ADEM(Acute disseminated encephalomyelitis)とは、ウイルス感染後やワクチン接種後(主に接種1~4週後)などに生じる脳や脊髄、視神経の病気[2]です。免疫力が強くなりすぎて逆に自分自身の体を攻撃する自己免疫という現象が起きていると考えられています。神経線維を覆っている髄ずい鞘しょうが破壊される脱髄という現象が起きる疾患です。
急性に発熱、全身倦怠感、頭痛、悪心、嘔吐などが現れます。その後、麻痺やけいれん、意識が混濁する、目が見えにくい、手足が動きにくい、歩きにくい、感覚が鈍いなどの症状が現れます。
麻疹、風疹、水痘、インフルエンザなどのウイルス感染後に発症します。また、稀にワクチン接種後2~15日頃に発症します。脳脊髄などの中枢神経にアレルギー反応による脱髄性の炎症が起こると考えられています。
主にステロイド大量療法(ステロイドパルス療法)が行われます。また、免疫グロブリン[14]大量療法が行われる場合もあります。
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