- ファイバースコープ検査
- 何がわかるのか
- どのような検査か
- 検査を受ける時の注意
- 検査結果の判定
- 異常な場合に疑われる病気
- その他の検査
ファイバースコープ検査 [1]
ファイバースコープという細い管を口から気管へと挿入して、気管や肺の内部を観察する検査です。同時に病変部の組織を採取したり、こすりとったり、分泌液を採取して、その細胞を顕微鏡で調べる細胞診も行われます。
何がわかるのか [2]
病変の場所、状態、大きさなどが分ります。採取した細胞を顕微鏡で調べることによって癌の確定診断ができます。肺がん[3]の他、気管支炎、気管支拡張症、肺線維症などの診断に役立ち、出血している場所の確認も行われます。
どのような検査か [4]
検査着に着替えて、注射(分泌物やせきを抑える薬と鎮痛薬)をしたあと、喉にスプレーを吹きつけて麻酔します。まず、ファイバースコープを円滑に挿入するためのチューブを通してから、ファイバースコープを入れていきます。ファイバースコープの太さは5mmで、喉を通るときに息が詰まるような感じがして吐き気を催すことがありますが、まもなくおさまります。検査は組織の採取などを含めて30分程度です。検査後1~2時間ぐらい安静にしてから帰宅できます。
検査を受ける時の注意 [5]
- 検査の前日の夕食以降は飲食をしてはいけなせん。煙草も禁止です。
- 検査前に深呼吸して全身の力を抜きます。
- ファイバースコープを口から気管に挿入するとき、せきや吐き気を催すことがありますが、我慢してください。
- 検査中は声が出せないので、苦痛などがあれば手で合図します。
- 検査後2時間は飲食禁止です。麻酔が残っているため誤って気管に入ってしまうことを防ぐためです。
- 検査のあと血痰が出ることがありますが、心配はいりません。血痰が多くなるようであれば医師に連絡してください。
- 帰宅の時、車の運転をしてはいけません。
検査結果の判定 [6]
病変の観察結果と細胞診(7~10日後)の結果によって判定します。
- 気管支造影検査
口から気管支にカテーテルを挿入して造影剤を注入しx線撮影をして気管支を写しだす検査です。内視鏡検査をしながら、その先端から造影剤を注入して同様に造影検査を行うこともあります。
肺や気管支の病気[7]の診断に利用されますが、特に肺がん[3]の位置や大きさを確認するのに重要な検査です。