尿細管性アシドーシスでは、腎臓の尿細管の機能障害により、血液の酸性度が異常に高くなります。
多くの患者では症状がみられません。症状が現れるとしても、ほとんどが長期間経過した場合に限られます。最終的にどのような症状が現れるかは、尿細管性アシドーシスの種類によります。
筋力の低下や反射の低下といった特徴的な症状がみられ、かつ検査結果で血液の酸性度が高く、重炭酸塩とカリウムの濃度が低い場合には、1型または2型の尿細管性アシドーシスの可能性が高くなります。
血液のカリウム濃度と酸性度が高く、重炭酸塩の濃度が低い場合には、4型の尿細管性アシドーシスが疑われます。
尿サンプルの検査とその他の検査が尿細管性アシドーシスの種類を特定する助けになります。
治療法は尿細管性アシドーシスの種類によって異なります。