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- テセントリク点滴静注 へ行く。
1: 2018-01-19 (金) 18:19:17 kondo | 現: 2024-03-13 (水) 16:07:43 kondo | ||
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Line 3: | Line 3: | ||
- | * [#h2000e54] | + | *アテゾリズマブ(遺伝子組換え) [#t50a78c3] |
- | ''抗悪性腫瘍剤 抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体'' | + | ''抗悪性腫瘍剤 抗PD-L1(Programmed Death-Ligand1)ヒト化モノクローナル抗体'' |
- | -PD-L1:Programmed Death-Ligand | + | |
- | -テセントリク点滴静注 (製薬会社:) | + | |
+ | -テセントリク点滴静注 (製薬会社:製造販売元 中外製薬株式会社) | ||
+ | 腫瘍細胞または腫瘍浸潤免疫細胞に発現するPD-L1と呼ばれるタンパク質を標的とするモノクローナル抗体です。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | //---2018年12月21日 | ||
+ | //中外製薬株式会社は、転移性または切除不能な局所進行乳がんに対し、効能・効果追加、用法・用量追加、および840mg製剤の剤形追加の承認//申請を厚生労働省に行った。 | ||
**作用と効果 [#e7d37dc9] | **作用と効果 [#e7d37dc9] | ||
+ | PD-L1は、T細胞の表面上に見られるPD-1、B7.1の双方と結合しT細胞の働きを阻害します。 | ||
+ | テセントリクは、この結合を阻害しT細胞の抑制状態を解除することで、T細胞による腫瘍細胞への攻撃を促進します。 | ||
+ | -テセントリク点滴静注1200mg | ||
+ | --切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | ||
+ | --PD-L1陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法 | ||
+ | --進展型小細胞肺癌 | ||
+ | --切除不能な肝細胞癌 | ||
+ | |||
+ | -テセントリク点滴静注840mg | ||
+ | --PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 | ||
**用法・用量 [#tfd1d16d] | **用法・用量 [#tfd1d16d] | ||
+ | -切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | ||
+ | --化学療法未治療の扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | ||
+ | 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 | ||
+ | --化学療法未治療のPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | ||
+ | 通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 | ||
+ | --化学療法既治療の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | ||
+ | 通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 | ||
+ | -PD-L1陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法 | ||
+ | 通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。投与期間は12カ月間までとする。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | -進展型小細胞肺癌 | ||
+ | カルボプラチン及びエトポシドとの併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | -切除不能な肝細胞癌 | ||
+ | ベバシズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 | ||
+ | |||
+ | -PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 | ||
+ | パクリタキセル(アルブミン懸濁型)との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回840mgを60分かけて2週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 | ||
**生活上の注意 [#t3537cec] | **生活上の注意 [#t3537cec] | ||
Line 18: | Line 52: | ||
**副作用 [#safb4518] | **副作用 [#safb4518] | ||
+ | 主な副作用は、疲労、悪心、食欲減退、無力症、発熱、下痢、発疹、そう痒症 等 | ||
***重大な副作用 [#z9008f64] | ***重大な副作用 [#z9008f64] | ||
- | - | + | -間質性肺疾患 |
- | - | + | -肝機能障害、肝炎 |
- | - | + | AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、Al-P増加、γ-GTP増加、ビリルビン増加 等を伴う肝機能障害、肝炎があらわれることがある。 |
- | - | + | -大腸炎、重度の下痢 |
- | - | + | 大腸炎、重度の下痢があらわれることがある。 |
