2: 2019-04-06 (土) 13:07:56 kondo | 3: 2022-03-25 (金) 11:28:18 kondo | ||
---|---|---|---|
Line 5: | Line 5: | ||
*シクロホスファミド水和物 [#z1bd271d] | *シクロホスファミド水和物 [#z1bd271d] | ||
''アルキル化剤'' | ''アルキル化剤'' | ||
- | -注射用エンドキサン (製薬会社:塩野義製薬株式会社) | + | -注射用エンドキサン (製薬会社:製造販売元 塩野義製薬株式会社/提携 ドイツ バクスター社) |
+ | **作用と効果 [#f0117b8b] | ||
+ | -下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 | ||
+ | 多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、肺癌、乳癌、急性白血病、真性多血症、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、神経腫瘍(神経芽腫、網膜芽腫)、骨腫瘍 | ||
+ | ただし、下記の疾患については、他の抗悪性腫瘍剤と併用することが必要である。 | ||
+ | 慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、咽頭癌、胃癌、膵癌、肝癌、結腸癌、睾丸腫瘍、絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)、横紋筋肉腫、悪性黒色腫 | ||
- | **作用と効果/用法及び用量 [#t2ee27dd] | + | -以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 |
- | ***下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 [#bd70d3e3] | + | 乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法) |
- | 多発性骨髄腫,悪性リンパ腫,肺癌,乳癌,急性白血病,真性多血症,子宮頸癌,子宮体癌,卵巣癌,神経腫瘍(神経芽腫,網膜芽腫),骨腫瘍 | + | |
- | ただし,下記の疾患については,他の抗悪性腫瘍剤と併用することが必要である。 | + | -褐色細胞腫 |
- | 慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,咽頭癌,胃癌,膵癌,肝癌,結腸癌,睾丸腫瘍,絨毛性疾患(絨毛癌,破壊胞状奇胎,胞状奇胎),横紋筋肉腫,悪性黒色腫 | + | -下記疾患における造血幹細胞移植の前治療 |
+ | 急性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、重症再生不良性貧血、悪性リンパ腫、遺伝性疾患(免疫不全、先天性代謝障害及び先天性血液疾患:Fanconi貧血、Wiskott-Aldrich症候群、Hunter病等) | ||
- | -単独で使用する場合 | + | -腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置 |
- | 通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回100mgを連日静脈内に注射し,患者が耐えられる場合は1日量を200mgに増量する。 | + | -全身性ALアミロイドーシス |
- | 総量3000~8000mgを投与するが,効果が認められたときは,できる限り長期間持続する。白血球数が減少してきた場合は,2~3日おきに投与し,正常の1/2以下に減少したときは,一時休薬し,回復を待って再び継続投与する。 | + | -治療抵抗性の下記リウマチ性疾患 |
- | 間欠的には,通常成人300~500mgを週1~2回静脈内に注射する。 | + | 全身性エリテマトーデス、全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎等)、多発性筋炎/皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び血管炎を伴う難治性リウマチ性疾患 |
- | 必要に応じて筋肉内,胸腔内,腹腔内又は腫瘍内に注射又は注入する。 | + | |
- | また,病巣部を灌流する主幹動脈内に1日量200~1000mgを急速に,あるいは,持続的に点滴注入するか,体外循環を利用して1回1000~2000mgを局所灌流により投与してもよい。 | + | |
- | なお,年齢,症状により適宜増減する。 | + | |
- | -他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合 | + | |
- | 単独で使用する場合に準じ,適宜減量する。 | + | |
- | 悪性リンパ腫に用いる場合,通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回750mg/m2(体表面積)を間欠的に静脈内投与する。 | + | |
- | なお,年齢,症状により適宜増減する。 | + | |
- | ***以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 [#vf207d45] | + | **用法及び用量 [#pba294d1] |
- | 乳癌(手術可能例における術前,あるいは術後化学療法) | + | -自覚的並びに他覚的症状の緩解 |
+ | --単独で使用する場合 | ||
+ | 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回100mgを連日静脈内に注射し、患者が耐えられる場合は1日量を200mgに増量する。 | ||
+ | 総量3000~8000mgを投与するが、効果が認められたときは、できる限り長期間持続する。白血球数が減少してきた場合は、2~3日おきに投与し、正常の1/2以下に減少したときは、一時休薬し、回復を待って再び継続投与する。 | ||
+ | 間欠的には、通常成人300~500mgを週1~2回静脈内に注射する。 | ||
+ | 必要に応じて筋肉内、胸腔内、腹腔内又は腫瘍内に注射又は注入する。 | ||
+ | また、病巣部を灌流する主幹動脈内に1日量200~1000mgを急速に、あるいは、持続的に点滴注入するか、体外循環を利用して1回1000~2000mgを局所灌流により投与してもよい。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減する。 | ||
- | -ドキソルビシン塩酸塩との併用において,標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は,シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回600mg/m2(体表面積)を静脈内投与後,20日間休薬する。これを1クールとし,4クール繰り返す。 | + | --他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合 |
- | なお,年齢,症状により適宜減量する。 | + | 単独で使用する場合に準じ、適宜減量する。 |
+ | 悪性リンパ腫に用いる場合、通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回750mg/m2(体表面積)を間欠的に静脈内投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減する。 | ||
- | -エピルビシン塩酸塩との併用において,標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は,シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回600mg/m2(体表面積)を静脈内投与後,20日間休薬する。これを1クールとし,4~6クール繰り返す。 | + | -乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 |
- | なお,年齢,症状により適宜減量する。 | + | --ドキソルビシン塩酸塩との併用において、標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は、シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回600mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、4クール繰り返す。 |
+ | なお、年齢、症状により適宜減量する。 | ||
+ | --エピルビシン塩酸塩との併用において、標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は、シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回600mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、4~6クール繰り返す。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜減量する。 | ||
+ | --エピルビシン塩酸塩、フルオロウラシルとの併用において、標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は、シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、4~6クール繰り返す。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜減量する。 | ||
