体に炎症や組織の破壊、細胞の壊死が起こったときに血液中に増える物質です。肺炎[2]球菌に感染した患者から初めて発見された物質です。
肺炎[2]球菌が持っているC多糖体に反応して結合するタンパク質という意味の英語の略でCRPと名づけられました。
炎症が起こったときに、24時間以内に急増し、2~3日後には減少しますから、炎症の早期診断に役立ちます。また、他の検査と組み合わせることによって、急激な組織の破壊や病気[4]の重症度、経過、治療成績などを判定することができます。
血液を採取し、血清に試薬を混ぜ、沈殿物の有無や高さを見たり(定性法)、濃度を調べます。(定量法)
食事などの影響はありません。
定性法で陽性(+)のときは、6段階(+~+6)に判定します。現在は定量法が主流です。
もう一つの炎症の検査の血沈検査[8]は、始まりも回復時もCRPよりも遅れて現れますので、両者を組み合わせることで病気[4]の経過や治癒の状態を知ることが出来ます。
感染症(特に細菌感染)、リウマチ熱、関節リウマチ[10]、膠原病[11]、悪性腫瘍(がん)、心筋梗塞[12]、外傷、骨折など。
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