1: 2012-05-26 (土) 18:29:28 seria | 現: 2019-12-22 (日) 13:41:21 kondo | ||
---|---|---|---|
Line 4: | Line 4: | ||
''抗悪性腫瘍剤 mTOR阻害剤'' | ''抗悪性腫瘍剤 mTOR阻害剤'' | ||
-アフィニトール錠 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社) | -アフィニトール錠 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社) | ||
+ | -アフィニトール分散錠 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社) | ||
**作用と効果 [#m7778afc] | **作用と効果 [#m7778afc] | ||
-膵神経内分泌腫瘍用 | -膵神経内分泌腫瘍用 | ||
がん細胞の成長や増殖、血管新生に必要な蛋白質の働きを選択的に阻害することにより、がん細胞の増殖を抑えます。 通常、膵神経内分泌腫瘍の治療に用いられます。 | がん細胞の成長や増殖、血管新生に必要な蛋白質の働きを選択的に阻害することにより、がん細胞の増殖を抑えます。 通常、膵神経内分泌腫瘍の治療に用いられます。 | ||
- | -腎細胞癌用 | + | -根治切除不能又は転移性の腎細胞癌 |
がん細胞の成長や増殖、血管新生に必要な蛋白質の働きを選択的に阻害することにより、がん細胞の増殖を抑えます。 通常、根治切除不能または転移性の腎細胞癌の治療に用いられます。 | がん細胞の成長や増殖、血管新生に必要な蛋白質の働きを選択的に阻害することにより、がん細胞の増殖を抑えます。 通常、根治切除不能または転移性の腎細胞癌の治療に用いられます。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | -手術不能又は再発乳癌 | ||
+ | |||
+ | -結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫 | ||
+ | -結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫 | ||
**用法・用量 [#qf00b4cd] | **用法・用量 [#qf00b4cd] | ||
- | -膵神経内分泌腫瘍用 | + | -腎細胞癌、神経内分泌腫瘍、結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫の場合 |
- | 通常、成人は1回2錠(主成分として10mg)を1日1回食後または空腹時のいずれか一定の時間帯に服用します。状態により適宜減量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。食後に服用する場合には、食後30分以内が目安となります。空腹時に服用する場合には、食事の1時間以上前、食後2時間以降が目安となります。 | + | |
- | 飲み忘れた場合は、飲み忘れに気付いた時間がいつもの服用時間から6時間以内であれば直ぐに1回分を服用してください。6時間以上経過している場合はその日の服用は避け、翌日のいつもの時間に1回分だけ服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 | + | 通常、成人にはエベロリムスとして1日1回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 |
- | -腎細胞癌用 | + | |
- | 通常、成人は1回2錠(主成分として10mg)を1日1回空腹時に服用しますが、状態により適宜減量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。食事の1時間以上前、食後2時間以降が空腹時の目安となります。 | + | |
- | 飲み忘れた場合は、飲み忘れに気付いた時間がいつもの服用時間から6時間以内であれば直ぐに1回分を服用してください。6時間以上経過している場合はその日の服用は避け、翌日のいつもの時間に1回分だけ服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 | + | -手術不能又は再発乳癌の場合 |
- | **副作用 [#a9c95f49] | + | |
- | 主な副作用として、口内炎、発疹、下痢、疲労、感染症、末梢性浮腫、吐き気、食欲減退、頭痛、鼻出血、貧血、味覚異常、体重減少、嘔吐、かゆみ、高血糖、血小板減少症、無力症、爪の障害、肺臓炎(間質性肺炎)、発熱、咳嗽、高コレステロール血症、皮膚乾燥、などが報告されています。 | + | |
+ | 内分泌療法剤との併用において、通常、成人にはエベロリムスとして1日1回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 | ||
- | ***稀な副作用 [#v285b4d6] | + | -結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫の場合 |
+ | |||
+ | 通常、エベロリムスとして3.0mg/m2を1日1回経口投与する。なお、患者の状態やトラフ濃度により適宜増減する。 | ||
+ | |||
+ | **副作用 [#a9c95f49] | ||
+ | 主な副作用として、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)、発疹、下痢、疲労、感染症、末梢性浮腫、吐き気、食欲減退、頭痛、鼻出血、貧血、味覚異常、体重減少、嘔吐、かゆみ、高血糖、血小板減少症、無力症、爪の障害、肺臓炎(間質性肺炎)、発熱、咳嗽、高コレステロール血症、皮膚乾燥、ざ瘡 などが報告されています。 | ||
+ | LDH増加、白血球減少症 | ||
+ | ***重大な副作用 [#sb777a43] | ||
-間質性肺疾患 | -間質性肺疾患 | ||
発熱、咳、呼吸困難 | 発熱、咳、呼吸困難 | ||
+ | 肺臓炎、間質性肺炎、肺浸潤、胞隔炎、肺胞出血、肺毒性 等 | ||
-感染症 | -感染症 | ||
かぜのような症状、倦怠感、嘔吐 | かぜのような症状、倦怠感、嘔吐 | ||
+ | 細菌、真菌、ウイルスあるいは原虫による重篤な感染症(ニューモシスチス肺炎を含む肺炎、アスペルギルス症、カンジダ症、敗血症等)や日和見感染 | ||
