TTT(チモール混濁試験) ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)
血清に試薬を加え、タンパク質が固まって、混濁する具合で肝機能を調べる検査です。TTT(チモール混濁試験)とZTT(硫酸亜鉛混濁試験)があります。
何がわかるのか
肝機能が低下すると、血清タンパクのアルブミンが減少してグロブリンが増加します。その変化をみることで肝機能の状態がわかり、肝臓病のスクーリング(ふるい分け)検査や経過観察に利用されます。
どのような検査か
血液を採取して、血清をとりわけ、そこに新薬を加えて調べます。
検査を受ける時の注意
前日の夕食後から絶食して、翌日、空腹時に採血します。
検査結果の判定
TTTだけが高値の場合は急性肝炎、ZTTともに高値の場合は慢性肝炎や肝硬変が考えられます。
なお、高脂血症ではTTTが高くなり、膠原病や慢性感染症ではZTTが高くなりますから、他の検査などで鑑別をすることが大切です。
異常な場合に疑われる病気
- TTT高値
急性肝炎、慢性肝炎、高脂血症、中毒性肝障害、胆汁うっ滞症、脂肪肝、肝硬変など。
- ZTT高値
肝硬変、慢性肝炎、肝臓がん、急性肝炎、自己免疫肝炎、膠原病、慢性感染症など
- ZTT低値
胆汁うっ滞症、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など。