1,5AGはブドウ糖とよく似た構造をした物質です。食物に含まれていて体内に取り込まれますが、血液中には常に一定量が蓄えられています。しかし、血糖が高くなってブドウ糖が尿に排泄され、尿糖が出るようになると、構造の似た1,5AGもいっしょに排泄されるために血液中の濃度が低くなります。
血糖が高くなれば、血液中の1,5AGは低くなり、血糖が下がれば1,5AGは血液中に増加するなど、血糖の変動を敏感に反映するので、この値を調べれば、その時点での血糖のコントロール状態が明らかになります。
グリコヘモグロビンは最近2ヶ月、フルクトサミンは最近2週間の血糖コントロールの状態がわかりますが、1,5AGは昨夜不摂生したなど、現時点でのコントロール状態がわかります。治療薬を変えたり、薬の量の増減などの判定に欠かせません。
男女ともに13μg/ml以下になったら、血糖コントロールが不十分です。