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- アクテムラ点滴静注用 へ行く。
4: 2018-05-25 (金) 14:05:07 kondo | 現: 2022-04-04 (月) 19:46:46 kondo | ||
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*トシリズマブ(遺伝子組換え)注 [#f8acf481] | *トシリズマブ(遺伝子組換え)注 [#f8acf481] | ||
''ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体'' | ''ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体'' | ||
- | -アクテムラ点滴静注用 (製薬会社:中外製薬株式会社) | + | -アクテムラ点滴静注用 (製薬会社:製造販売元 中外製薬株式会社/) |
**作用と効果 [#g3b6ca18] | **作用と効果 [#g3b6ca18] | ||
Line 10: | Line 10: | ||
IL-6は炎症に関与するサイトカインで関節リウマチでは体内で過剰に作られ、炎症に由来する様々な症状を引き起こしています。 | IL-6は炎症に関与するサイトカインで関節リウマチでは体内で過剰に作られ、炎症に由来する様々な症状を引き起こしています。 | ||
アクテムラはIL-6が結合する受容体に結合して、IL-6が受容体に結合するのをブロックすることで炎症に由来する様々な症状を抑え、関節破壊の進行を抑制し、日常生活動作を改善します。 | アクテムラはIL-6が結合する受容体に結合して、IL-6が受容体に結合するのをブロックすることで炎症に由来する様々な症状を抑え、関節破壊の進行を抑制し、日常生活動作を改善します。 | ||
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-既存治療で効果不十分な下記疾患 | -既存治療で効果不十分な下記疾患 | ||
- | 関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎 | + | 関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎、成人スチル病 |
- | + | -キャッスルマン病に伴う諸症状及び検査所見(C反応性タンパク高値、フィブリノーゲン高値、赤血球沈降速度亢進、ヘモグロビン低値、アルブミン低値、全身倦怠感)の改善。ただし、リンパ節の摘除が適応とならない患者に限る。 | |
- | -キャッスルマン病に伴う諸症状及び検査所見(C反応性タンパク高値、フィブリノーゲン高値、赤血球沈降速度亢進、ヘモグロビン低値、アルブミン低値、全身けん怠感)の改善。ただし、リンパ節の摘除が適応とならない患者に限る。 | + | -腫瘍特異的T細胞輸注療法に伴うサイトカイン放出症候群 |
+ | -SARS-CoV-2による肺炎(ただし、酸素投与を要する患者に限る) | ||
**用法・用量 [#m409397c] | **用法・用量 [#m409397c] | ||
- | -関節リウマチ、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎 | ||
- | 通常、トシリズマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kgを4週間隔で点滴静注する。 | ||
+ | -関節リウマチ及び多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎 | ||
+ | 通常、トシリズマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kgを4週間隔で点滴静注する。 | ||
- | -全身型若年性特発性関節炎、キャッスルマン病 | + | -全身型若年性特発性関節炎、成人スチル病及びキャッスルマン病 |
- | 通常、トシリズマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kgを2週間隔で点滴静注する。なお、症状により1週間まで投与間隔を短縮できる。 | + | 通常、トシリズマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kgを2週間隔で点滴静注する。なお、症状により1週間まで投与間隔を短縮できる。 |
+ | |||
+ | -サイトカイン放出症候群 | ||
+ | 通常、トシリズマブ(遺伝子組換え)として体重30kg以上は1回8mg/kg、体重30kg未満は1回12mg/kgを点滴静注する。 | ||
