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ジェイゾロフト錠 :: 医療 Wiki

illness:ジェイゾロフト錠

ページ内コンテンツ
  • 塩酸セルトラリン(Sertraline hydrochloride)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 生活上の注意
    • 副作用
      • 重大な副作用
      • その他の副作用

塩酸セルトラリン(Sertraline hydrochloride) anchor.png[1]

選択的セロトニン再取り込み阻害剤

  • ジェイゾロフト錠 (製薬会社:ファイザー株式会社)
  • ジェイゾロフトOD錠 (製薬会社:ファイザー株式会社)
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作用と効果 anchor.png[2]

脳内に存在するセロトニン再取り込み機構を選択的に阻害し、シナプス間隙のセロトニン濃度を高めて持続的にセロトニン神経伝達を高め、抗うつ作用や抗不安・パニック障害[3]作用を示します。
通常、うつ病[4]・うつ状態、パニック障害[3]、外傷後ストレス障害の治療に使用されます。

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用法・用量 anchor.png[5]

通常、成人は1日1錠(主成分として25mg)から服用を開始され、1日4錠(100mg)まで徐々に増量され、1日1回服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により1日4錠(100mg)を超えない範囲で適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

飲み忘れた場合は、1日以内に気がついた場合であれば、気がついた時点でとりあえず1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。急に中止すると不都合な症状(不安、焦燥、興奮、めまい、頭痛)がみられることがあります。

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生活上の注意 anchor.png[6]

  • 眠くなったり、めまいがしたりすることがありますので、車の運転などの危険を伴う機械を操作する際には十分注意してください。
  • 飲酒により薬の作用が強くあらわれることがありますので、服用中の飲酒はひかえてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は、セロトニン作用が増強されるおそれがありますので、一緒に飲むことはひかえてください。
  • 因果関係は明らかではありませんが、病状の悪化、自殺念慮・企図(考えたり、しようとする)、他人を傷つけるなどが報告されていますので、このような兆候に気がついた場合には服用を止めないで、医師または薬剤師に相談してください。
  • 家族は、自殺、興奮しやすい、攻撃的になる、ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来すなどの患者の行動の変化やうつ症状などのもともとある病気[7]が悪化する危険性について医師から十分に理解できるまで説明を受け、患者の状態の変化について観察し、変化がみられた場合には、医師に連絡してください。また、患者自身もこのような症状に気づいたら、家族にも伝えるようにしてください。
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副作用 anchor.png[8]

主な副作用として、吐き気、眠気、口渇、頭痛、下痢、めまい、発熱、発疹などが報告されています。

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重大な副作用 anchor.png[9]

  • セロトニン症候群
    不安、焦燥、興奮、錯乱、発汗、下痢、発熱、高血圧[10]、固縮、頻脈、ミオクロヌス、自律神経不安定等があらわれることがある。
  • 悪性症候群
    無動緘黙(かんもく)(じっとして黙り込む)、強度の筋強剛(筋肉のこわばり)、嚥下困難(食べ物やのみ物が呑み込みにくい)、頻脈、血圧の変動、発汗、発熱があらわれることがある。
  • 痙攣、昏睡
    筋肉が発作的に収縮する状態、意識が完全に消失した状態
  • 肝機能障害、肝不全、黄疸
    全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
    低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、 高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。
  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
  • アナフィラキシー
    呼吸困難、喘鳴、血管浮腫 等があらわれることがある。
  • QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)
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その他の副作用 anchor.png[11]

副作用1%以上-1%未満頻度不明
血液及びリンパ系障害--白血球数[12]増加又は減少、単球増加、血小板数[13]減少、出血傾向(鼻出血、胃腸出血、血尿等)-
肝臓ALT増加、AST増加、γ-GTP[14]増加-LDH増加、Al-P増加、総ビリルビン増加、直接ビリルビン増加-
泌尿器--排尿困難、尿閉、頻尿、性機能障害(射精遅延、持続勃起症等)、月経障害-
精神系睡眠障害[15](不眠等)、錯乱状態-悪夢、易刺激性、易興奮性、うつ病[4]、躁病、精神症、多幸症、リビドー減退、記憶障害、注意力障害-
神経系傾眠(15.2%)、頭痛、浮動性めまい、振戦、感覚減退-起立性めまい、味覚異常、頭部不快感、運動障害(アカシジア、錐体外路症状、運動過多、歯ぎしり、歩行異常等)、錯感覚-
感覚器--調節障害、視覚異常(霧視、羞明、視力低下等)、耳鳴、耳閉感、回転性眩暈-
循環器・心臓動悸-起立性低血圧、血圧低下、血圧上昇、頻脈-
消化器悪心・嘔吐(20.3%)、口内乾燥、下痢・軟便、便秘、腹部不快感、腹痛、腹部膨満、消化不良、食欲不振-胃腸障害、食欲亢進-
過敏症発疹-蕁麻疹、そう痒症、顔面浮腫、眼窩周囲浮腫-
代謝及び栄養--総蛋白減少、総コレステロール増加、尿糖[16]、尿蛋白-
筋骨格系及び結合組織障害--背部痛、関節痛、筋緊張異常(筋硬直、筋緊張亢進、筋痙攣等)-
その他倦怠感、多汗(発汗、寝汗等)-無力症、熱感、異常感、胸痛、胸部圧迫感、疲労、発熱、ほてり、悪寒、体重減少、体重増加、末梢性浮腫、あくび、脱毛症-

Last-modified: 2020-03-30 (月) 12:13:15 (JST) (1490d) by kondo