3: 2016-09-28 (水) 20:43:34 cons | 現: 2021-06-14 (月) 13:03:17 kondo | ||
---|---|---|---|
Line 3: | Line 3: | ||
*アリピプラゾール(Aripiprazole) [#zaf14c15] | *アリピプラゾール(Aripiprazole) [#zaf14c15] | ||
''抗精神病薬'' | ''抗精神病薬'' | ||
- | -エビリファイ錠 (製薬会社:大塚製薬株式会社) | + | -エビリファイ錠 (製薬会社:製造販売元 大塚製薬株式会社) |
- | -エビリファイ散 (製薬会社:大塚製薬株式会社) | + | -エビリファイ散 (製薬会社:製造販売元 大塚製薬株式会社) |
- | -エビリファイOD錠 (製薬会社:大塚製薬株式会社) | + | -エビリファイOD錠 (製薬会社:製造販売元 大塚製薬株式会社) |
**作用と効果 [#i57fbfce] | **作用と効果 [#i57fbfce] | ||
Line 16: | Line 16: | ||
-エビリファイ錠 | -エビリファイ錠 | ||
--統合失調症 | --統合失調症 | ||
- | 通常、成人は1日2~4錠(主成分として6~12mg)から服用を開始し、1日2~8錠(主成分として6~24mg)を維持用量とし、1日1回または2回にわけて服用しますが、治療を受ける年齢・症状により適宜増減されます。ただし、1日量として10錠(主成分として30mg)を超えないこととします。必ず指示された服用方法に従ってください。 | + | 通常、成人は1日2~4錠(主成分として6~12mg)から服用を開始し、1日2~8錠(主成分として6~24mg)を維持用量とし、1日1回または2回にわけて服用しますが、治療を受ける年齢・症状により適宜増減されます。ただし、1日量として10錠(主成分として30mg)を超えないこととします。 |
+ | 必ず指示された服用方法に従ってください。 | ||
--双極性障害 における躁症状の改善 | --双極性障害 における躁症状の改善 | ||
- | 通常、成人は1日1回4~8錠(主成分として12~24mg)を服用します。開始用量は8錠(主成分として24mg)とし、年齢や症状により適宜増減されますが、1日10錠(主成分として30mg)を超えないこととします。必ず指示された服用方法に従ってください。 | + | 通常、成人は1日1回4~8錠(主成分として12~24mg)を服用します。開始用量は8錠(主成分として24mg)とし、年齢や症状により適宜増減されますが、1日10錠(主成分として30mg)を超えないこととします。 |
+ | 必ず指示された服用方法に従ってください。 | ||
--小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性 | --小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性 | ||
Line 26: | Line 28: | ||
-エビリファイ散 | -エビリファイ散 | ||
--統合失調症 | --統合失調症 | ||
- | 通常、成人は1日0.6~1.2g(主成分として6~12mg)から服用を開始し、1日0.6~2.4g(主成分として6~24mg)を維持用量とし、1日1回または2回にわけて服用しますが、治療を受ける年齢・症状により適宜増減されます。ただし、1日量として3.0g(主成分として30mg)を超えないこととします。必ず指示された服用方法に従ってください。 | + | 通常、成人は1日0.6~1.2g(主成分として6~12mg)から服用を開始し、1日0.6~2.4g(主成分として6~24mg)を維持用量とし、1日1回または2回にわけて服用しますが、治療を受ける年齢・症状により適宜増減されます。ただし、1日量として3.0g(主成分として30mg)を超えないこととします。 |
+ | 必ず指示された服用方法に従ってください。 | ||
--双極性障害 における躁症状の改善 | --双極性障害 における躁症状の改善 | ||
- | 通常、成人は1日1回1.2~2.4g(主成分として12~24mg)を服用します。開始用量は2.4g(主成分として24mg)とし、年齢や症状により適宜増減されますが、1日3.0g(主成分として30mg)を超えないこととします。必ず指示された服用方法に従ってください。 | + | 通常、成人は1日1回1.2~2.4g(主成分として12~24mg)を服用します。開始用量は2.4g(主成分として24mg)とし、年齢や症状により適宜増減されますが、1日3.0g(主成分として30mg)を超えないこととします。 |
+ | 必ず指示された服用方法に従ってください。 | ||
Line 41: | Line 45: | ||
--双極性障害 における躁症状の改善 | --双極性障害 における躁症状の改善 | ||
通常、成人は1日1回4~8錠(主成分として12~24mg)を服用します。開始用量は8錠(24mg)とし、年齢や症状により適宜増減されますが、1日10錠(30mg)を超えないこととします。 本剤は1錠中に主成分3mgを含有する製剤です。 | 通常、成人は1日1回4~8錠(主成分として12~24mg)を服用します。開始用量は8錠(24mg)とし、年齢や症状により適宜増減されますが、1日10錠(30mg)を超えないこととします。 本剤は1錠中に主成分3mgを含有する製剤です。 | ||
- | ---いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。 | + | いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。 |