+ | |||
+ | -SARS-CoV-2による肺炎 | ||
+ | 通常、成人には、副腎皮質ステロイド薬との併用において、トシリズマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kgを点滴静注する。症状が改善しない場合には、初回投与終了から8時間以上の間隔をあけて、トシリズマブ(遺伝子組換え)として8mg/kgを1回追加投与できる。 | ||
**生活上の注意 [#k07bdf8e] | **生活上の注意 [#k07bdf8e] | ||
Line 30: | Line 36: | ||
**副作用 [#m2c61bca] | **副作用 [#m2c61bca] | ||
主な副作用は、肝機能異常、上気道感染、白血球減少、肺炎、コレステロール増加 | 主な副作用は、肝機能異常、上気道感染、白血球減少、肺炎、コレステロール増加 | ||
+ | |||
+ | 成人発症スチル病において、主な副作用は、上気道感染、白癬、発疹、脂質異常症、胃腸炎、歯周病、肝機能異常 等 | ||
+ | |||
+ | |||
***重大な副作用 [#w0759c69] | ***重大な副作用 [#w0759c69] | ||
-アナフィラキシーショック、アナフィラキシー | -アナフィラキシーショック、アナフィラキシー | ||
Line 48: | Line 58: | ||
|BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):1%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1~1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):1%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1~1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
|血液及びリンパ系障害|-|リンパ球数減少、貧血、白血球数増加、フィブリノゲン減少、好酸球数増加、フィブリン分解産物〔FDP、Dダイマー〕増加、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、リンパ節炎、リンパ節腫脹、好中球数増加、赤血球数減少|TAT増加|-| | |血液及びリンパ系障害|-|リンパ球数減少、貧血、白血球数増加、フィブリノゲン減少、好酸球数増加、フィブリン分解産物〔FDP、Dダイマー〕増加、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、リンパ節炎、リンパ節腫脹、好中球数増加、赤血球数減少|TAT増加|-| | ||
- | |内分泌||||| | + | //|内分泌||||| |
|肝臓|肝機能異常、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇|γ-GTP上昇、ビリルビン増加、Al-P上昇、脂肪肝、胆石症|-|-| | |肝臓|肝機能異常、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇|γ-GTP上昇、ビリルビン増加、Al-P上昇、脂肪肝、胆石症|-|-| | ||
- | |肝胆道系||||| | + | //|肝胆道系||||| |
- | |腎臓||||| | + | //|腎臓||||| |
|泌尿器|-|膀胱炎、尿路感染、BUN増加、尿中赤血球陽性、腎盂腎炎、尿糖、尿蛋白、腎結石、NAG増加、頻尿|尿中白血球陽性|-| | |泌尿器|-|膀胱炎、尿路感染、BUN増加、尿中赤血球陽性、腎盂腎炎、尿糖、尿蛋白、腎結石、NAG増加、頻尿|尿中白血球陽性|-| | ||
|生殖系及び乳房|-|腟感染、性器出血|子宮頚管ポリープ|-| | |生殖系及び乳房|-|腟感染、性器出血|子宮頚管ポリープ|-| | ||
|精神神経系|頭痛|浮動性めまい、感覚減退、不眠症、末梢性ニューロパシー|-|-| | |精神神経系|頭痛|浮動性めまい、感覚減退、不眠症、末梢性ニューロパシー|-|-| | ||
- | |感覚器||||| | + | //|感覚器||||| |
|眼|-|結膜炎、麦粒腫、眼乾燥、結膜出血、霰粒腫、白内障、眼瞼炎|硝子体浮遊物、網膜出血|-| | |眼|-|結膜炎、麦粒腫、眼乾燥、結膜出血、霰粒腫、白内障、眼瞼炎|硝子体浮遊物、網膜出血|-| | ||
|耳|-|中耳炎、眩暈、突発難聴、外耳炎、耳鳴|耳不快感|-| | |耳|-|中耳炎、眩暈、突発難聴、外耳炎、耳鳴|耳不快感|-| | ||
