シプロフロキサシン(Ciprofloxacin) [1]
ニューキノロン系注射用抗菌剤
- シプロキサン注 (製薬会社:富士フイルムファーマ株式会社)
ニューキノロン系の抗菌剤で、細菌のDNA合成を阻害することにより、殺菌的溶菌作用を示します。
通常、成人は敗血症[3]、外傷・熱傷および手術創などの二次感染、肺炎[4]、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、炭疽の治療に、小児は複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、炭疽に用いられます。また嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸感染症に伴う症状の改善に用いられます。
- 成人
通常、1日2回、1時間かけて点滴で静脈内に注射します。症状を見ながら1日3回注射することもあります。
- 小児(複雑性膀胱炎、腎盂腎炎)
通常、1日3回、1時間かけて点滴で静脈内に注射します。
- 小児(炭疽)
通常、1日2回、1時間かけて点滴で静脈内に注射します。
- 小児(嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善)
通常、1日3回、1時間かけて点滴で静脈内に注射します。
症状・効果を見ながら使用期間を決めていきます。
生活上の注意 [6]
小児の場合は、関節の痛みやはれがおこることがあるので、症状があらわれたら、すぐに担当の医師に相談してください。また、注射終了後も症状があらわれることがあるので、継続して注意してください。
主な副作用として、肝機能障害、発疹・じんましん、血管炎、注射部位紅斑、注射部位反応(注射局所の反応、痛み、はれ、発赤など)、そう痒、発熱、発赤(結節性紅斑)、浮腫(末梢、血管、顔面、咽頭)、光線過敏症、固定薬疹、血清病様反応、貧血[8]、点状出血などが報告されています。
- ショック、アナフィラキシー
呼吸困難、むくみ、じんましん
- 大腸炎
腹痛、頻回の下痢、血便
- 横紋筋融解症[10]
筋肉痛、脱力感、赤褐色尿
- 間質性肺炎[11]
発熱、せき、呼吸困難
- 低血糖[12]
冷や汗がでる、空腹感、手足のふるえ、意識障害
- 痙攣
けいれん
- 骨髄抑制、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少
発熱、貧血[8]、歯肉出血や皮下出血
- 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
吐き気や嘔吐、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症
発熱、広範囲の赤い発疹、眼・口・陰部のただれ
- 急性腎不全、間質性腎炎
全身のむくみ、尿量の減少、発熱
- アキレス腱炎、腱断裂などの腱障害
腱周辺の炎症、むくみ
- 錯乱、抑うつなどの精神症状
考えがまとまらない、話の筋や行動がまとまらない
- 重症筋無力症[13]の悪化
上まぶたが下がる、複視(物が重なって見える)および運動時の筋肉の疲労感がひどくなる
- 血管炎
発熱、関節痛、皮下出血によるあざ
- QT延長、心室頻拍
動悸がする、胸が痛い、胸の不快感がする
- シプロフロキサシン点滴静注液
- シプロフロキサシンDU点滴静注液