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1: 2015-06-03 (水) 09:39:41 seria ソース
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 +*概要 ドレイン(drain) [#z0372b3e]
 +ドレーンとは、体腔内に溜まった水分や血液、リンパ液などを体外に排出するために用いられる管である。誘導管、排液管ともいう。ゴム製あるいはシリコン等の合成樹脂でできている。
 +ドレーンを使った処置をドレナージ(drainage。英語で排出、排液を意味する)といい、具体的な医療処置としては、経皮経肝的胆管ドレナージや胸腔ドレナージなどがある。
 +***術後ドレナージの目的 [#j499b9b7]
 +-開胸したことで虚脱した肺を再膨張させるため
 +-術後に胸腔内に貯留する血液や浸出液を体外に排出するため
 +-出血・縫合不全・感染など外部から観察できない胸腔内の情報を排液から観察するため
 +
 +***排液をみる [#zf2bfb5f]
 +
 +術直後の排液は血性から淡血性になります。また、術中の洗浄液が含まれているため、排液量は多めです。
 +
 +術後3日目までは、術直後とほとんど同じ性状か、あるいは少し淡い色調になります。経過が順調であれば、それ以降の色調は淡血性から淡々血性、さらに淡黄色の透明・漿液性になっていきます。
 +
 +術直後、持続的に1時間あたり200mL以上の血性排液がみられる場合には、術後出血を予測し、再開胸・止血術が検討されます。逆に、排液量が急に減少している場合には、ドレーンが閉塞していないかを確認する必要があります。
 +
 +***異常 [#ca85e9e3]
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 +血性の排液が続く場合や排液に新鮮血が混じった場合は、縫合不全などによる胸腔内での再出血が考えられる。(出血量に注意する。)
 +
 +排液が混濁した場合は、感染による膿胸、乳び液の貯留(乳び胸)が考えられる。
 +
 +***ドレーン抜去のタイミング [#gccedfca]
 +
 +排液が減少し、1日あたり200mL以下になってきたら、抜去を考えます。
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 +色・性状としては、淡血性から漿液性になることが目安です。膿が混濁していた場合にも、点滴による抗菌薬の投与などで、排液がきれいな漿液性になればドレーンを抜去できます。

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