- | 口に入れると、だ液でとけて、水なしでも飲めます。とけた後はだ液または水で飲み込んでください。寝たままの状態では水なしで飲まないでください。薬を取り出したとき、欠けていたり、割れていたりすることがありますが、薬の効果に変わりはありません。欠けていたり割れたりした分も一緒に服用してください。飲む直前に乾いた手でシートをはがして取り出してください。 | + | 口に入れると、だ液でとけて、水なしでも飲めます。 |
+ | とけた後はだ液または水で飲み込んでください。寝たままの状態では水なしで飲まないでください。 | ||
+ | 薬を取り出したとき、欠けていたり、割れていたりすることがありますが、薬の効果に変わりはありません。 | ||
+ | 欠けていたり割れたりした分も一緒に服用してください。飲む直前に乾いた手でシートをはがして取り出してください。 | ||
**副作用 [#ca4d7aaa] | **副作用 [#ca4d7aaa] | ||
- | 主な副作用として、不眠、神経過敏、アカシジア(じっとしていることができない)、振戦(手足の震え)、不安、体重減少、筋強剛、食欲不振、傾眠、寡動(表情の動きが少ない)、流涎(よだれが出る)、体重増加、吐き気、嘔吐、ジストニア(筋緊張異常)などが報告されています。 | + | -統合失調症 |
+ | 不眠、神経過敏、アカシジア、振戦(手指振戦含む)、不安、体重減少、筋強剛及び食欲不振、CK(CPK)上昇、プロラクチン低下及びALT(GPT)上昇 | ||
+ | -双極性障害における躁症状の改善 | ||
+ | アカシジア、振戦、傾眠、寡動、流涎、不眠、体重増加、悪心、嘔吐及びジストニア(筋緊張異常) | ||
+ | -うつ病・うつ状態 | ||
+ | アカシジア、体重増加、振戦、傾眠、不眠、ALT(GPT)上昇、便秘 | ||
+ | -小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性 | ||
+ | 傾眠、体重増加、流涎、食欲亢進、悪心、食欲減退、 倦怠感 | ||
- | + | ***重大な副作用 [#f3f91af6] | |
- | ***稀な副作用 [#i7c87da4] | + | |
- | -糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡 | + | |
- | 口が渇く、よく水を飲む、尿が多く出る | + | |
-悪性症候群 | -悪性症候群 | ||
- | 動かずだまっている、筋肉のこわばり、急激な発熱 | + | 無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗 発熱 等があらわれる。 |
+ | 白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある。 | ||
+ | 高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡することがある。 | ||
-遅発性ジスキネジア | -遅発性ジスキネジア | ||
- | 舌を動かしたり、出し入れしたり、絶えず噛むような口の動き | + | 長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれることがある。 |
-麻痺性イレウス | -麻痺性イレウス | ||
- | 吐き気・嘔吐、便がでない、激しい腹痛 | + | 腸管麻痺 |
+ | 食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状をきたし、麻痺性イレウスに移行することがある。 | ||
+ | -アナフィラキシー | ||
-横紋筋融解症 | -横紋筋融解症 | ||
- | 脱力感、筋肉の痛み、赤褐色尿 | + | CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等 |
+ | -糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡 | ||
+ | 口渇、多飲、多尿、頻尿、多食、脱力感 等の症状があらわれる。 | ||
+ | -低血糖 | ||
+ | 脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状 | ||
+ | -痙攣 | ||
+ | -無顆粒球症、白血球減少 | ||
+ | -肺塞栓症、深部静脈血栓症 | ||
+ | 肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症 | ||
+ | 息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫 等があらわれる。 | ||
+ | -肝機能障害 | ||
+ | AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害があらわれる。 | ||
+ | |||
+ | ***その他の副作用 [#s0a3bdad] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | |血液及びリンパ系障害|-|赤血球減少、白血球減少、白血球増多、好中球減少、好中球増多、好酸球減少、単球増多、リンパ球減少、リンパ球増多、ヘモグロビン低下、ヘマトクリット値低下|貧血、赤血球増多、好塩基球減少、好塩基球増多、好酸球増多、単球減少、血小板減少、血小板増多、ヘモグロビン上昇、ヘマトクリット値上昇|-| | ||
