胸部の肺は、胸膜という膜で包まれています。この膜の表面をおおっているのが中皮で、この中皮から発生した腫瘍を胸膜中皮腫といいます。
胸膜中皮腫は悪性腫瘍の1つであり、通常、悪性胸膜中皮腫と呼ばれます。
発育の形として、1カ所に塊を形成するものと、広く胸膜に沿ってしみこむように発育するものがあります。
悪性胸膜中皮腫は、胸痛、咳、大量の胸水による呼吸困難や胸部圧迫感が起こります。
アスベスト(石綿)が関与している。
放射線療法は、胸膜病巣による痛み(胸痛、背部痛など)の緩和、骨、脳などの遠隔転移病巣の制御などで用いられます。
主に使用する抗がん剤は、ペメトレキセド(商品名:アリムタ)で、この薬にシスプラチンを組み合わせた併用治療(シスプラチン+ペメトレキセド)が標準的治療として用いられます。
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