インスリン製剤
膵臓ホルモンの一つであるインスリンと、構造が少し異なるインスリン(インスリンアナログ)で、細胞のインスリン受容体に結合してブドウ糖の取り込みを促進し、血糖[3]値を下げます。
通常、インスリン療法が適応となる糖尿病[4]の治療に用いられます。
通常、成人は初期に1回4~20単位を1日1~2回皮下注射します。1日1回の注射のときは、主たる食事の直前に注射し、注射時刻は毎日一定とします。1日2回の注射のときは、朝食食前と夕食食前に注射します。
症状や検査所見により注射量を増減します。なお、この薬の維持量は通常1日4~80単位です。ただし必要により上記用量を超えて使用することがあります。必ず指示された使用方法に従ってください。
インスリンの注射量が多すぎたり、指示された時間に食事をとらなかったり、食事の量が少なかったり、いつもより激しく運動したりすると低血糖[3]症が起こることがあります。
高所での作業や自動車の運転など、危険に伴う作業に従事しているときに低血糖[3]症を起こすと、事故につながるおそれがありますので、特に注意してください。低血糖[3]症の予防と処置法に十分留意し、必ず家族や周囲の人にも知らせておいてください。
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