+ | |代謝及び栄養|CK(CPK)上昇|口渇、コレステロール低下、HDL-コレステロール上昇、トリグリセライド上昇、リン脂質低下|多飲症、高血糖、水中毒、高尿酸血症、高脂血症、脂質代謝障害、コレステロール上昇、HDL-コレステロール低下、トリグリセライド低下、CK(CPK)低下|血中ブドウ糖変動、血中インスリン増加| | ||
+ | |内分泌|-|プロラクチン低下、月経異常|プロラクチン上昇|血中甲状腺刺激ホルモン増加、卵巣障害| | ||
+ | |肝臓|ALT(GPT)上昇|AST(GOT)上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇|脂肪肝、Al-P低下、LDH低下、総ビリルビン上昇、総ビリルビン低下|肝炎、黄疸| | ||
+ | //|肝胆道系||||| | ||
+ | |腎臓|-|BUN上昇、BUN低下、蛋白尿、尿沈渣異常|クレアチニン上昇、尿糖、尿ウロビリノーゲン上昇、尿ビリルビン上昇、尿中NAG上昇、尿比重上昇、尿比重低下、血中尿素減少、血中尿酸減少、尿量減少|ケトン尿| | ||
+ | |泌尿器|-|尿潜血|排尿障害、血尿、膀胱炎、尿閉、頻尿、多尿|尿失禁| | ||
+ | //|生殖系及び乳房||||| | ||
+ | |精神神経系|不眠、神経過敏、不安、傾眠|めまい、頭痛、うつ病、幻覚|リビドー亢進、リビドー減退、昏迷、自殺企図、攻撃的反応、異常思考、拒食、独語、知覚減退、注意力障害、もやもや感、末梢神経障害、持続勃起、射精障害、勃起不全、失神、感情不安定、錯乱、神経症、妄想、譫妄、躁病反応、精神症状、双極性障害、認知症、健忘、嗜眠、睡眠障害、鎮静、舌麻痺、気力低下、激越(不安、焦燥、興奮)、パニック反応、片頭痛、顔面痙攣、錯感覚|記憶障害、びくびく感、夢遊症、悪夢、衝動制御障害(病的賭博、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等)| | ||
+ | |錐体外路症状|アカシジア、振戦、流涎 |寡動、歩行異常、ジストニア(筋緊張異常)、ジスキネジア、構音障害、筋強剛|嚥下障害、からだのこわばり、筋緊張、口のもつれ、眼瞼下垂、パーキンソン症候群、眼球挙上、眼球回転発作|錐体外路障害、反射亢進| | ||
+ | //|感覚器||||| | ||
+ | |眼|-|-|霧視、眼乾燥、視力障害、調節障害、羞明、眼の異常感、眼痛|眼のチカチカ| | ||
+ | //|耳||||| | ||
+ | |循環器 心臓・血管|-|頻脈、高血圧|心悸亢進、徐脈、低血圧、起立性低血圧、心電図異常(期外収縮、QT延長等)|起立血圧異常、狭心症| | ||
+ | |呼吸器|-|-|鼻炎、咽頭炎、気管支炎、気管支痙攣、咽喉頭症状、しゃっくり、鼻乾燥|嚥下性肺炎| | ||
+ | |消化器||便秘、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、食欲不振、食欲亢進|胃炎、びらん性胃炎、胃腸炎、腸炎、十二指腸炎、消化不良、口内炎、口唇炎、口唇腫脹、腹部膨満、胃食道逆流性疾患、歯周病|膵炎、歯肉痛、舌障害| | ||
+ | |皮膚・皮下組織系|-|-|ざ瘡、皮膚炎、皮膚乾燥、皮膚剥脱、乾皮症、色素沈着障害、脂漏、男性型多毛症|真菌感染、脱毛| | ||
+ | |過敏症|-|-|発疹、光線過敏性反応、湿疹、紅斑、そう痒症、酒さ|血管浮腫、蕁麻疹、薬物過敏症| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系||||| | ||
+ | //|免疫系||||| | ||
+ | //|筋骨格系及び結合組織障害||||| | ||
+ | //|全身||||| | ||
+ | //|感染症||||| | ||
+ | //|投与部位||||| | ||
+ | //|抵抗機構||||| | ||
+ | |その他|体重増加|体重減少、倦怠感、脱力感、発熱、多汗、総蛋白減少、グロブリン分画異常、ナトリウム低下、カリウム低下、クロール低下|疲労、ほてり、熱感、灼熱感、背部痛、四肢痛、関節痛、筋痛、頚部痛、肩こり、筋痙縮、悪寒、末梢冷感、性器出血、流産、胸痛、膿瘍、歯ぎしり、睡眠時驚愕、鼻出血、末梢性浮腫、挫傷、気分不良、味覚異常、耳鳴、寝汗、四肢不快感、薬剤離脱症候群、顔面浮腫、握力低下、転倒、総蛋白上昇、A/G上昇、A/G低下、アルブミン上昇、アルブミン低下、ナトリウム上昇、カリウム上昇、クロール上昇|低体温、疼痛、顎痛、乳頭痛、乳腺炎、外陰膣乾燥、無オルガズム症、死亡、関節脱臼、歯牙破折、筋攣縮| | ||
+ | //|臨床検査||||| | ||
**ジェネリック医薬品 [#f5347e4a] | **ジェネリック医薬品 [#f5347e4a] | ||
- | - (製薬会社:) | + | -アリピプラゾール錠 |
+ | -アリピプラゾールOD錠 | ||
+ | -アリピプラゾール散 | ||
+ | -アリピプラゾール内用液分包 |
- エビリファイ錠 のバックアップ一覧
- エビリファイ錠 のバックアップの現在との差分(No. All)
スポンサーリンク
ぺージ情報 | |
---|---|
ぺージ名 : | エビリファイ錠 |
ページ別名 : | 未設定 |
ページ作成 : | seriza |
閲覧可 | |
グループ : | すべての訪問者 |
ユーザー : | すべての訪問者 |
編集可 | |
グループ : | 登録ユーザ |
ユーザー : | なし |
Counter: 4742,
today: 2,
yesterday: 0