C反応性タンパク
体に炎症や組織の破壊、細胞の壊死が起こったときに血液中に増える物質です。肺炎球菌に感染した患者から初めて発見された物質です。
肺炎球菌が持っているC多糖体に反応して結合するタンパク質という意味の英語の略でCRPと名づけられました。
- 基準値
定性法 陰性(-)
定量法 0.30mg/dl以下
何がわかるのか
炎症が起こったときに、24時間以内に急増し、2~3日後には減少しますから、炎症の早期診断に役立ちます。また、他の検査と組み合わせることによって、急激な組織の破壊や病気の重症度、経過、治療成績などを判定することができます。
どのような検査か
血液を採取し、血清に試薬を混ぜ、沈殿物の有無や高さを見たり(定性法)、濃度を調べます。(定量法)
検査を受ける時の注意
食事などの影響はありません。
検査結果の判定
定性法で陽性(+)のときは、6段階(+~+6)に判定します。現在は定量法が主流です。
もう一つの炎症の検査の血沈検査は、始まりも回復時もCRPよりも遅れて現れますので、両者を組み合わせることで病気の経過や治癒の状態を知ることが出来ます。