- | - | + | -膵炎 |
- | - | + | -1型糖尿病 |
+ | 口渇、悪心、嘔吐 等 | ||
+ | 1型糖尿病があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシスに至るおそれがある。 | ||
+ | -甲状腺機能障害 | ||
+ | 甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症 等の甲状腺機能障害があらわれることがある。 | ||
+ | -副腎機能障害 | ||
+ | 副腎機能不全 等の副腎機能障害があらわれることがある。 | ||
+ | -下垂体機能障害 | ||
+ | 下垂体炎 等の下垂体機能障害があらわれることがある。 | ||
+ | -脳炎、髄膜炎 | ||
+ | -神経障害 | ||
+ | 末梢性ニューロパチー、ギラン・バレー症候群 等の神経障害があらわれることがある。 | ||
+ | -重症筋無力症 | ||
+ | 筋力低下、眼瞼下垂、呼吸困難、嚥下障害 等 | ||
+ | 重症筋無力症によるクリーゼのため急速に呼吸不全が進行することがある。 | ||
+ | -重度の皮膚障害 | ||
+ | 中毒性表皮壊死融解症(TEN:Toxic Epidermal Necrolysis)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑 等の重度の皮膚障害があらわれることがある。 | ||
+ | -腎機能障害 | ||
+ | 急性腎障害、腎不全、尿細管間質性腎炎 等の腎機能障害があらわれることがある。 | ||
+ | -筋炎、横紋筋融解症 | ||
+ | 筋力低下、筋肉痛、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇 等 | ||
+ | -心筋炎 | ||
+ | 胸痛、CK(CPK)上昇、心電図異常 等 | ||
+ | -Infusion reaction | ||
+ | |||
+ | -発熱性好中球減少症 | ||
+ | 本剤とカルボプラチン、パクリタキセル及びベバシズマブ(遺伝子組換え)との併用において、発熱性好中球減少症があらわれることがある。 | ||
***その他の副作用 [#n47fd615] | ***その他の副作用 [#n47fd615] | ||
|BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
- | |血液及びリンパ系障害||||| | + | |血液及びリンパ系障害|-|貧血、血小板減少、リンパ球減少、好中球減少、白血球減少|-|-| |
- | |肝臓||||| | + | //|肝臓||||| |
- | |肝胆道系||||| | + | //|肝胆道系||||| |
- | |腎臓||||| | + | //|腎臓||||| |
- | |泌尿器||||| | + | |膵臓|-|-|-|アミラーゼ増加、リパーゼ増加| |
- | |生殖系及び乳房||||| | + | |泌尿器|-|-|血中クレアチニン増加|-| |
- | |精神系||||| | + | //|生殖系及び乳房||||| |
- | |神経系||||| | + | //|精神系||||| |
- | |感覚器||||| | + | |精神・神経系|-|頭痛、不眠症、味覚異常、浮動性めまい、錯感覚|-|-| |
- | |眼||||| | + | //|感覚器||||| |
- | |耳||||| | + | //|眼||||| |
- | |錐体外路症状||||| | + | |耳|-|-|眼乾燥|-| |
- | |循環器 心臓||||| | + | //|錐体外路症状||||| |
- | |血管||||| | + | |循環器 心臓|-|-|潮紅、低血圧|-| |
- | |呼吸器||||| | + | //|血管||||| |
- | |消化器||||| | + | |呼吸器|-|咳嗽、呼吸困難、上気道感染、胸水、肺炎|-|低酸素症、鼻閉| |
- | |皮膚・皮下組織系||||| | + | |消化器|悪心、食欲減退、下痢|便秘、嘔吐、口内炎、腹痛、口内乾燥|-|嚥下障害| |
- | |過敏症||||| | + | |皮膚・皮下組織系|発疹、そう痒症|皮膚乾燥、斑状丘疹状皮疹|ざ瘡様皮膚炎、そう痒性皮疹、乾癬、紅斑、寝汗、蕁麻疹|-| |
- | |下垂体・副腎皮質系||||| | + | //|過敏症||||| |
- | |免疫系||||| | + | //|下垂体・副腎皮質系||||| |
- | |代謝及び栄養||||| | + | //|免疫系||||| |
- | |内分泌||||| | + | |代謝及び栄養|-|低ナトリウム血症、低アルブミン血症、低カリウム血症、高血糖、低マグネシウム血症|高カリウム血症、脱水、低リン酸血症、血中甲状腺刺激ホルモン増加、低カルシウム血症|-| |
- | |筋骨格系及び結合組織障害||||| | + | //|内分泌||||| |
- | |全身||||| | + | |筋骨格系及び結合組織障害|-|関節痛、筋肉痛、筋骨格痛、背部痛|四肢痛、筋骨格系胸痛、筋痙縮|-| |
- | |感染症||||| | + | //|全身||||| |
- | |投与部位||||| | + | //|感染症||||| |
- | |抵抗機構||||| | + | //|投与部位||||| |
- | |その他||||| | + | //|抵抗機構||||| |
- | |臨床検査||||| | + | |その他|疲労、無力症、発熱|体重減少、インフルエンザ様疾患、末梢性浮腫、悪寒、けん怠感、粘膜の炎症|過敏症|-| |
+ | //|臨床検査||||| | ||
- | **ジェネリック医薬品 [#i0b31a8b] | + | //**ジェネリック医薬品 |
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- テセントリク点滴静注 のバックアップ一覧
- テセントリク点滴静注 のバックアップの現在との差分(No. All)
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