ブドウ糖は大切なエネルギー源で、健康な人の場合には尿中に漏れ出すのはほんのわずかしかありません。このブドウ糖がある線を越えて尿中に出てしまったものを尿糖といいます。
もともと腎臓は血液中のブドウ糖を尿に出さない仕組みになっていますが、血液中のブドウ糖が多くなりすぎて170~180mg/dlを超えると尿にあふれ出てしまいます。これが糖尿病です。
また、あふれ出る限界値(閾値)が低いために、血糖があまり高くなくても尿中にブドウ糖が出てしまう場合があります。これを腎性尿糖といい腎臓機能の一つの指標となります。したがって、尿糖検査は糖尿病を見つけ出すスクリーニング(ふるいわけ)検査として行われますが、この数値が陽性であっても必ずしも糖尿病とは限りません。