GLP-1受容体作動薬 2型糖尿病治療剤
週1回投与で薬効が持続するように製剤的な工夫をしたグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬とよばれる薬です。GLP-1受容体を介して、グルコース濃度に依存したインスリン分泌を促進し、またグルカゴン分泌を抑制することで、血糖コントロールを改善します。
通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
通常、成人は主成分として1回2mgを1週間に1回皮下注射します。必ず指示された使用方法に従ってください。
指示された食事療法、運動療法があれば、これを守ってください。
スルホニルウレア剤など他の糖尿病用薬との併用により、低血糖〔高度な空腹感、脱力感、振戦(手足の震え)〕を起こすことがあります。特に高所作業や自動車の運転など危険を伴う作業に従事するときには、十分に注意してください。
低血糖についての注意は家族やまわりの方にも知らせてください。低血糖症状があらわれた場合、糖質を含む食品や砂糖を直ぐにとってください。
主な副作用として、注射部位のしこり、注射部位のかゆみ、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などが報告されています。
副作用 | 5%以上 | 1~5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 |
肝臓 | - | - | 肝機能異常 | - |
腎臓 | - | - | - | 血中クレアチニン増加 |
精神系 | - | 浮動性めまい | 頭痛、味覚異常、傾眠 | - |
消化器 | 悪心、下痢、嘔吐、便秘、食欲減退 | 消化不良、腹部不快感、腹部膨満 | 鼓腸、腹痛、逆流性食道炎、上腹部痛、胃炎 | おくび |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 発疹、そう痒症、紅斑、脱毛症、じん麻疹 | 全身性そう痒症、斑状皮疹、丘疹 |
代謝及び栄養 | - | - | 体重減少 | 脱水 |
投与部位 | 注射部位硬結、注射部位そう痒感 | 注射部位結節 、注射部位紅斑 | 注射部位疼痛、注射部位出血、注射部位腫脹 | 注射部位発疹、注射部位膿瘍、注射部位蜂巣炎 |
その他 | - | - | 疲労 | - |