。
***分子標的薬 [#rcc7869b] ***分子標的薬 [#rcc7869b]
--アバスチン(一般名:ベバシズマブ)+-アバスチン点滴静注用(一般名:ベバシズマブ)
血管新生阻害薬で、他の抗がん剤と併用することでよい治療成績が得られています。 血管新生阻害薬で、他の抗がん剤と併用することでよい治療成績が得られています。
がんが増殖するに伴って、がん自身に栄養を供給するために血液を送りこむ血管を新しく作ります(血管新生)。 がんが増殖するに伴って、がん自身に栄養を供給するために血液を送りこむ血管を新しく作ります(血管新生)。
アバスチンは、この血管新生を促すためにがん細胞が分泌するVEGFというタンパク質に結合して、血管の新生を抑え、栄養を行き渡らせないようにして、増殖のスピードを低下させるはたらきがあります。 アバスチンは、この血管新生を促すためにがん細胞が分泌するVEGFというタンパク質に結合して、血管の新生を抑え、栄養を行き渡らせないようにして、増殖のスピードを低下させるはたらきがあります。
--アービタックス(一般名:セツキシマブ)+-アービタックス注射液(一般名:セツキシマブ)
大腸がんを対象としたモノクローナル抗体です。 大腸がんを対象としたモノクローナル抗体です。
モノクローナルとは、「特定の物質だけに結合する抗体を選び、人口に作り上げたもの」という意味合いですが、体内の特定の分子を狙い撃ちにして、その機能を抑えるはたらきをするため、分子標的薬と呼ばれています。 モノクローナルとは、「特定の物質だけに結合する抗体を選び、人口に作り上げたもの」という意味合いですが、体内の特定の分子を狙い撃ちにして、その機能を抑えるはたらきをするため、分子標的薬と呼ばれています。
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セツキシマブがEGFRと結合すると、がん細胞の表面に顔を出してアンテナの役割を果たしているEGFRは働けなくなり、その結果、シグナル伝達が遮断され、がん細胞は増殖できなくなります。 セツキシマブがEGFRと結合すると、がん細胞の表面に顔を出してアンテナの役割を果たしているEGFRは働けなくなり、その結果、シグナル伝達が遮断され、がん細胞は増殖できなくなります。
--ベクティビックス(一般名:パニツムマブ)+-ベクティビックス点滴静注(一般名:パニツムマブ)
ベバシズマブやセツキシマブと同じく、進行・再発の大腸がんを対象とした分子標的薬です。 ベバシズマブやセツキシマブと同じく、進行・再発の大腸がんを対象とした分子標的薬です。
がん細胞の表面に出ているEGF(上皮細胞増殖因子)の受容体に自ら結合することで、がんの増殖を抑えるはたらきをします。 がん細胞の表面に出ているEGF(上皮細胞増殖因子)の受容体に自ら結合することで、がんの増殖を抑えるはたらきをします。
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パニツムマブは、セツキシマブと違い、完全ヒト化抗体であることから、注射投与中または投与後に現れるアレルギーによるトラブルが起こりにくいというメリットがあるとされています。 パニツムマブは、セツキシマブと違い、完全ヒト化抗体であることから、注射投与中または投与後に現れるアレルギーによるトラブルが起こりにくいというメリットがあるとされています。
しかし、セツキシマブでもこのアレルギーのトラブルはまれにしか起こらないと報告されているので、完全ヒト化抗体の薬が登場しても、大きな変化にはならない等意見もあります。 しかし、セツキシマブでもこのアレルギーのトラブルはまれにしか起こらないと報告されているので、完全ヒト化抗体の薬が登場しても、大きな変化にはならない等意見もあります。

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