貧血とは、血液中の赤血球(ヘマトクリット)の減少や、赤血球に含まれる血色素(ヘモグロビン)の量が少なくなった状態をいいます。貧血には原因によっていくつかの種類がありますが、最も多いのがヘモグロビンの原料となる鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血です。 ヘモグロビンは酸素を体の中に運び、いらなくなった二酸化炭素を持ち帰り、肺から外に出すなど重要な働きをしているので、ヘモグロビンが少ししか造られないと、全身に運ばれる酸素の量が減少し、体が酸素不足になってさまざまな症状が起きてしまうのです。
鉄剤 鉄剤を1~2錠を服用します。 鉄の補充は鉄分を多く含む食品を心がけて摂取することも決して悪いことではありませんが、その効果には限界があります。 例えば、鉄を高率に含んでいる乾燥ひじきで約180g、レバーでは約770gを食べてようやく鉄100gです。
すでに明らかな鉄欠乏性貧血に陥っている場合は、薬の形で鉄分を補充するのがよいでしょう。