+ | -褐色細胞腫 | ||
+ | ビンクリスチン硫酸塩、ダカルバジンとの併用において、通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回750mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、少なくとも20日間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。 | ||
+ | なお、患者の状態により適宜減量する。 | ||
- | ***褐色細胞腫 [#d667e475] | + | -造血幹細胞移植の前治療 |
- | ビンクリスチン硫酸塩,ダカルバジンとの併用において,通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回750mg/m2(体表面積)を静脈内投与後,少なくとも20日間休薬する。これを1クールとし,投与を繰り返す。 | + | --急性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群の場合 |
- | なお,患者の状態により適宜減量する。 | + | 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回60mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日2日間投与する。 |
- | -エピルビシン塩酸塩,フルオロウラシルとの併用において,標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は,シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500mg/m2(体表面積)を静脈内投与後,20日間休薬する。これを1クールとし,4~6クール繰り返す。 | + | --重症再生不良性貧血の場合 |
- | なお,年齢,症状により適宜減量する。 | + | 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日4日間投与する。 |
- | ***下記疾患における造血幹細胞移植の前治療 [#x3ae41c2] | + | --悪性リンパ腫の場合 |
- | 急性白血病,慢性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群,重症再生不良性貧血,悪性リンパ腫,遺伝性疾患(免疫不全,先天性代謝障害及び先天性血液疾患:Fanconi貧血,Wiskott-Aldrich症候群,Hunter病等) | + | 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日4日間投与する。 |
+ | 患者の状態、併用する薬剤により適宜減量すること。 | ||
- | -急性白血病,慢性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群の場合 | + | --遺伝性疾患(免疫不全、先天性代謝障害及び先天性血液疾患:Wiskott-Aldrich症候群、Hunter病等)の場合 |
- | 通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として,1日1回60mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し,連日2日間投与する。 | + | 通常、シクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日4日間又は1日1回60mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日2日間投与するが、疾患及び患者の状態により適宜減量する。 |
+ | Fanconi貧血に投与する場合には、細胞の脆弱性により、移植関連毒性の程度が高くなるとの報告があるので、総投与量40mg/kg(5~10mg/kgを4日間)を超えないこと。 | ||
- | -重症再生不良性貧血の場合 | + | -腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置 |
- | 通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として,1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し,連日4日間投与する。 | + | 再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。 |
- | -悪性リンパ腫の場合 | + | -全身性ALアミロイドーシス |
- | 通常,成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として,1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し,連日4日間投与する。 | + | 他の薬剤との併用において、通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として週1回300mg/m2(体表面積)を静脈内注射する。投与量の上限は、1回量として500mgとする。 |
- | 患者の状態,併用する薬剤により適宜減量すること。 | + | |
- | + | ||
- | -遺伝性疾患(免疫不全,先天性代謝障害及び先天性血液疾患:Wiskott-Aldrich症候群,Hunter病等)の場合 | + | |
- | 通常,シクロホスファミド(無水物換算)として,1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し,連日4日間又は1日1回60mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し,連日2日間投与するが,疾患及び患者の状態により適宜減量する。 | + | |
- | Fanconi貧血に投与する場合には,細胞の脆弱性により,移植関連毒性の程度が高くなるとの報告があるので,総投与量40mg/kg(5~10mg/kgを4日間)を超えないこと。 | + | |
- | + | ||
- | ***腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置 [#k052aa14] | + | |
- | + | ||
- | 再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。 | + | |
- | ***治療抵抗性の下記リウマチ性疾患 [#caad9a38] | + | -治療抵抗性のリウマチ性疾患 |
- | 全身性エリテマトーデス,全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎,多発血管炎性肉芽腫症,結節性多発動脈炎,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症,高安動脈炎等),多発性筋炎/皮膚筋炎,強皮症,混合性結合組織病,及び血管炎を伴う難治性リウマチ性疾患 | + | --通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500~1000mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。原則として投与間隔を4週間とする。 |
+ | なお、年齢、症状により適宜増減する。 | ||
+ | --通常、小児にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。原則として投与間隔を4週間とする。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減する。 | ||
- | -成人 | ||
- | 通常,シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500~1000mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。原則として投与間隔を4週間とする。 | ||
- | なお,年齢,症状により適宜増減する。 | ||
- | -小児 | ||
- | 通常,シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。原則として投与間隔を4週間とする。 | ||
- | なお,年齢,症状により適宜増減する。 | ||
- | //**用法・用量 | ||
**生活上の注意 [#p2ef96ef] | **生活上の注意 [#p2ef96ef] |
- 注射用エンドキサン のバックアップ一覧
- 注射用エンドキサン のバックアップ差分(No. All)
- 1: 2019-04-06 (土) 12:39:44 kondo
- 2: 2019-04-06 (土) 13:07:56 kondo
- 3: 2022-03-25 (金) 11:28:18 kondo
- 現: 2024-03-29 (金) 18:04:29 kondo
スポンサーリンク
ぺージ情報 | |
---|---|
ぺージ名 : | 注射用エンドキサン |
ページ別名 : | 未設定 |
ページ作成 : | kondo |
閲覧可 | |
グループ : | すべての訪問者 |
ユーザー : | すべての訪問者 |
編集可 | |
グループ : | 登録ユーザ |
ユーザー : | なし |
Counter: 1517,
today: 1,
yesterday: 0