|循環器 心臓|高血圧|血圧上昇、血圧低下、動悸、T波逆転、T波振幅減少、上室性期外収縮、心室性期外収縮|ST部分上昇、ST部分下降、T波振幅増加|-| | |循環器 心臓|高血圧|血圧上昇、血圧低下、動悸、T波逆転、T波振幅減少、上室性期外収縮、心室性期外収縮|ST部分上昇、ST部分下降、T波振幅増加|-| | ||
- | |血管||||| | + | //|血管||||| |
|呼吸器|上気道感染(鼻咽頭炎、上気道炎 等)、気管支炎、咽喉頭疼痛|咳嗽、副鼻腔炎、鼻炎、鼻漏、胸膜炎、喀血、喘息、咽頭不快感、咽頭紅斑、鼻閉、鼻出血|気管支拡張症|-| | |呼吸器|上気道感染(鼻咽頭炎、上気道炎 等)、気管支炎、咽喉頭疼痛|咳嗽、副鼻腔炎、鼻炎、鼻漏、胸膜炎、喀血、喘息、咽頭不快感、咽頭紅斑、鼻閉、鼻出血|気管支拡張症|-| | ||
|消化器|口内炎、下痢、胃腸炎、腹痛|悪心、便秘、嘔吐、腹部不快感、口唇炎、腹部膨満、食欲不振、胃・腸ポリープ、逆流性食道炎、痔核、消化不良、舌炎、胃潰瘍、急性膵炎&br;歯周病、齲歯、歯痛|口渇|-| | |消化器|口内炎、下痢、胃腸炎、腹痛|悪心、便秘、嘔吐、腹部不快感、口唇炎、腹部膨満、食欲不振、胃・腸ポリープ、逆流性食道炎、痔核、消化不良、舌炎、胃潰瘍、急性膵炎&br;歯周病、齲歯、歯痛|口渇|-| | ||
|皮膚・皮下組織系|発疹(湿疹、痒疹、丘疹等)、そう痒症、白癬、皮膚感染|爪感染、蕁麻疹、紅斑、皮膚潰瘍、皮下出血、嵌入爪、ざ瘡、皮膚乾燥、水疱、角化症、脱毛症、皮膚嚢腫|-|-| | |皮膚・皮下組織系|発疹(湿疹、痒疹、丘疹等)、そう痒症、白癬、皮膚感染|爪感染、蕁麻疹、紅斑、皮膚潰瘍、皮下出血、嵌入爪、ざ瘡、皮膚乾燥、水疱、角化症、脱毛症、皮膚嚢腫|-|-| | ||
- | |過敏症||||| | + | //|過敏症||||| |
- | |下垂体・副腎皮質系||||| | + | //|下垂体・副腎皮質系||||| |
- | |免疫系||||| | + | //|免疫系||||| |
|代謝及び栄養|コレステロール増加、トリグリセリド増加、高脂血症、高コレステロール血症、LDL増加|LDH上昇、HDL増加、高トリグリセリド血症、血中尿酸増加、CK(CPK)上昇、総蛋白減少、糖尿病増悪、血中カリウム減少、血糖増加、血中リン増加、血清フェリチン減少|血中リン減少、血中カルシウム減少|-| | |代謝及び栄養|コレステロール増加、トリグリセリド増加、高脂血症、高コレステロール血症、LDL増加|LDH上昇、HDL増加、高トリグリセリド血症、血中尿酸増加、CK(CPK)上昇、総蛋白減少、糖尿病増悪、血中カリウム減少、血糖増加、血中リン増加、血清フェリチン減少|血中リン減少、血中カルシウム減少|-| | ||
|筋骨格系及び結合組織障害|-|関節痛、背部痛、筋痛(筋痛、肩こり)、四肢痛、骨粗鬆症、骨密度減少、頚部痛、若年性関節炎増悪|-|-| | |筋骨格系及び結合組織障害|-|関節痛、背部痛、筋痛(筋痛、肩こり)、四肢痛、骨粗鬆症、骨密度減少、頚部痛、若年性関節炎増悪|-|-| | ||
- | |全身||||| | + | //|全身||||| |
|感染症|ヘルペスウイルス感染|インフルエンザ、口腔カンジダ症、耳下腺炎、創傷感染|-|-| | |感染症|ヘルペスウイルス感染|インフルエンザ、口腔カンジダ症、耳下腺炎、創傷感染|-|-| | ||
- | |投与部位||||| | + | //|投与部位||||| |
- | |抵抗機構||||| | + | //|抵抗機構||||| |
|その他|膿瘍、発熱|浮腫、けん怠感、免疫グロブリンG減少、胸痛、胸部不快感、季節性アレルギー、CRP増加、悪寒、潮紅、アレルギー性鼻炎、気分不良、ほてり、注射部位反応(紅斑、腫脹、血腫、疼痛、静脈炎、発疹等)、血栓性静脈炎、DNA抗体陽性、体重増加、抗核抗体陽性|リウマチ因子陽性、発汗障害|-| | |その他|膿瘍、発熱|浮腫、けん怠感、免疫グロブリンG減少、胸痛、胸部不快感、季節性アレルギー、CRP増加、悪寒、潮紅、アレルギー性鼻炎、気分不良、ほてり、注射部位反応(紅斑、腫脹、血腫、疼痛、静脈炎、発疹等)、血栓性静脈炎、DNA抗体陽性、体重増加、抗核抗体陽性|リウマチ因子陽性、発汗障害|-| | ||
- | |臨床検査||||| | + | //|臨床検査||||| |
+ | |||
+ | **同じ成分の医薬品 [#j1ea10a8] | ||
+ | -アクテムラ皮下注シリンジ | ||
+ | -アクテムラ皮下注オートインジェクター | ||
- | **ジェネリック医薬品 [#bdcc10d9] | + | //**ジェネリック医薬品 |
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- アクテムラ点滴静注用 のバックアップ一覧
- アクテムラ点滴静注用 のバックアップの現在との差分(No. All)
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