+ | B型肝炎ウイルスの再活性化により、肝不全に至る場合がある。 | ||
-腎不全 | -腎不全 | ||
尿量減少、むくみ、のどの渇き | 尿量減少、むくみ、のどの渇き | ||
Line 35: | Line 47: | ||
-血小板減少などの血液障害 | -血小板減少などの血液障害 | ||
貧血症状、発熱、出血傾向 | 貧血症状、発熱、出血傾向 | ||
+ | ヘモグロビン減少、白血球減少、リンパ球減少、好中球減少、血小板減少 | ||
+ | -口内炎 | ||
+ | 口腔粘膜炎及び口腔内潰瘍等があらわれることがある。 | ||
-アナフィラキシー様症状 | -アナフィラキシー様症状 | ||
- | 呼吸困難、顔面紅潮、全身のかゆみを伴った発疹 | + | 全身のかゆみを伴った発疹 |
+ | 呼吸困難、顔面紅潮、胸痛、血管浮腫 等があらわれることがある。 | ||
+ | -急性呼吸窮迫症候群 | ||
+ | 急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常 等 | ||
+ | -肺塞栓症、深部静脈血栓症 | ||
+ | -悪性腫瘍(二次発癌) | ||
+ | 悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚)があらわれることがある。 | ||
+ | -進行性多巣性白質脳症(PML) | ||
+ | 意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害 等 | ||
+ | -BKウイルス腎症 | ||
+ | -血栓性微小血管障害 | ||
+ | 溶血性尿毒症症候群(HUS)血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする。 | ||
+ | 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)様症状 血小板減少、微小血管性溶血性貧血、腎機能障害、精神症状を主徴とする。 | ||
+ | -肺胞蛋白症 | ||
+ | -心嚢液貯留 | ||
+ | |||
+ | ***その他の副作用 [#s18f5ec9] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):10%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~10%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | |血液及びリンパ系障害|-|リンパ球減少症|-|-| | ||
+ | |肝臓|-|AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ALPの増加|血中ビリルビン増加|-| | ||
+ | //|肝胆道系||||| | ||
+ | |腎臓|-|血中クレアチニン増加、蛋白尿|昼間頻尿|-| | ||
+ | //|泌尿器||||| | ||
+ | |生殖系及び乳房|-|-|不規則月経、無月経、膣出血、月経過多、月経遅延、男性性腺機能低下(テストステロン減少、黄体形成ホルモン増加、卵胞刺激ホルモン増加)、卵巣嚢胞|無精子症| | ||
+ | |精神系|味覚異常、頭痛|不眠症|激越、味覚消失、攻撃性、痙攣|-| | ||
+ | //|神経系||||| | ||
+ | //|感覚器||||| | ||
+ | |眼|-|-|結膜炎|-| | ||
+ | //|耳||||| | ||
+ | //|循環器 心臓||||| | ||
+ | |血管|-|高血圧|うっ血性心不全|-| | ||
+ | |呼吸器|咳嗽、鼻出血|呼吸困難|喀血、咽頭の炎症|-| | ||
+ | |消化器|下痢、悪心、嘔吐|口内乾燥、腹痛、消化不良、嚥下障害、鼓腸、便秘、歯肉炎|胃炎|胃腸潰瘍| | ||
+ | |皮膚・皮下組織系|発疹(紅斑、丘疹、斑状丘疹状皮疹、全身性皮疹、斑状皮疹)、そう痒症|皮膚乾燥、手足症候群、ざ瘡、爪の障害、ざ瘡様皮膚炎|血管浮腫|白血球破砕性血管炎| | ||
+ | //|過敏症||||| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系||||| | ||
+ | //|免疫系||||| | ||
+ | |代謝及び栄養|食欲減退、高コレステロール血症|低リン酸血症、脱水、低カリウム血症、高トリグリセリド血症、高脂血症|鉄欠乏、低血糖症、低比重リポ蛋白(LDL)増加|血中カリウム増加| | ||
+ | //|内分泌||||| | ||
+ | |筋骨格系及び結合組織障害|-|関節痛|-|-| | ||
+ | |全身|疲労、無力症、浮腫、体重減少|発熱、粘膜の炎症|胸痛、創傷治癒不良、易刺激性、歩行障害|血中フィブリノーゲン減少、血中IgG減少、高クレアチン血症| | ||
+ | //|感染症||||| | ||
+ | //|投与部位||||| | ||
+ | //|抵抗機構||||| | ||
+ | |その他|-|LDH増加|-|出血(網膜出血、メレナ、血尿等)注2)、APTT延長、血中アルブミン減少 | | ||
+ | //|臨床検査||||| | ||
+ | **同じ成分の医薬品 [#pbf47f05] | ||
+ | -サーティカン錠 | ||
**ジェネリック医薬品 [#zf51800e] | **ジェネリック医薬品 [#zf51800e] | ||
- | - |
- アフィニトール錠 のバックアップ一覧
- アフィニトール錠 のバックアップの現在との差分(No. All)
- 1: 2012-05-26 (土) 18:29:28 seria
- 2: 2016-09-05 (月) 18:13:15 cons
- 3: 2017-03-02 (木) 15:01:01 seriza
- 4: 2019-03-05 (火) 14:13:00 kondo
スポンサーリンク
ぺージ情報 | |
---|---|
ぺージ名 : | アフィニトール錠 |
ページ別名 : | 未設定 |
ページ作成 : | seriza |
閲覧可 | |
グループ : | すべての訪問者 |
ユーザー : | すべての訪問者 |
編集可 | |
グループ : | 登録ユーザ |
ユーザー : | なし |
Counter: 4025,
today: 1,
yesterday: 0