2: 2016-04-08 (金) 18:29:39 kondo | 現: 2022-03-19 (土) 16:27:03 kondo | ||
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Line 3: | Line 3: | ||
*注射用ボルテゾミブ [#w80e1ec0] | *注射用ボルテゾミブ [#w80e1ec0] | ||
''抗悪性腫瘍剤(プロテアソーム阻害剤)'' | ''抗悪性腫瘍剤(プロテアソーム阻害剤)'' | ||
- | -ベルケイド注射用 (製薬会社:ヤンセンファーマ株式会社) | + | -ベルケイド注射用 (製薬会社:製造販売元 ヤンセンファーマ株式会社/) |
**作用と効果 [#i2e81612] | **作用と効果 [#i2e81612] | ||
+ | |||
多発性骨髄腫 | 多発性骨髄腫 | ||
マントル細胞リンパ腫 | マントル細胞リンパ腫 | ||
+ | 原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫 | ||
+ | 全身性ALアミロイドーシス | ||
**用法・用量 [#x760d25d] | **用法・用量 [#x760d25d] | ||
- | -未治療の多発性骨髄腫他の抗悪性腫瘍剤との併用 | + | -多発性骨髄腫 |
- | 通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11、22、25、29、32日目に静脈内投与又は皮下投与し、10日間休薬(33〜42日目)する。 | + | 通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を以下のA法又はB法で静脈内投与又は皮下投与する。本剤は最低72時間空けて投与すること。 |
- | この6週間を1サイクルとし、4サイクルまで投与を繰り返す。5サイクル以降は、1日1回、1、8、22、29日目に静脈内投与又は皮下投与し、13日間休薬(30〜42日目)する。この6週間を1サイクルとし、9サイクルまで投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。 | + | |
- | -再発又は難治性の多発性骨髄腫 | + | --A法 |
- | 通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を週2回、2週間(1、4、8、11日目)静脈内投与又は皮下投与した後、10日間休薬(12〜21日目)する。 | + | 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、週2回、2週間(1、4、8、11日目)投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。この3週間を1サイクルとし、2又は8サイクルまで投与を繰り返す。3又は9サイクル以降は、週1回、2週間(1、8日目)投与し、13日間休薬(9~21日目)する。この3週間を1サイクルとし、18サイクルまで投与を繰り返す。週1回投与への移行時期は併用する抗悪性腫瘍剤を考慮して選択すること。 |
- | この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。 | + | |
- | 8サイクルを超えて継続投与する場合には上記の用法・用量で投与を継続するか、又は維持療法として週1回、4週間(1、8、15、22日目)静脈内投与又は皮下投与した後、13日間休薬(23〜35日目)する。この5週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。 | + | --B法(再発又は難治性の場合に限る) |
+ | 週2回、2週間(1、4、8、11日目)投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。 | ||
+ | 8サイクルを超えて継続投与する場合には上記の用法・用量で投与を継続するか、又は維持療法として週1回、4週間(1、8、15、22日目)投与した後、13日間休薬(23~35日目)する。この5週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。 | ||
-マントル細胞リンパ腫 | -マントル細胞リンパ腫 | ||
- | 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11日目に静脈内投与した後、10日間休薬(12〜21日目)する。 | + | 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11日目に静脈内投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。この3週間を1サイクルとし、6サイクルまで(6サイクル目に初めて奏効が認められた場合は8サイクルまで)投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。なお、静脈内投与が困難な場合には、皮下投与することもできる。 |
- | この3週間を1サイクルとし、6サイクルまで(6サイクル目に初めて奏効が認められた場合は8サイクルまで)投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。 | + | |
- | なお、静脈内投与が困難な場合には、皮下投与することもできる。 | + | -原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫 |
+ | 通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11日目に静脈内投与又は皮下投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。 | ||
+ | |||
+ | -全身性ALアミロイドーシス | ||
+ | 他の薬剤との併用において、通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、8、15、22日目に皮下投与する。28日間を1サイクルとし、6サイクルまで投与を繰り返す。注射部位反応が発現した場合には、静脈内投与することもできる。 | ||
**生活上の注意 [#o4c8096a] | **生活上の注意 [#o4c8096a] | ||
Line 62: | Line 72: | ||
意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等 | 意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等 | ||
- | ***稀な副作用 [#p4964ba4] | ||
- | - | ||
+ | ***その他の副作用 [#z4aa271e] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):10%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):5~10%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | |血液及びリンパ系障害|-|-|出血、白血球数増加、単球数増加、好中球数増加|-| | ||
+ | |肝臓|-|肝機能異常|肝障害|-| | ||
+ | //|肝胆道系||||| | ||
+ | |腎臓|腎機能障害|-|排尿障害(尿閉、神経因性膀胱等)、蛋白尿、β2ミクログロブリン増加、尿中血陽性、尿沈渣異常|-| | ||
+ | //|泌尿器||||| | ||
+ | //|生殖系及び乳房||||| | ||
+ | |精神神経系|-|-|不眠症、うつ病、不安、味覚異常、頭痛、浮動性めまい、神経痛、失神、体位性めまい、傾眠、嗅覚錯誤、嗜眠|痙攣| | ||
+ | //|神経系||||| | ||
+ | //|感覚器||||| | ||
+ | |眼|-|-|結膜炎、眼部腫脹、霧視、ドライアイ、角膜びらん、眼瞼出血、後天性涙腺炎|-| | ||
+ | //|耳||||| | ||
+ | |循環器 心臓|-|-|期外収縮、頻脈、心電図QT延長、動悸、不整脈、心房細動、徐脈、高血圧|心房粗動| | ||
+ | //|血管||||| | ||
+ | |呼吸器|-|-|上気道の炎症、咳嗽、呼吸困難、咽喉頭疼痛、鼻出血、咽頭不快感、鼻漏、無気肺、胸膜炎、気胸|肺高血圧症、喀血| | ||
+ | |消化器|下痢、便秘、悪心|嘔吐、腹痛|口内炎、腹部膨満、胃炎、消化不良、胃腸出血、腸炎、胃食道逆流、歯肉炎、齲歯、歯周炎、口唇炎、耳下腺腫大、過敏性腸症候群、鼓腸、おくび|嚥下障害、舌潰瘍、レッチング| | ||
+ | |皮膚・皮下組織系|発疹|-|紅斑、そう痒症、多形紅斑、蕁麻疹、紫斑、脱毛症、薬疹、多汗症、紅色汗疹、丘疹、顔面腫脹、水疱性皮膚炎、点状出血、皮膚出血|好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet症候群)| | ||
+ | //|過敏症||||| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系||||| | ||
+ | |免疫系|-|-|過敏症|-| | ||
+ | |代謝及び栄養|食欲不振|高血糖、低アルブミン血症|高アミラーゼ血症、高尿酸血症、脱水、低血糖症、高コレステロール血症、体重減少|-| | ||
+ | |電解質|-|低ナトリウム血症、高カリウム血症、低カリウム血症|高カルシウム血症、高ナトリウム血症|-| | ||
+ | //|内分泌||||| | ||
+ | |筋骨格系及び結合組織障害|-|筋骨格痛|筋力低下、筋痛、骨痛、筋骨格硬直、関節炎、筋痙縮|-| | ||
+ | |全身|倦怠感|浮腫|疲労、胸痛、疼痛、顔面浮腫、悪寒、無力症、口渇|-| | ||
+ | |感染症|帯状疱疹、感染|肺炎|鼻咽頭炎、単純ヘルペス、敗血症、感染性腸炎、気管支肺炎、毛包炎、口腔カンジダ症、膀胱炎、麦粒腫、白癬感染、蜂巣炎、中耳炎、外耳炎|-| | ||
+ | //|投与部位||||| | ||
+ | //|抵抗機構||||| | ||
+ | |その他|LDH増加、CRP増加|血中クレアチニン増加|腫瘍熱、注射部位反応、総蛋白減少、PO2低下、PO2上昇、血中尿酸減少、血中クレアチニン減少、総蛋白増加、血中重炭酸塩減少、血中重炭酸塩増加、ほてり、潮紅、末梢冷感、静脈炎|-| | ||
+ | //|臨床検査||||| | ||
**ジェネリック医薬品 [#v66fdbc0] | **ジェネリック医薬品 [#v66fdbc0] | ||
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- ベルケイド注射用 のバックアップ一覧
- ベルケイド注射用 のバックアップの現在との差分(No. All)
- 1: 2016-04-08 (金) 18:15:32 cons
- 2: 2016-04-08 (金) 18:29:39 kondo
- 3: 2018-03-24 (土) 19:06:25 kondo
- 4: 2019-10-01 (火) 15:35:31 kondo
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