概要 BAL [1]
気管支肺胞洗浄検査とは、肺の一部に生理食塩水を入れてそれを回収する検査です。
気管支鏡という細くて柔らかい肺のカメラを使用します。回収した液を調べることにより様々な呼吸器疾患の診断や治療効果の判定を行うことができます。
気管支肺胞洗浄検査は外来でできる検査ですが、病状によっては入院して行う場合があります。また、検査のために最低3時間の絶飲食が必要です。
以下の疾患以外の病気[3]を疑った場合にも鑑別のために気管支肺胞洗浄検査を行うことがあります。
気管支や肺は通常固形物が通ることのない場所であり、検査のためにはのどや気管支の表面に麻酔をする必要があります。
まず麻酔薬(キシロカイン)の吸入および術者による直接噴霧による表面麻酔を行います。つばや痰を抑え検査が楽になるための抗コリン薬の筋肉注射も行います。
前立腺肥大症[9]や緑内障[10]がある方は抗コリン薬を使用しない方がよい場合があります。麻酔は苦みや咽頭反射などの吐き気を伴う場合がありますが、十分に麻酔が効けばその後の検査を苦痛無く行うことができます。